アイキャッチ画像出典:ダイワ
釣りをしていて、エサ釣りもしたいけどルアー釣りもしたいなんて状況になった事はありますでしょうか。
エサ釣り専用のタックル、ルアー釣り専用のタックルがあれば問題ない事ですが、なんでも専用タックルを揃えるのはお財布にも厳しいですし、大荷物になってしまいますよね。
エサ釣りにもルアー釣りにも使えるなんでもロッドはないのかと筆者も長年探し続けていましたが、2020年3月、ダイワからついにエサ釣りにもルアー釣りにも使えるロッドが誕生しました。
そのロッドの名前は「フリーギア」という名前になっており、名前からも自由度の高さが伺えますね。
今回は、そんななんでもロッドであるフリーギアについてご紹介します。
1本あれば様々な釣法を楽しむ事が出来るので、多くのアングラーにおすすめしたいロッドとなっています。
ラインナップも豊富なので、ぜひお気に入りの1本を見つけてくださいね。
それでは早速チェックしていきましょう。
フリーギアとは?どんなロッドなのか知ろう
ダイワから販売されているフリーギアは振り出し仕様となっているので、持ち運びしやすい作りとなっています。
ダイワのテクノロジーもしっかりと備えているので、性能面での心配は無用となっています。
価格も抑えられているため、初心者の最初の一本やベテランアングラーのサブロッドとして大活躍する事間違いありません。
ラインナップも豊富なので、楽しみたい釣法に合わせて選ぶ事が出来ますし、キャストしたいルアーウエイトに合わせて選ぶ事も出来ます。
一本一本が異なった性能を秘めているので、ぜひチェックしてくださいね。
以下からは、フリーギアに搭載されているダイワテクノロジーについてご紹介します。
その後、各モデルについて一本ずつご紹介しますので、ぜひお気に入りの一本を見つけてくださいね。
ダイワテクノロジーその1. エアセンサーシート
ダイワテクノロジーの一つ目としてご紹介するのが、エアセンサーシートです。
エアセンサーシートとは、軽量化・高強度・高感度を実現するカーボンファイバー入りのリールシートの事を指します。
リールシートはリールを装着する部分であると同時に、手で握り込む部分でもあるため、軽さはもちろんの事、強度と感度も追及していかなければならない部分となります。
軽い事によって疲労感を軽減する事が出来ますし、操作性も大幅に向上します。
強度が高ければ大物が掛かって負担が掛かっても安心してファイトに集中する事が出来ますし、感度が高ければ小さなあたりにも気付きやすくなります。
たかがリールシートの事かと思うかもしれませんが、意外にもたくさんのメリットがありますよ。
ダイワテクノロジーその2.ブレーディングX
ダイワテクノロジーの二つ目としてご紹介するのが、ブレーディングXです。
ブレーディングXはダイワのロッドの中でも価格が抑えられたロッドに搭載される事が多いですが、高い性能を秘めている優秀なテクノロジーです。
ブレーディングXは、ブランクのバットセクション最外層カーボンテープでX状に締め上げる技術で、ロッドを操作した際のねじれを抑制してくれます。
ねじれを抑制する事で、パワーロスをなくす事が出来るだけでなく、細いものでも高強度を実現する事が出来ます。
細く出来るという事はその分軽く出来るという事にも繋がるので、持ち重り感を軽減させる事にも貢献していますよ。
ブレーディングXを搭載している事で、不意の大物にも安心して対応する事が出来るのはアングラーにとって嬉しい事ですね。
フリーギアのラインナップを徹底解説
フリーギアに搭載されているダイワテクノロジーについて触れたところで、次はフリーギアのラインナップについてご紹介します。
一本一本がそれぞれ異なった性能を秘めており、使い方も様々なのでぜひお気に入りを見つけてくださいね。
筆者も何本か欲しいモデルがありますので、きっと本記事をご覧になっている皆様もお気に入りのモデルが見つかる事間違いありません。
それでは早速チェックしていきましょう。
フリーギア 420TML-T
フリーギア 420TML-Tは、フリーギアの中で最も柔らかいモデルとなっており、磯竿でいえば1号相当の柔らかさとなります。
柔らかさを生かした釣りを得意としているので、本モデルでのおすすめの釣法はフカセ釣りやウキ釣りとなります。
1号相当の柔らかさなので、チヌやグレの引きを楽しみながらフカセ釣りを楽しむ事が出来ますよ。
ウキ釣りではアジやサバなど、様々なターゲットを狙う事が出来るので、ウキを使った釣りをメインにしたい方は本モデルがおすすめです。
ルアーは26gまでキャストする事が出来るので、ミノーやバイブレーションなどを使ってシーバスを狙う事も出来ますし、20g程度のメタルジグを使ってライトショアジギングを楽しむ事も出来ますよ。
しかし、柔らかいモデルであるが故、ロッドをしゃくった際にロッドが曲がりすぎてジグにアクションを加えにくい事がありますので注意が必要です。
メインはフカセ釣りやウキ釣りで、息抜きでルアー釣りを楽しむといった使い方がおすすめです。
フリーギア 380TM-T
フリーギア 380TM-Tは、フカセ釣りやウキ釣り、胴突き、ちょい投げにライトショアジギングなど、様々な釣法をこなす事が出来るオールラウンダーです。
レングスは3.8mなのでシリーズの中では短い部類に入り、操作性の良さが魅力的な一本です。
磯竿でいえば1.5号の硬さになるので、シリーズの中では最も万能的な硬さとなります。
サビキ釣りもこなす事が出来るので、初心者の方が最初の一本として買うならぜひとも本モデルをおすすめします。
サビキ釣りで釣りに慣れたら次は胴突きで合わせを入れる感覚を習得し、合わせを入れられる様になったらメタルジグを使ってライトショアジギングを楽しむといったステップアップを一本のロッドで行う事が出来ますよ。
これといって突出した性能があるモデルではありませんが、その分様々な釣法をこなす事が出来る万能さを秘めているので、これからどんな釣りをメインにしていくか定まっていない初心者の方にぜひとも使って頂きたいです。
フリーギア 420TM-T
フリーギア 420TM-Tは、上記でご紹介したモデルのロングレングスモデルとなっており、長さを生かして魚をじわじわと浮かせる事を得意としています。
本モデルは380TM-Tとは違い、フカセ釣りやサビキ釣りを得意としていますが、ライトショアジギングは苦手としています。
ライトショアジギングを楽しむ場合、長すぎるロッドは操作性を悪くするだけでなく、ジグをしっかりと跳ね上げさせる事が難しくなってしまいます。そのため、ライトショアジギングを楽しみたい場合は、380TM-Tの方がおすすめとなります。
本モデルでの楽しみ方は、フカセ釣りやサビキ釣りだけでなく、投げサビキなどのキャストして沖を狙うエサ釣りです。
投げサビキだけでなくちょい投げも得意としているので、近距離をフカセ釣りやサビキ釣りで狙って、遠距離を投げサビキやちょい投げで狙うといった攻め方が面白いですよ。
パワーが磯竿1.5号相当あるので、不意の大物が掛かってもしっかりと浮かすパワーを秘めていますよ。
フリーギア 400TMH-S
フリーギア 400TMH-Sは、ソリッドティップの穂先を搭載した食い込み抜群のロッドです。
MHは磯竿でいえば1.75号の強さを誇っており、不意に青物が掛かっても安心してやり取りする事が出来ます。
強さを生かして大物狙いのフカセ釣りを楽しむ事も出来ますし、カゴを遠投するカゴ釣りにも対応しています。
5号程度のカゴであれば初心者の方でもキャストしやすいので、カゴ釣り入門者にはぜひとも使って頂きたいロッドです。
本モデルはパワーを持ったロッドなので、飲ませ釣りにもおすすめとなっています。
ブリがヒットしたとしてもバットパワーが強いので、安心してブリを浮かせる事が出来ます。
また、ソリッドティップによって食い込みもいいので、バラシにくさにも大きく貢献してくれていますよ。
ルアーをしゃくる様なロッドアクションは苦手ですが、ミノーや鉄板バイブなどをただ巻きで使用し、シーバスを狙う事は問題なく出来ます。
本モデルの長所はパワーで攻めるフカセ釣り、カゴ釣りにあると筆者は考えていますので、フカセ釣りとカゴ釣りに興味のある方はぜひ使ってみてくださいね。
フリーギア 460TMH-T
フリーギア 460TMH-Tは、上記でご紹介した400TMH-Sよりもロングレングスになっており、チューブラーティップを搭載したモデルとなっています。長さが伸びた分、投げサビキやカゴ釣りでの遠投がメイン釣法となるので、遠投ウキ釣りを楽しみたい方におすすめです。
もちろん、足元を狙ったサビキ釣りを問題なく楽しむ事も出来ますし、アオイソメやオキアミをエサにしたちょい投げにも対応しています。
アオリイカを狙ったヤエンにもおすすめなので、遠投ウキ釣りだけでなくアオリイカを狙いたい方にもおすすめです。
フカセ釣り、投げサビキ、カゴ釣り、ちょい投げ、飲ませ釣りなど、様々な釣法に対応しているので、オールラウンダーな一面も見せてくれます。
硬さがあるのと長さがある分、初心者の方にはキャストが難しい可能性があります。そのため、ある程度磯竿の様な長いロッドの扱いに慣れている方におすすめとなっています。
ルアーでの使用はあまりおすすめ出来ませんが、メタルジグとサビキを組み合わせたジグサビキを、足元や沖の方に軽くキャストして使ってみる事がおすすめです。
ジグサビキであればただ巻きでも食ってきますし、軽くしゃくるだけでも十分なアピール力があります。
小サバが回遊してきた際には面白いほど釣れるので、エサ釣りの休憩の合間に試してみてくださいね。
フリーギア 380TH-T
フリーギア 380TH-Tは、硬さとパワーを生かしてルアーを遠投する釣りに向いたロッドとなっています。
磯竿でいえば2号相当のパワーを秘めているので、青物が掛かっても真っ向勝負を挑む事が出来る仕様になっています。
30~40gのメタルジグを使ってライトショアジギングを楽しみたい方におすすめのモデルで、3.8mの長さを生かした遠投が持ち味となっています。
パワーも遠投性能も兼ね備えたモデルではありますが、一般的なショアジギングロッドよりも長さがあるため、初心者の方や力に自信がない方にはおすすめしにくいという一面もあります。
しかし、長さがあるという一面は見方を変えれば、足元が根の荒い場所などでは活躍するという一面にもなります。
地磯や沖磯での使用がおすすめで、ライトショアジギングだけでなく、サビキ釣りや投げサビキ、カゴ釣り、飲ませ釣りなども楽しむ事が出来るので、ライトショアジギングを主軸としつつもエサ釣りも楽しみたい方はぜひとも使ってみてくださいね。
海上釣り堀での使用もおすすめのロッドとなっているので、たまに海上釣り堀でも釣りを楽しみたいという方にもおすすめとなっています。
本モデルは筆者も気になっており、朝マズメはライトショアジギング、その後は投げサビキやカゴ釣りを楽しんでみたいと思わせてくれるモデルです。
フリーギア 380TXH-S
フリーギア 380TXH-Sは、ソリッドティップを搭載したシリーズ中最もパワーを持ったモデルとなっています。
XHは磯竿でいえば3号相当のパワーとなるので、大物が掛かったとしても安心してファイトを楽しむ事が出来ます。
40gまでのルアーをキャスト出来ますが、ソリッドティップ穂先なのでロッドをしゃくってのルアーゲームは得意としていません。
ただ巻きでルアーを動かし、食い込み重視の釣りの場合であれば使用する事は出来ますが、本モデルを生かすのであればズボ釣りやミャク釣りがおすすめです。
ブッコミ釣りもおすすめで、スズキやクロダイ、タマン、ロックフィッシュ、アナゴ、ホウボウなど様々なターゲットを狙う事が出来るのでとても楽しいですよ。
仕掛けを投入して待っておくだけの釣りなので、初心者の方でも仕掛けの張り具合やあたりの取り方などのコツを掴めば十分に楽しむ事が出来ます。
筆者の友人の話ですが、ブッコミ釣りをしていると伊勢海老が釣れた経験があります。
嬉しいと思うかもしれませんが、伊勢海老を捕獲してしまうと密漁とみなされてしまいます。
漁業権があれば問題はない話ではありますが、一般的な釣り人のほとんどは漁業権を持っていないので、伊勢海老が釣れた場合は持って帰らずに速やかにリリースする様に気を付けましょう。
お気に入りの一本を見つけてフリーギアで様々な釣法を楽しもう!
振り出し竿のなんでもロッドであるフリーギアについてご紹介してきましたが、お気に入りの一本は見つかりましたでしょうか。
フカセ釣りやサビキ釣り、投げサビキ、カゴ釣り、ちょい投げ、飲ませ釣りなど多種多様なエサ釣りを楽しむ事が出来るだけでなく、ルアー釣りも楽しむ事が出来るロッドとなっています。
各モデルにはそれぞれ特色があり、得意としている釣法があります。アングラーも同じで、好きな釣法や得意な釣法があります。アングラーのニーズに合ったモデルを選ぶ事が出来れば、きっと楽しいフィッシングライフを送る事が出来ます。
筆者にとってはAのモデルが好きであったとしても、他のアングラーからすればBのモデルがベストと感じる事もあります。そのため、ただこのモデルが売れているからこのモデルにしようという様な選び方はせず、自分はどんな釣法を楽しみたいのか、どんな釣法にチャレンジしたいのか、エサ釣りと一緒にルアー釣りをどこまで楽しみたいのかなど、様々な事を考えてからロッドを選ぶ事をおすすめします。
一本あれば様々な釣法を楽しむ事が出来るので、釣りをこれから始めてみたい方へのプレゼントとして贈っても喜ばれますし、レンタルロッドとして用意しておく事もおすすめです。
メーカーであるダイワは各モデルのおおよその使い道を示してくれていますが、使い方を決めるのは使い手であるアングラーです。
形にとらわれずに様々な事にチャレンジしてみる事も新しい発見がありますし、自由度の高いフリーギアだからこそ出来る事もあります。
ぜひ、本記事を読んで頂いた皆さんも、お気に入りの一本を見つけて楽しいフィッシングライフを送ってくださいね。
釣りをする際はライフジャケットの着用を徹底し、安全な状態で釣りを楽しんでくださいね。