「ワインド釣法」は、ワームを使うゲームフィッシングの一種で、専用ジグヘッドによって生み出される「ダート」と呼ばれる独特のアクションが最大の特徴です。この記事では、近年特に有効性が注目されているワインド釣法の釣り方を解説すると共に、必要なタックルも取り上げます。

そもそも「ワインド釣法」とは?

ジグヘッドリグを用いるワーミングのゲームスタイルの一種

ワインド釣法は、ジグヘッドリグを用いるワーミングで使われるゲームスタイルの一種です。主にシーバスゲームやタチウオゲームで専門的に行われていますが、他のターゲットに対する有効性も認められており、ミドルクラスのフィッシュイーター全般を狙うことが可能です。

他のゲームスタイルとは一線を画すアクションが特徴

ワインド釣法のアクションは、他のゲームスタイルとは一線を画す特徴的なものです。基本的なアクションは、ロッドを上下に大きくあおり、一定のリズムで縦方向に連続したアクションを行うものです。実際の釣り場においても、ワインド釣法を行っているアングラーであることが見ただけですぐに分かるほど、独特のアクションが使われます。

最大の武器は「ダート」

詳細については後述しますが、専用のタックルを用いてこのアクションを行うと、「ダート」と呼ばれる、水中でワームが真横に飛び跳ねる独特の動きが生まれます。この動きは、ターゲットの本能を強烈に刺激するため、効果的にバイトを引き出すことができます。近年は特に、ワインド釣法で発生するダートの有効性が注目されており、タックルメーカーからも専用タックルが続々と発売されています。

ワインド釣法の釣り方とは?

ロッドをシャクり ラインを回収する動作の繰り返しが基本

ワインド釣法の釣り方は、ロッドの上下運動とリール操作とによって、連続した縦方向のアクションを一定のリズムで行うものです。

  1. ルアーをキャストして着水させ、狙いたい任意のレンジまでフォールさせる。
  2. ロッドを上方向に大きくあおり、ルアーを素早く浮き上がらせる。
  3. ロッドを下方向に大きく振りながらリールを巻いて、2の動作で発生したストローク幅分のラインスラッグ (糸フケ)を50%ほど回収する。
  4. 再度ロッドを上方向に大きくあおり、ルアーを素早く浮き上がらせながら、2の動作でストローク幅分のラインスラッグの残りの50%を回収する。

以降は、手順3~4の動作を繰り返し行います。

アクションを付ける際は ルアーの飛び出しに注意

ワインド釣法において最も注意したいのが、ロッドをシャクり上げた瞬間にルアーが水面から飛び出し、自分に向かって飛んでくる可能性がある点です。ルアーが徐々に手前に寄ってくるにしたがって、ロッドとラインとの角度が徐々に直角に近づいていくため、少しのストローク幅でもルアーが大きく動くようになります。

そうなると、アングラーからルアーまでの距離が十分にある状態と同じ感覚でアクションを行うと、ルアーが水面から勢いよく飛び出し、自分に当たってけがをする恐れがあります。ですから、ある程度の場所までルアーが寄ってきたら、徐々にロッドのストローク幅を小さくしていくようにしてください。

アクションのポイントは?

ロッド スピニングリール
出典: 写真AC

ワインド釣法の武器であるダートを発生させるためには、ロッドをしゃくった際に発生するラインスラッグの量より多くラインを回収しないことが肝心です。というのも、ロッドをシャクり上げる際、ただ単に大きくシャクり上げ、大量のラインを回収する動作だけでは、「ジャーク」と呼ばれるアクションになり、ルアーは垂直方向ではなく、平行に近い角度で動いてしまいます。
ですから、ロッドのストローク幅分のラインのみを回収するようにすることで、ルアーが水平方向に引っ張られる距離を最大限短くし、ロッドの動きを縦方向のアクションに効率的に変換しなければ、ダートを効果的に生み出すことはできません。

なお、ロッドのストローク幅分のラインのみを回収できるようにするためには、タックルの操作方法はもちろんのこと、タックルの選び方も重要になってきます。

ワインド釣法はなぜ効果的なの?

ポイントとなるのは「リアクションバイト」

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世間よりも1週間早い盆休み。 そして、やる事はいつも同じ。 浜名湖でワインド!! 3日前の日曜日には濁りも改善されたのに、昨日の大雨で都田川から濁った真水が浜名湖に大量IN(・ω・) さらに小潮でカレントが弱く、流し釣りが難しい状況。 低活性&流し釣り不可能で最悪な条件でしたが、村櫛のブレイクで何とかシーバスGET(´∀`*) 小型ながらも厳しい環境下での1匹は、何よりも嬉しいことを実感した1日でした。 #浜名湖 #浜名湖釣り #浜名湖ルアーフィッシング #フィッシング沖 #嬉しい1匹 #ソルトルアーフィッシング #ワインド釣法 #オンスタックル #修行フィッシング #ルアーフィッシング #釣り好きな人と繋がりたい

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フィッシュイーター全般が持っている習性として、変則的な動きをするものに反射的に襲い掛かる習性があり、この習性によって発生するバイトを「リアクションバイト」と呼びます。これは、生命の維持を目的に、意図的にエサを狙い撃ちして捕食する一般的な捕食行動とは別のものです。まずは、このことを頭に入れておいてください。

ワインド釣法は リアクションバイトを効果的に引き出せる

ワインド釣法の武器は、他の一般的なゲームスタイルと比べて、リアクションバイトを効果的に引き出すことができる点です。前述した通り、ワインド釣法では、ルアーが横方向にピョンピョンと飛び跳ねるダートが生まれます。

魚の目の前でダートが発生すると、ルアーが視界の中で大きく動いたり、場合によっては視界から消えたりすることになるため、捕食スイッチが本能的にオンになります。そうすることで、効果的にリアクションバイトを引き出すことができるのです。

シビアコンディションで特に威力を発揮してくれる

前述の通り、リアクションバイトは、生命の維持を目的とした一般的な捕食行動ではなく、動くものへの反射的な反応によるバイトであるため、魚の活性状況を問わずバイトを引き出すことができる点が最大の強みです。ですから、他のゲームスタイルではなかなか太刀打ちできないようなシビアコンディションにおいては特に、ワインド釣法が大いに威力を発揮することでしょう。

ワインド釣法に必要なタックルは?

ジグヘッドの選択が特に重要

ダートが起きるように設計されていることが不可欠

ワインド釣法 ジグヘッド
出典: Amazon

ワインド釣法は、ジグヘッドリグを使用したワーミングの一種ですので、基本的なタックルセッティングは、通常のワーミングと全く同じです。とはいえ、タックル操作によってダートを発生させるためには、ワインド釣法に特化したジグヘッドが不可欠です。

初心者だと、ワインド釣法のアクションを行えば、どのようなジグヘッドでもダートが起きると勘違いしている場合も少なくありませんが、ダートが起きるよう設計されているジグヘッドでないと、適切なタックル操作をしても、ダートが起きることはまずありません。

基本的には ダートの発生を強調したものを選ぶのが無難

ダートが起きるよう設計されているジグヘッドかどうかを外観だけで判断することは、ベテランアングラーでも難しいでしょう。ですから、基本的には、ワインド釣法での使用に適している旨が記載されているものや、ダートの発生を強調した商品のコンセプトのものを選択するのが無難です。

ロッドやリールも ワインド釣法に適したものを使いたい

スピニングリール ロッド
出典: 写真AC

釣り関連のメディアによっては、”ワインド釣法でのロッドやリールの選び方は、あまりこだわる必要はない”という内容が書かれている場合があります。とはいえ、ワインド釣法は、連続的で激しいタックル操作が続きますので、腕への負担をできる限り軽減し、スムーズなタックル操作を行うためには、ぜひともワインド釣法に適したものを使うようにしましょう。

ロッドについては、”ブランクスの張り (高反発性)が特に重要”と言えるでしょう。ブランクスの張りは、アングラーがロッドを操作する力をルアーの動きに変換する際の効率を左右するため、シャクり上げと振り下ろしをひたすら繰り返すワインド釣法においては重要な要素なのです。

リールについては、前述の通り、ロッドのストローク幅分のラインを回収できる最大巻き上げ長が確保されているかが肝心になってきます。適切なライン回収量は、ロッドのレングスによっても変わってくるため、使用するロッドとのバランスを考慮したチョイスが大切です。

>>ワインド釣法に効果的なタックルは?次ページで一挙ご紹介!

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