唐突ですが、ベイトタックルの持ち方を気にしたことはありますか?
「今の持ち方が十分しっくり来ている」という方は、今のままでも良いと思いますが、「あまりしっくり来ていない」「いまいち狙った場所にルアーが飛んでいかない」という方は、もしかすると持ち方に問題があるのかもしれません。
そのような方は、今一度自身の持ち方をチェックしてみては?
当記事では、超大事なベイトタックルの基本の持ち方を紹介していきます。持ち方ひとつ変えるだけでキャスト精度も変わりますよ!
間違った持ち方で多いのがツーフィンガーグリップ
ベイトロッドにあるトリガー部分に、人差し指と中指の2本の指をかけて持つことをツーフィンガーグリップと言います。
この持ち方は、キャストもロッド操作もそれとなくできるため一見正しい持ち方に見えますが、実は基本から逸脱した持ち方であり、あまりおすすめできません。
ツーフィンガーグリップが良くない理由については以下で解説します。
ツーフィンガーグリップが良くない理由
なぜツーフィンガーグリップでベイトロッドを持つのが良くないかと言いますと、まず手首の可動域が狭くなるからです。
手首の可動域が狭くなることで、キャスティングの際、肝である手首部分をしなやかに使うことができなくなるため、腕に頼ってしまい余計な力が入ってしまいます。
余計な力が入るとキャストがコントロールしにくくなり、ピンスポットへのアプローチが難しくなります。遠心力を上手く活かせないのでバックラッシュも起こりやすくなります。
そもそもベイトタックルはキャストをする際、ワンフィンガーで持つことを基本に捉え、設計がされています。「どうも投げにくい」「思ったところにキャストが決まらない」という方はツーフィンガーグリップになっていませんか?
ベイトタックルを持つ時はワンフィンガーグリップが基本
ツーフィンガーグリップは、なにかと良くないということがお分かりいただけましたでしょうか?
では、どのようにベイトタックルを持ったら良いのか。ズバリ、ワンフィンガーグリップです。ワンフィンガーグリップは、ベイトロッドのトリガー部分に人差し指の1本をかけて持つ持ち方を言います。
キャストをする際は、ワンフィンガーグリップでキャストをし、キャストをしたら人差し指と中指、薬指の3本に持ち替える。これがベイトタックルの扱い方の基本です。
ワンフィンガーグリップはキャスト時の基本の持ち方であり、ツーフィンガーに比べて優位性が高い点がいくつもあります。
ワンフィンガーグリップが良いとされる理由については以下で紹介します。
ちなみにツーフィンガーグリップのほうがしっくりくる方もいます。あくまで基本としてツーフィンガーグリップをおすすめしております。
ワンフィンガーグリップが良いとされる理由
1.クセのない基本的なキャストフォームが身につく
ワンフィンガーグリップでキャストをすれば、手首の可動域が広がることでスムーズにテイクバックができるようになります。すなわち、クセのない基本的なキャストフォームが身につくということです。
さらに、ワンフィンガーグリップであれば、余計な力を入れなくても、しっかりルアーに重心を乗せることができます。腕力に頼ったようなロッドを強く押し出す動作がなくなるのでバックラッシュを防ぐことが可能ですし、少ない力でも十分な飛距離を出せるようになります。
2.キャストのコントロールがしやすくなる
ワンフィンガーグリップでキャストをすることにより、キャストのコントロールがしやすくなります。
理由としては、手首の動きがスムーズになるため、キャスト時の腕のブレが少なくなること。キャストのテイクバックでしっかりルアーの後ろ側に重心を持っていくことができるため、安定した飛行姿勢でルアーを飛ばせるようになること。などが挙げられます。
バス釣りは、ピンスポットにいかにしてアプローチできるかがポイントとなるシチュエーションが多くあります。キャスト精度が向上すれば、もっとバスは釣れるようになるはずです。
3.余計な力が入らないので疲れにくい
ワンフィンガーグリップでキャストをすれば余計な力を入れる必要がなくなるため、ツーフィンガーグリップに比べれば、疲れにくいです。
また、ワンフィンガーグリップによって、今まで決まっていなかったキャストがバシバシ決まるようになると、釣りのテンポも良くなり精神的にもポジティブになります。
ワンフィンガーグリップが自身にしっくりくれば、持ち方一つで肉体的にも精神的にも良い影響をもたらしてくれます。
何事も基本が大切
ベイトタックルの持ち方ひとつとっても、やはり基本をしっかり身につけることが大切です。
基本を知らずに、独自の持ち方でバス釣りを続けていると、変なクセが染み付いてしまい矯正するのが難しくなってしまいます。
初心者の方で、よく分からないままツーフィンガーグリップにしていたという方は、この機会にワンフィンガーグリップを試してみてください。
「持ち方ひとつでこうも変わるのか」と思うはずです。もちろんワンフィンガーにしたからといってすぐしっくり来るか、すぐ上手くなるかと言えばそうではありません。少しの辛抱は必要です。