海釣りエサの定番「アオイソメ」大特集|特徴と効果的な使い方に迫る!

釣りエサ
釣りエサ
出展: Pixabay

アオイソメは海釣り用エサの定番で、幅広い釣り方で使われています。
釣り初心者にも好まれていますが、その特徴を理解した使い方をすれば、予想を超える釣果をたたき出すポテンシャルを秘めたエサでもあります。
この記事では、アオイソメの特徴と効果的な使い方とを解説します。

目次

そもそも「アオイソメ」とは?

アオイソメは多毛類の一種

アオイソメは、「多毛類」と呼ばれる動物の一種です。多毛類は、主に「ゴカイ」や「イソメ」という名前で知られており、多くの生き物たちのエサとなっています。アオイソメの学術的な正式名称は「アオゴカイ」で、朝鮮半島からインドに掛けての広い地域に生息する多毛類です。

なお、釣りエサとして販売されているアオイソメは、中国で養殖されて輸入されているものです。

海釣りで幅広く用いられている定番エサ

海釣りで用いられるエサにはさまざまな種類がありますが、その中でもアオイソメは、陸続きの釣り場から行う釣りから船釣りに至るまで幅広く使われている、海釣りの定番エサです。詳細な特徴については後述しますが、狙えるターゲットが幅広く、価格もリーズナブルであることから、”釣り初心者にも最適なエサ”と言えます。

アオイソメの特徴を解説!

アオイソメを自分の釣りで最大限に活用するためには、アオイソメが持つさまざまな特徴について知っておくことが大切です。ここでは、アオイソメの特徴を、他のエサと比較しながら、4つの長所と2つの短所とを詳しく解説していきます。

アオイソメの特徴: 長所

アオイソメの長所① 狙えるターゲットが多彩

出典:写真AC

アオイソメは、多くの魚たちが普段から捕食対象としている多毛類の一種であるため、狙えるターゲットは多彩です。そのため、最適なエサを判断することが難しい釣り初心者にはベストなエサです。また、五目釣りを楽しみたい場合や、どのエサが最適か判断することが難しいシチュエーションなどにおいても威力を発揮します。

ただ、大型のフィッシュイーターのほとんどは、幼少期は多毛類を捕食していても、大きくなると小魚や甲殻類をメインに捕食するようになる場合が多いため、大型のフィッシュイーターを狙うには不向きのエサです。

アオイソメの長所② 価格がリーズナブル

財布から見えるお札
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アオイソメは、海釣り用エサの中でもかなりリーズナブルです。地域や購入場所によっても異なりますが、1gあたり10円程度の価格設定の場合が多く、特別大量にエサを消費する釣り方でなければ、500円分前後で半日程度は楽しむことができます。

また、小型のターゲットを狙う釣り方では、短くちぎって使うことも多いため、1匹で数投分使えることになり、非常にお得なエサです。

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イソメに迫る見たと食いの疑似餌も。本物が苦手な方はお試しください。

アオイソメの長所③ 活発に動く

アオイソメは、虫エサの中で最も活発に動くエサです。ハリ付けした直後は特に激しく暴れ、暴れすぎてハリやハリスに絡んでしまうこともあるほどです。ほとんどの魚は、制止しているエサよりも動くエサに反応して捕食するため、アオイソメの活発な動きは強力な武器です。

ただし、よく動くという特徴はあくまで、アオイソメが元気な状態であることが前提であり、ハリ付けしてから時間が経っている場合や、長期間保存した場合には、動きが極端に悪くなってしまいます。

アオイソメの長所④ 遠投してもちぎれにくい

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仕掛けを遠投する釣り方では、仕掛けを投げる際にエサに大きな力が掛かるため、柔らかいエサだと千切れてしまい、使い物になりません。アオイソメは、”遠投してもちぎれにくい”という特徴があり、100m以上の遠投する投げ釣りなどの釣り方では、この長所が最もいきるでしょう。

アオイソメの特徴: 短所

アオイソメの短所① 集魚力が弱い

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アオイソメは、魚にエサの存在をアピールするための臭いや味のようなエキスが少なく、集魚力が弱いのが難点です。そのため、魚にアピールできる範囲が狭く、広範囲の魚を寄せ集めることは不得意です。特に、カレイなどをはじめとする底生魚や、アイナメなどをはじめとする根魚のような、自分から積極的に泳ぎ回ってエサを探し求めないタイプのターゲットを狙う釣り方では、満足のいく釣果を得ることができないことも少なくありません。

もちろん、視覚に大きく依存した捕食活動を行っている魚もいることは事実ですが、そういった魚は、そもそもアオイソメのような虫エサには積極的に興味を示さない場合が多く、”集魚力の不足は致命的な短所”と言わざるを得ません。

アオイソメの短所② エサ付けしにくい

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前述したように、アオイソメは活発に動くため、エサ付けの際に暴れてなかなか付けられないことも少なくありません。また、アオイソメは、頭部にハサミを持っており、かなり強い力でものを挟むことができ、手を挟まれると結構な痛みを感じます。エサ付け時には、このハサミを出して抵抗するため、挟まれないようにつかむのもなかなか大変です。特に通し刺しなどの付け方では、釣りの経験が豊富な筆者であっても、元気で生きのいいものだと、1匹ハリ付けするのに30秒程度掛かってしまうこともあります。

アオイソメの効果的な使い方は?

動きの良さをいかした使い方がベスト

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アオイソメのアピール力は、活発な動きによるものです。この動きをいかした使い方ができるかどうかで、釣果は大きく左右されます。

例えば、ミャク釣りやヘチ釣りなどのように、極小の軽いオモリを用いる釣り方でアオイソメを使うと、沈下する際の水の抵抗との相乗効果で、クネクネと動くエサがゆっくり落ちてくる状態を演出することができます。また、投げ釣りやウキ釣りなどのように、仕掛けをあまり動かさずにアタリを待つ釣り方の場合は、ハリスを長くすることで、エサが潮流の流れに乗りやすいようにし、潮流とアオイソメの動きとの相乗効果でフワフワと水中を漂うようにする工夫も効果的でしょう。

集魚力の高い他のエサとの併用も効果的

前述の通り、アオイソメは集魚力が劣っています。そのため、集魚力が高い他のエサと併用することで、集魚力を補いつつ、アオイソメの武器である動きとの両方で魚にアピールする使い方が効果的です。2本バリ仕掛けなどの、複数のハリが付いた仕掛けを用いて、一方にアオイソメ、一方に他のエサを付ける方法はもとより、1本のハリに双方のエサを付ける「抱き合わせ」も有効な手段です。

アオイソメのポテンシャルを侮るなかれ!

ベテラン釣り師だと、アオイソメのような定番エサは使いたがらない人も少なくありませんが、実際には、そのポテンシャルは決して侮れません。アオイソメの持つさまざまな特徴を理解し、効果的な使い方することができれば、満足のいく釣果を得ることができるでしょう。

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