ヤマガブランクスは数多くのアングラーから絶大な支持を誇るロッドメーカーですが、中でも高い人気を得ているのがブルーカレント93TZ NANOです。
ジャンルとしてはライトゲームロッドですが、長いレングスから生み出す圧倒的な飛距離や、ナノアロイを組み込んだ事で得られるしなやかな曲がり、大物が掛かっても追従するしなやかなブランクスなど、魅力的なポイントがいくつもあります。
今回は、筆者がメインロッドとして愛用しているブルーカレント93TZ NANOの魅力をお伝えするだけでなく、実際に使用したインプレッションもお伝えします。
本記事を読んで頂ければブルーカレント93TZ NANOの素晴らしさが分かって頂けるので、ぜひチェックしてくださいね。
ブルーカレント93TZ NANOはこんなロッド
ブルーカレント93TZ NANOのインプレッションをお伝えする前に、まずはブルーカレント93TZ NANOがどんなロッドなのかについてご紹介します。
一つ一つが魅力的で知れば知るほど欲しくなる情報ばかりなので、ぜひチェックしてくださいね。
ロングレングスが生み出す圧倒的な飛距離
ブルーカレント93TZ NANOは、ライトゲームロッドでありながらも9.3フィートというロングレングス仕様になっています。
一般的なライトゲームロッドは5~7.8フィートの長さである事が多いので、9.3フィートがいかに長いかよく分かります。
ナノアロイを組み込んでいるためロッドの曲がりが良く、ルアーをキャストする際にしっかりとロッドを曲げてキャスト出来るので飛距離は抜群です。
不意の大物にも余裕で対応出来るパワーの持ち主
ブルーカレント93TZ NANOはアジやサバ、カサゴ、メバルといった小型の魚を狙うロッドですが、ハマチやシーバス、タチウオ、クロダイなども問題なく獲る事が出来るパワーを秘めています。
小アジの小さなアタリを感じ取る繊細さを兼ね備えていながらも、不意の大物にも屈さないバットパワーで掛けた魚を逃しません。
ロッドが魚の引きに合わせてしなやかに曲がるので、細いPEラインでも安心してやり取りする事が出来ますよ。
幅広いルアーウエイトが生み出す万能さ
ブルーカレント93TZ NANOは3~21gという幅広いルアーウエイトを扱う事が出来るため、様々なルアーを扱う事が出来ます。
3g程度のジグヘッドリグやマイクロメタルジグ、7g前後のプラグや14g程度のメタルバイブ、さらには20gのメタルジグなど実に幅広くなっています。
この幅広いルアーウエイトによって、ブルーカレント93TZ NANOはなんでもロッドとも呼ばれています。
アジングやロックフィッシュゲーム、シーバスゲームにチニング、エギングにスーパーライトショアジギングなど、ソルトで楽しむ事が出来るルアーゲームのほとんどを一本で楽しむ事が出来ます。
ブルーカレント93TZ NANOのインプレッション
ブルーカレント93TZ NANOがどんなロッドか知って頂いたら、ここからは実際に実釣で使ってみたインプレッションをお伝えします。
実釣時に使っていたタックルは以下の通りです。
- ロッド:ブルーカレント93TZ NANO
- リール:セルテートLT2500S-XH
- ライン:G-soul upgread PE X8 0.6号 200m
- ショックリーダー:弾丸フロロショックリーダー 10lb
上記のタックルで実釣を行いましたので、参考にして頂ければ幸いです。
キャストのしやすさ・飛距離が秀逸
ブルーカレント93TZ NANOで初キャストをした時の感想ですが、本当にフルキャストしても大丈夫なのか?と感じました。
20gのメタルジグをキャストしましたが、ロッドが非常に軽量なので折れないかどうかがとても心配でした。
しかし、思い切ってフルキャストしてみるとロッドがしなやかに曲がり、メタルジグがはるか彼方にまで飛んでいきました。飛距離にして100Mは飛んでいたかと思います。
ロッドが軽量なので9.3フィートの長さでも振り抜きがしやすく、軽くキャストしただけでもルアーがしっかり飛んでいくので、体力的にもとても楽でした。
5gのジグヘッドをキャストしてみましたが、5gの軽さでもロッドがしっかりと曲がって十分な飛距離を稼ぐ事が出来ました。
初めてブルーカレント93TZ NANOを使った日は、こんなロッドは初めてだという気持ちでいっぱいだった事を覚えています。
軽量さが生み出す圧倒的な操作性
ブルーカレント93TZ NANOは上記でもお伝えした通り、非常に軽量なロッドです。そのため、ルアーの操作を非常に行いやすく、軽量ルアーに細かなアクションを伝える事が出来ます。
20gのメタルジグを使ってスーパーライトショアジギングをしていても腕が非常に楽で、キャロを使ったアジング・メバリングで細かなトゥイッチなどもしっかりと行う事が出来ました。
タチウオ狙いでワインドも行いましたが、問題なく行う事が出来ました。しかし、ワインド専用ロッドと使い比べてみるとどうしても腕に疲れは出てしまうので、さすがに専用ロッドには敵いませんでした。
5gのジグヘッドを使い、小型の魚を狙ったライトワインドであれば非常に快適に使用する事が出来たので、さすがはライトゲームロッドのハイエンドモデルだと感じました。
小型の魚から青物まで仕留められる圧倒的パワー
ブルーカレント93TZ NANOでアジやサバといった小型回遊魚や、カサゴやメバルなどの小型の根魚を釣ってきましたが、小さなアタリをしっかりと感じ取って掛けていく事が出来ました。
沖堤防でいつもの様に小型の魚を狙っていると、20gのメタルジグにハマチがヒットしました。ドラグを緩めにしていたためラインを出されてしまいましたが、ロッドの柔軟性を信じてドラグを締めてみるとハマチをすんなりと寄せる事が出来ました。
抜き上げを行う事は難しいですが、中型の青物であっても何の問題もなくやり取りする事が出来るロッドだと確信した瞬間でした。
その後ハマチを2本追加した後、サゴシもヒットしましたが余裕で獲る事が出来ました。
軽量ルアーでアジやサバ、カサゴやメバルといった小型の魚を狙い、20gのメタルジグで中型青物を狙う事も出来るので、クロダイやシーバスも問題なく狙う事が出来ると感じました。
ヒットはしていませんが、エギングも快適に楽しめたのでイカ狙いにも最適な一本ですよ。
ロッド一本でなんでも楽しめるのは本当だった
ブルーカレント93TZ NANOはヤマガブランクス社の公式サイトでも、なんでもロッドとして紹介しています。
私が実際に試してみて問題なく行う事が出来た釣法は以下の通りです。
- アジング(3gのジグ単、キャロ・フロート)
- メバリング(3gのジグ単、キャロ・フロート)
- ライトワインド(5gのジグヘッド)
- ワインド(14gのジグヘッド)
- スーパーライトショアジギング(15~20gのメタルジグ)
- エギング(3号のエギ)
- シーバス(7g前後のプラグ、14gのメタルバイブ)
- チニング(7gのジグヘッド)
上記の釣法を問題なく行う事が出来ましたが、ソルトルアーゲームのほとんどをカバー出来ています。
ブルーカレント93TZ NANOは実売価格4万5千円程度と高価な部類に入りますが、アジングロッドやメバリングロッド、ワインドロッドにチニングロッド、シーバスロッド、エギングロッドと各釣法に適したロッドを揃えなくてもいいので、非常にコストパフォーマンスに優れている事が分かります。
私がブルーカレント93TZ NANOについて一番気に入っている点が、複数のタックルを持ち運ばなくてもタックル一つで様々な釣りが楽しめる点です。
タックル一つのみを持ち運ぶとなると非常に軽量になりますし、地磯での釣行が非常に楽になりました。
ヤマガブランクスのテスターの方は、磯でヒラスズキもキャッチしているので地磯釣行が多い方にも非常におすすめです。
ブルーカレント93TZ NANOで釣りの概念を変えよう!
ブルーカレント93TZ NANOはバーサタイルロッドとして人気の高いロッドです。
あの釣りもしたいけどこの釣りもしたい、でもロッドを揃えないといけない、タックルを多く持ち運ばないといけないといった悩みを解消してくれるアングラーの強い味方です。
私自身もブルーカレント93TZ NANOを購入する前は半信半疑でしたが、実際に使ってみて嘘ではないと感じました。
言葉だけでは中々伝わらないかもしれませんが、本当に買って良かったと思える一本です。今までの釣り人生の中で、最も買って良かったと思えるロッドナンバーワンだと自信を持って言えます。
本記事を読んでブルーカレント93TZ NANOに興味を持った方は、ぜひ使ってみてください。
価格の高いハイエンドロッドではありますが、見方を変えればコストパフォーマンス抜群のロッドです。
ぜひ、ブルーカレント93TZ NANOを使って、釣りの概念を変えて釣りをとことんまで楽しんでくださいね。
釣りをする際はライフジャケットの着用を徹底し、安全な状態で釣りを楽しんでくださいね。