【結論】26紅牙 TW 80は、浅場とバーチカルで「軽さ=感度」を取るタイラバリール

26紅牙 TW 80は、ダイワのタイラバ専用ブランド「紅牙」から2026年7月に登場した、平たい形(ロープロファイル)のタイラバリールです。自重は195gで、カウンターは付いていません。ギア比5.5と6.3の2種類を、それぞれ右ハンドルと左ハンドルで選べます。
ダイワは、このリールを「シャロー(浅場)とバーチカル(真下に落とす釣り)のためのコンパクトなタイラバリール」と位置づけています。小さいスプールとTWS(ラインの出口が開く仕組み)で、軽いタイラバでも落ちる速さが落ちず、着底がはっきりわかります。ダイワのフィールドテスターも、「軽さが感度に直結する」と話しています。
同じ紅牙のカウンター付き、26紅牙 IC 150との選び分けはシンプルです。水深50m前後までの浅場で、軽いタイラバを使って感度を取るなら26紅牙 TW 80。ディープのドテラ流しで重いタイラバを巻く日や、カウンターで棚を数字で再現したいなら26紅牙 IC 150、と考えると迷いにくくなります。
マグネットブレーキ(MAGFORCE)を持っているので、船が流れない日に軽く投げて広く探ることもできます。迷ったら、基準のギアにあたる80(左は80L)から考えると選びやすいです。
26紅牙 TW 80の特徴

小さいスプールとTWSで、軽いタイラバでも着底がわかる
浅場のタイラバでは、重すぎるヘッドを使うと鯛に見切られやすく、軽めのヘッドを使う場面が増えます。ただ、軽いヘッドは落ちる速さが遅くなりやすく、潮に流されると着底がわかりにくくなるのが悩みどころです。
26紅牙 TW 80は、径32mmの小さいスプールと、TWS(T-WING SYSTEM)を組み合わせています。TWSは、ラインを送り出すときにレベルワインドの出口が大きく開き、ラインが出るときの抵抗を減らす仕組みです。そのおかげで、軽いタイラバでも落ちる速さを保ちやすく、底に着いた瞬間の「トン」が手元とラインに出やすくなります。ダイワのフィールドテスターも、タイラバで大事な「タッチアンドゴー」(着底したらすぐ巻き始めること)がしやすいと説明しています。
MAGFORCEで、船が流れない日に軽く投げられる
ブレーキは、マグネットの力で回転を抑えるMAGFORCEです。外のダイヤルで強さを調整でき、一度合わせた効きが安定して続きます。ダイワは、潮や風がなく船が流れない状況でも、アンダーキャストして広い範囲を探れるようになったと説明しています。テスターも、投げたときにバックラッシュ(スプールの中で糸が絡まること)しにくいと話しています。
195gでも、フレームとギア側のサイドプレートはアルミ
軽いリールは、たわみやすさが気になるところです。26紅牙 TW 80は、フレームとギア側(ハンドル側)のサイドプレートにアルミ合金を使っています。テスターは実釣のなかで「軽いのに剛性があるので、魚が掛かってからのやり取りがスムーズ」と話しており、良型の鯛も片手で落ち着いて寄せていました。
110mmハンドルとUTDで、ゆっくり一定に巻ける
ハンドルは110mmです。ダイワは、浅場とバーチカルのタイラバに合わせて、一定の速さで巻くことと、潮の変化をつかむ感度の両方を取れる長さとしています。テスターも、軽いタイラバを使う縦の釣りでは、ハンドルが短いと巻きがぶれやすいので110mmにした、と説明しています。
ドラグはUTD(アルティメットトーナメントドラグ)です。ドラグが出始めるときの引っかかりがなく、なめらかに出ていくので、細いPEでも鯛の急な突っ込みに対応しやすくなります。締めれば締めるほどしっかり効くのも特徴です。

浅場のタイラバは、軽さがそのまま情報量になる釣りです。
重いリールでは気づけなかった着底や潮の変化が、手の中で拾えるようになる。26紅牙 TW 80は、そこに振り切ったリールだと思います。
26紅牙 TW 80と26紅牙 IC 150の選び分け

同じ紅牙のリールで、いちばん迷うのが26紅牙 IC 150との選び分けです。形も、カウンターの有無も、得意な水深も違います。
| 項目 | 26紅牙 TW 80 | 26紅牙 IC 150 |
|---|---|---|
| 形 | 平たい形(ロープロファイル) | 丸い形 |
| 自重 | 195g | 235g |
| カウンター | なし | あり(ICカウンター) |
| ギア比(巻取り長さ) | 5.5(54cm)/6.3(62cm) | 4.8(54cm)/6.3(70cm)/7.1(80cm) |
| 糸巻量(PE) | 0.6号-400m/0.8号-300m | 1号-400m/2号-200m |
| ハンドル長 | 110mm | 130mm |
| ブレーキ | MAGFORCE(ダイヤルで調整) | 遠心ブレーキ |
| ラインの出口 | TWS | 通常のレベルワインド(落とすときは動かない) |
| ドラグ | UTD(最大5kg) | ATD(最大5kg) |
| アルミを使った部分 | フレーム、ギア側のサイドプレート | フレーム |
| 得意な場面 | 水深50m前後までの浅場、縦の釣り、軽いタイラバ | 浅場からディープまで。ドテラ流しや重いタイラバ |
ダイワのフィールドテスターは、この2つをはっきり使い分けています。水深50m以下の浅場や縦の釣り、軽いタイラバを使うときは平たい形の26紅牙 TW 80。軽さが感度に直結するからです。一方で、ディープのドテラ流しで重いタイラバを巻くときは丸型のICを勧めています。
もう1つの大きな違いがカウンターです。26紅牙 IC 150は、アタリが出た水深を数字で覚えて、次の1投で同じ棚を通せます。26紅牙 TW 80にはカウンターがないので、色分けされたPEで棚を数える必要があります。「軽さと感度」を取るか、「棚を数字で再現する便利さ」を取るかが、選び分けの分かれ目です。
瀬戸内のような浅場やバーチカルの釣りが中心で、軽いタイラバの感度を取りたいなら26紅牙 TW 80。ディープやドテラ流しに行く、カウンターで棚を数字で管理したいなら26紅牙 IC 150。
26紅牙 IC 150については、こちらで詳しく紹介しています。

26紅牙 TW 80の全4機種スペック

| 番手(右/左) | ギア比 | 巻取り長さ(cm) | 自重(g) | 最大ドラグ力(kg) | 糸巻量(PE号-m) | ハンドル長(mm) | ブレーキ | 向く釣り方 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 80P/80PL | 5.5 | 54 | 195 | 5 | 0.6-400/0.8-300 | 110 | MAGFORCE | スローな巻き、潮が重い日、少し重めのタイラバ |
| 80/80L | 6.3 | 62 | 195 | 5 | 0.6-400/0.8-300 | 110 | MAGFORCE | 基準のギア。浅場で巻く速さを変えながら探る |
ベアリングは全機種7+1個、スプールは幅21mm・径32mmで共通です。違いはギア比と巻取り長さだけです。テスターは、瀬戸内のような浅場や縦の釣りではスローに巻く場面が多いため、それに合わせて5.5と6.3の2つにしていると説明しています。
26紅牙 TW 80のギア比ごとの紹介
26紅牙 TW 80P/80PL|スロー巻き重視のパワーギア
ギア比5.5、ハンドル1回転で54cm巻けるパワーギアです。巻きが軽く、ゆっくり一定に巻き続けやすいので、スロー巻きで食わせたい日や、潮が効いてタイラバが重く感じる日に向いています。
浅場でも潮の速いエリアでは、軽いリールでも巻き重りを感じることがあります。そんなときに、手首に力を入れずにリズムを保てるのがこのギアの強みです。反対に、速巻きで反応を探りたい日は、少しもどかしく感じるかもしれません。
| 番手 | ギア比 | 自重 | 最大ドラグ | 糸巻量(PE) |
|---|---|---|---|---|
| 80P/80PL | 5.5 | 195g | 5kg | 0.6号-400m/0.8号-300m |

ゆっくり巻くほど、軽いリールのありがたみが出ます。
巻きの速さを落とした分だけ、手元に伝わる小さな変化に集中できるのがいいところです。
こんな方に向いているモデルです。
こんな方は別モデルも検討してみてください。
- 巻く速さを状況に合わせて幅広く変えたい(80がおすすめ)
- ディープで重いタイラバを巻くことが多い(26紅牙 IC 150の150Pがおすすめ)
26紅牙 TW 80/80L|迷ったらコレの基準ギア
ギア比6.3、1回転で62cm巻けるノーマルギアです。スロー巻きにも、少し速めの巻きにも寄せやすく、その日の当たりの速さを探りながら釣るのに向いています。
浅場では、着底からの巻き始めの速さや、回収の手返しも釣果に影響します。6.3なら、ゆっくり巻く日にも対応しつつ、回収はもたつきません。1台目の浅場用タイラバリールとしても、IC 150と2台で使い分けるサブとしても選びやすいギアです。
| 番手 | ギア比 | 自重 | 最大ドラグ | 糸巻量(PE) |
|---|---|---|---|---|
| 80/80L | 6.3 | 195g | 5kg | 0.6号-400m/0.8号-300m |

「浅場用に1台」と考えるなら、まずこのギアで外しません。
深場用の丸型と組み合わせて、水深で持ち替える使い方もきれいにハマります。
こんな方に向いているモデルです。
こんな方は別モデルも検討してみてください。
- スロー巻きがほとんど(80Pがおすすめ)
- 速巻きや乗っ込みの時期の高速巻きを多用したい(26紅牙 IC 150の150Hが候補)
26紅牙 TW 80はショアから投げるタイラバにも使える?

26紅牙 TW 80は、紅牙のタイラバリールの中では珍しく、投げるための仕組み(TWSとMAGFORCE)を両方持っています。TWSはラインが出るときの抵抗を減らし、MAGFORCEはダイヤルでブレーキを調整できるので、構造としてはショアから投げるタイラバにも使えるリールです。
ただし、ダイワの説明は「潮や風がない状況でもアンダーキャストして広く探れる」という、船からの使い方が中心です。ショアで投げる場合は、まずブレーキを強めにして軽く投げるところから始め、タイラバの重さと風に合わせて少しずつ弱めていくと、バックラッシュを防ぎやすくなります。
なお、同じ紅牙でも26紅牙 IC 150の遠心ブレーキは、船の上での軽いアンダーキャスト用です。ショアから投げるなら、TWSとMAGFORCEを持つ26紅牙 TW 80のほうが向いています。遠投を最優先するなら、ショアの釣り向けに作られたベイトリールと比べてみるのもおすすめです。
26紅牙 TW 80に合わせるロッドとライン
ラインはPE0.6〜0.8号。300m巻ける余裕を活かす
糸巻量は、PE0.6号なら400m、0.8号なら300mです。浅場のタイラバならPE0.6〜0.8号が中心になります。テスターは、0.8号を300m巻けるようにした理由として、船長がドテラ流しに切り替えてラインをどんどん出す日や、高切れ(ラインが途中で切れること)を2回してしまった日でも、釣りを続けられるように、と説明しています。
乗合船では、船宿がラインの太さを指定していることが多いので、その指定を優先してください。
カウンターがないので、色分けされたPEで棚を数える
26紅牙 TW 80にはカウンターがありません。棚を把握するには、10mごとに色が変わるPEを使い、「底から何色分巻いたか」で数えるのが基本です。1mごとに目印があるPEなら、さらに細かく数えられます。浅場では、船長の指示ダナも「底から10m前後」のように短めになることが多いので、色分けのPEで十分に合わせられます。
ロッドは軽さを活かせるものを
リールの軽さを活かすなら、ロッドも軽めのタイラバロッドと合わせるのがおすすめです。長さは、ほとんどの船に合わせやすい6ft台後半のベイトタイプが基準です。平たい形のリールは手のひらで包み込むように握れるので、テスターも「手が小さくても、しっかり握り込める」と話しています。
ハンドルは、別売りの80〜100mmのクランクハンドルにも付け替えられます。より速く巻きたい場合は、短いハンドルに替えるのも1つの手です。
結局、26紅牙 TW 80はどれを選ぶか
スロー巻きにも少し速めの巻きにも寄せやすい基準のギア。浅場で巻く速さを変えながら探る釣りに、いちばん合わせやすいモデルです。
巻きが軽く、ゆっくり一定に巻き続けやすいパワーギア。浅場でも潮の速いエリアに通う人に向いています。
右ハンドルか左ハンドルかは、ロッドを持つ手で決めます。利き手でロッドを持ってしゃくりたいなら、反対の手で巻くハンドルを選んでください。利き手で巻きたい人もいるので、どちらが正解というものではありません。
26紅牙 TW 80を買うべき人・見送るべき人
こんな方に向いているモデルです。
こんな方は別モデルも検討してみてください。
- カウンターで棚を数字で管理したい(26紅牙 IC 150が候補)
- ディープのドテラ流しで重いタイラバを巻くことが多い(26紅牙 IC 150の150Pが候補)
- PE1号以上の太いラインを多めに巻きたい(26紅牙 IC 150が候補)
- 初めてのタイラバで、まずは価格を抑えたい(25紅牙 RX ICが候補)
シマノで同じ立ち位置にあたるのは、26オシアコンクエスト FTです。どちらも「軽い仕掛けで底を感じる」方向のタイラバリールで、26オシアコンクエスト FTはPE専用の小さいスプールを持ちます。26紅牙 TW 80は、TWSとMAGFORCEで投げる使い方までこなせるのが持ち味です。船の上で真下を攻めることが中心か、軽く投げて広く探ることもしたいかで選ぶと、自分に合うほうが見えてきます。
26紅牙 TW 80のよくある質問
まとめ:26紅牙 TW 80は「浅場の感度」を取りたい人のリール

深場用の丸型と、浅場用のTW 80。
水深で持ち替えるだけで、タイラバの1日がぐっと組み立てやすくなります。今のリールで浅場の着底がわかりにくいと感じているなら、試してみる価値のある1台です。
カウンター付きの26紅牙 IC 150と、紅牙のタイラバロッドは、こちらで詳しく紹介しています。




