ウツボの簡単な釣り方と仕掛けをご紹介!
強面で有名な魚「ウツボ」。大きく開く口と、そこに並ぶ鋭い歯を見て距離を置かれがちですが、実は魅力的な面がいくつもあります。今回はそんなウツボの簡単な釣り方や仕掛けをご紹介しつつ、意外な魅力をお伝えします。
ウツボってどんな魚?
温暖な海域の比較的浅い場所に生息します。茶色と黄色が入り混じった縞模様が特徴で、1mを超える個体も珍しくはありません。肉食性で魚類や甲殻類、その他小動物を食べ、特にタコが大好物。凶暴な顔をしていますが実は臆病者です。こちらから手を出さない限り襲ってくることはありません。
ウツボの簡単な釣り方、仕掛けは?
ウツボを釣るなら“ぶっこみ釣り”をおすすめします。仕掛けはとても簡単で必要なものは「ハリス」「スイベル」「オモリ」「フック」と少なく、だれにでも作ることができます。
ライン
メインラインはPEラインの3~4号、ナイロンラインであれば25~30lb。遠投する必要はないため、50mも巻いてあれば十分です。
ハリス
ウツボは歯が鋭いので、60lb~100lbと太めのハリスを使います。
オモリ
オモリは潮が速ければ15~20号、そうでなければ10号を使います。仕掛けが流されてしまうと根掛かりの原因に。しっかりと止まる重さがよいでしょう。
フック
フックはバス用のオフセットフックがおすすめ。幅が大きく、口の大きなウツボにも飲み込まれにくいです。
仕掛けの作り方
ラインにオモリ(中通し)を通し、スイベルを結びます。そしてスイベルの逆側にハリスを結び、40cm程取ってフックを結びます。
ウツボの釣り方
釣り方はとても簡単。仕掛けを岸際に落とし底に着いたら少し巻いて、ラインを張り気味に。その状態で10~30分ほど待っていると臭いにおびき寄せられたウツボがエサを食べ始めます。くわえているのを確認したら力強く合わせを入れます。引きはとても強く、油断すると根に入られてしまうので、底から離れるまでは強引に巻き上げましょう。
ウツボ釣りのエサは?
エサには“青魚”をおすすめします。ウツボは肉食性で嗅覚が鋭く、臭いのきつい青魚はうってつけのエサ。短冊切りもしくは小さく輪切りにして使います。
青魚ほどではないものの、“イカ”も効果的。スーパーに行くと大抵置いてあるため、手に入りやすいです。こちらは短冊切りで使います。
おすすめのロッドは?
ウツボはエサを食い込むとそのまま根に潜り込もうとするため、強引に浮かせる必要があります。そのためには頑丈でパワーのあるロッドが必須。最低でもバスロッドのMH、大物も視野に入れるのであればH~XHほどの硬さがよいでしょう。
おすすめのリールは?
太いラインを使うので、ある程度大きい番手のものを使いましょう。ただ、近場に投げるため多くのラインを巻く必要はなく、バス用のリールで十分釣りをすることができます。
ポイントは?
岩礁帯やテトラポッドがある場所を選びましょう。ウツボは岩の隙間など入り組んだ場所に身を潜めるため、格好のポイントとなります。また、漁港もエサとなる魚類が集まるのでおすすめです。
ウツボが良く釣れる場所は?
関東であれば伊豆、関西であれば和歌山が有名です。どちらも黒潮(暖流)の影響を受け、比較的暖かいことがウツボの生息環境として都合がよいのでしょう。伊豆は本当にどこにでもいるため、場所にこだわる必要はありません。和歌山であれば北部よりも南部に多く、白浜、串本周辺がおすすめです。
鋭い“歯”に注意!
釣り上げたウツボは必死に抵抗するため、噛まれないよう注意が必要です。間違っても素手でフックを外そうとしてはいけません。あごの力が強いことに加えて歯がとても鋭いので、噛まれると大怪我となってしまうことも。暴れている時には無理に手を出さず、落ち着いてきたら柄の長いプライヤーでフックを外すようにしましょう。
実は美味しい「ウツボ料理」
見た目で敬遠されがちなウツボですが、実はとても美味しい魚です。皮にはコラーゲンが豊富でプルプルとした食感を楽しめますし、身はジューシーでしっかりとした旨味があります。特に「たたき」や「唐揚げ」は絶品。冬のウツボは臭みもなくとても美味しいので、一度食べるとやみつきになるかもしれません。
まとめ
あまりにもイカツイ外見から、親しまれるにはちょっとハードルの高い魚「ウツボ」。その反面、引きが強いので釣りのターゲットとしても面白く、食味も申し分ない。そんな魅力たっぷりのウツボ釣りに出かけて、釣って、食べてみてはいかがでしょうか。
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