釣りは多くの方が楽しんでいるアクティビティですが、移動手段として多用されるのは車ではないでしょうか。
それもそのはず、釣りはロッドやリール、仕掛けやルアー、さらにはクーラーボックスなど荷物が多くなりがちです。
また、車だと渋滞に巻き込まれてうんざりしてしまうなんていう事もよくありますよね。私自身の経験では、駐車場探しに苦労したなんて事もよくあります。
今回は、車ではなくバイクでの釣行にスポットを当てて、バイク釣行の際のタックル選びや積載方法をご紹介します。
車にはない快適さが魅力的なので、ぜひチェックしてくださいね。
バイク釣行について知ろう
バイク釣行はその名の通り、バイクで釣り場に向かう事を指します。原付バイクの方もいればビッグスクーターの方、スポーツバイクの方など実に様々です。
車に比べて荷物の積載はどうしても少なくなってしまいますが、小回りがしやすく駐車スペース探しにも困りにくいです。
道路が渋滞していて動かない様な状態でも、安全を確保出来るスペースがあれば前へ前へと進む事が出来るので、時間の節約にも繋がります。
バイクは燃費が良い乗り物でもあるので、ガソリン代に悩まされている方にとっては最適な乗り物となっています。
しかし、突然雨が降ってくるとどうしようもない状態になってしまうので、天気予報のチェックは欠かせません。
バイク釣行するならタックルはコンパクトにしよう
バイク釣行をする際に重要なポイントは、いかにタックルをコンパクトにまとめられるかです。
特に、タックルの中でもロッドは長さがある分コンパクトに出来ないと運転に支障が出てしまい、最悪の場合大事故に繋がってしまいます。
海釣りでのルアーフィッシングをされる方のほとんどが2ピースの並継竿を使用していますが、基本的に2ピースロッドはNGと言ってもいいでしょう。
パックロッドと呼ばれるロッドがバイク釣行には適しており、振り出し竿や4ピースロッドなどが販売されています。
私のおすすめは4ピースロッドで、2ピースロッドと遜色ない使用感でありながらも、リュックに入ってしまうほどのコンパクトさを誇ります。
仕掛けやルアーはたくさん持っていきたい気持ちになってしまいますが、出来るだけ厳選したものだけを持っていく事をおすすめします。その分荷物が軽くなりますし、コンパクトにまとめられます。
本当に必要なものだけを持っていく事が、バイク釣行をする際の秘訣です。
やむを得ず2ピースロッドを持っていきたいという方や、パックロッドを安全に持ち運びしたい方はセミハードかハードのロッドケースに入れて持ち運びする事をおすすめします。
バイク釣行をする際の積載方法とは
バイク釣行をする際に気になるのが積載方法です。バイクは車と違って、荷物を運搬するためのスペースがほとんどありません。
そのため基本的には、リュックにパックロッド、リール、仕掛けやルアーなどを入れて、シート部分にツーリングネットなどを使ってクーラーボックスを固定する事になります。
リュックは出来るだけ大きい物を使用すれば、ランディングネットなども入れる事が出来るのでリュックを選ぶ際の参考にしてくださいね。
難しいのがクーラーボックスの固定で、ツーリングネットを使っていてもしっかり固定出来ていなければ、走行中にクーラーボックスが落ちてしまうなんて事も。
私は落下こそしませんでしたが、危うく落ちるのではないかという状況になった経験があります。
ツーリングネットを使用する際は、あらかじめバイクのどこにフックを引っかける事が出来るのかをチェックしておき、ネットが緩い状態にならない様にちょうどいいサイズのものを選ぶ事が大切です。
また、クーラーボックスも出来るだけ小型のものを使用すれば、カーブなどでも落ちにくくなるので大きいクーラーボックスを持っている人は注意しましょう。
バイクの積載制限に注意しよう
バイクは荷物を積載しても問題はありませんが、安全を確保する為に積載制限が定められています。積載制限については以下をご覧ください。
- 積載物の長さは乗車装置または積載装置のプラス30cmまで
- 積載物の幅は乗車装置または積載装置のプラス30cmまで
- 積載物の高さは積載した時に地上から2mまで
- 積載方法は乗車装置または積載装置の前後30cm、左右15cmを超えない事
上記の4点がバイクに荷物を積載する際の制限です。乗車装置とはシートやステップの事を指し、積載装置とは荷台の事を指します。
原付バイクは以下の通りとなります。
- 積載物の長さは積載装置のプラス30cmまで
- 積載物の幅は積載装置のプラス30cmまで
- 積載物の高さは積載した時に地上から2mまで
- 積載方法は積載装置の前後30cm、左右15cmを超えない事
- 積載物の重量は30kgまで
上記5点が原付バイクでの積載制限になります。
積載制限を超えて積載してしまうと取り締まりの対象にもなるので、積載をする際は必ず制限以内に収まっているかを確認しましょう。
バイク釣行で気を付けたいポイント
バイク釣行は荷物の積載方法さえしっかりと行えば基本的には快適ですが、気を付けておきたいポイントがいくつかあります。
せっかくの楽しいバイク釣行も、気を付けていればこんな事にはならなかったのにと後悔する様な事が起きると嫌ですよね。
気持ち良い状態で家に帰るためにも、ぜひ以下からのポイントをチェックしてくださいね。
スピードの出しすぎに注意しよう
バイクは風を感じながら走る事が出来るのでとても気持ちの良い乗り物ですが、ついついスピードを出しすぎてしまう事があります。
スピードを出しすぎてしまうと、積載している荷物が落ちてしまう事にも繋がりますし、車との事故や歩行者を撥ねてしまうという恐ろしい事にも繋がりかねません。
事故にならなくても警察の取り締まりを受ける可能性も大いにあるので、バイク釣行をする際は法定速度を守って安全第一でいきましょう。
すり抜けの多用は気を付けよう
バイクに乗る方の多くがすり抜けをするかと思いますが、極端にすり抜けばかりを行う事は避けましょう。
すり抜けを行う場合は、車が動いていない状態かつ車の左側に十分なスペースがある場合に行いましょう。
安全なスペースが確保されていないのにすり抜けをしたり、車と車の間を縫うようにすり抜けていく行為は、非常に迷惑な行為になるだけでなく接触事故の原因にもなりますので、絶対にしない様にしましょう。
バイクを駐車する際は迷惑にならない場所を選ぼう
バイクは車と違って駐車スペースの自由度が高いですが、どこにでも停めてもいいという訳ではありません。
パーキングがある様な釣り場なら基本的には駐輪場のスペースも確保されている事がほとんどなので、事前に確認をしておく事が大切です。
パーキングのない堤防や漁港、地磯などでは駐車場として用意されている場所はない事が多いので、車の通行や現地の漁師さんなどの邪魔にならない場所に停めましょう。
漁業関係者の方などが近くにいれば、バイクを停めてもいいのかどうかを聞いておくと丁寧でしょう。
忘れてはいけないのが、場所を借りて釣りをさせてもらっているという気持ちです。迷惑をかけずに、マナーの良い釣りを心掛けましょう。
海釣りの後はバイクの洗車をしよう
バイク釣行をするという事は、海の近くにバイクを長時間停めておくという事になります。海の近くにバイクを置いておくと、潮風によってバイクが汚れてしまいます。
潮風で汚れるという事は塩気のある汚れが付着するという事になるので、バイクに錆が発生する原因になってしまいます。
錆が発生すると決して嬉しくはないですし、バイクの寿命を縮める事にも繋がります。特に、メッキパーツを使用している様なバイクは注意が必要で、メンテナンスを怠ると「あっという間に錆が出来た」なんて事にも繋がります。
そうならないためにも、バイク釣行後はバイクの洗車を行う事をおすすめします。洗車といっても大掛かりな洗車は必要なく、塩気を流すイメージで水をかけるだけでも十分です。
私がよく行うのは、高圧洗浄ガンで泥汚れもろとも洗い流す方法です。バイクを水で洗った後は、チェーン部分などに注油を行うといったメンテナンスはしておく事をおすすめします。
バイク釣行で気持ちの良い釣りを楽しもう!
バイク釣行は踏み出すまでに少しだけ勇気がいるかもしれませんが、タックルの選び方や荷物のまとめ方、クーラーボックスの積載方法などをクリアすればとても気持ちの良い釣行方法です。
燃費も良い、渋滞に巻き込まれにくい、駐車スペースに困りにくい、小回りがきく、実に多くのメリットがあります。
私自身も釣りに行く際は100%車での釣行でしたが、バイク釣行の便利さを知った時はもっと早く気づけばよかったと思うほどでした。
大型青物を狙う様な釣行には向いていませんが、私はライトゲームロッドのパックロッドを持って、最低限の荷物、釣れた魚は小さなクーラーボックスに入れるという方法でバイク釣行を満喫しています。
帰宅後にバイクの洗車をするという手間はありますが、バイクが綺麗になる事は気持ちの良い事ですし、バイクへの愛着も湧きます。
ぜひ本記事を読んで頂いた方も、バイク釣行に挑戦してバイク釣行の楽しさ、気持ち良さを満喫してくださいね。
釣りをする際はライフジャケットの着用を徹底し、安全な状態で釣りを楽しんでくださいね。