夏の季節には欠かせないバス釣りのセミ系ルアー。暑さでカバーの日陰から出てこないブラックバスを誘い出せる特別なルアーです。
灼熱となる夏の昼間でもカバーからブラックバスを誘い出せるセミ系ルアーは、夏真っ盛りで木々からセミたちの鳴き声が止まない、いっときの季節しか使えないイメージがあります。
ですが、実は秋もセミ系ルアーは活躍します。今回は夏から秋に移り変わるブラックバスの動きに合わせて、おすすめのセミ系ルアーをご紹介します。
バス釣りのセミ系ルアーについて

先に説明したようにバス釣りのセミ系ルアーは、灼熱の気温となる夏の昼間でもカバーからブラックバスを誘い出す特別なルアーです。似たようなルアーに虫系ワームがありますが、アピール力が大きく変わります。
虫系ワームはあくまでワームなので、ピンポイントでのアピールに向いています。セミ系ルアーはプラスチック製ですが、中にラトルを含んでいるタイプがあ多くあり、金属・ビニール製の羽は波紋を広げるためアピール力は広範囲に広がります。
虫系ワームでは近くにブラックバスが潜んでいれば有利ですが、見当違いの場所で使うとアピール力が足りず不利になります。
秋にセミ系ルアーが有効な理由
虫系ワームと比べてセミ系ルアーが秋のブラックバスに有利となる理由は、アピール力にあります。ブラックバスは夏と秋で行動に大きな違いが出ます。
夏は暑くて捕食は涼しい朝と夜に限定されてますが、秋は涼しく冬を越す体力を付けるため1日を通して餌を求めて動き回ります。
この餌を求めて動き回るブラックバスに対してなぜ、セミ系ルアーが有効なのでしょうか。理由は複数ありますが、主な2点をご紹介します。
秋のブラックバスは散るが餌を選ばない
秋のブラックバスは夏と比べて居着く場所にこだわりません。理由は夏と比べて日中の温度が涼しくなり、水中が1日を通して快適な環境となっているからです。
さらに、冬に向けてブラックバスは大量の餌を食べ始めます。少しでも多くの餌を食べたいので普段は好き嫌いする個体でも動き回り、食べれそうな餌は何でも捕食します。
水面に落ちてくる虫も例外ではありません。水面を見ている時間が少なくなるだけで、虫系ルアーも有効です。そこで、水面で高いアピール力を持ち見つけてもらいやすいセミ系ルアーのアピール力が有効になります。
ツクツクボウシが鳴き始める

季節が夏から秋に移り変わるとうるさく鳴いていたセミも居なくなります。セミは居なくなったから、セミ系ルアーは効かないと思う方もいるでしょう。
しかし、秋の夕方はツクツクボウシやひぐらしが鳴き始めます。ツクツクボウシやひぐらしも立派なセミで夕暮れにオーバーハング際で水面が割るのは、ブラックバスがこれらのセミを捕食している合図です。
秋のブラックバスは捕食対象を選ばないので、日中は魚や甲殻類を食べつつ、夕方は水面に落ちてくる秋に鳴くセミも食べています。
セミ系ルアーおすすめ2選びと使い方
ここでは秋のブラックバスに有効なセミ系ルアーを2つご紹介します。秋に鳴くセミはツクツクボウシのようにサイズが小さいため、比較的小さなルアーボディでアピール力が強いルアーがぴったりです。
ここで紹介する2つのルアー以外でも、大きすぎないルアーボディにラトルや波紋を拡散できるビニール羽が付いてるタイプであれば大丈夫です。
メガバス TINY SIGLETT
メガバスのTINY SIGLETTはセミ系ルアーとしては定番的です。小さなボディには水面によく響くラトルが含まれているため、すこし揺すると波紋を広げながらアピールします。
夏場は通常サイズでクマゼミなどの大きなセミをイメージして、秋はミニサイズでツクツクボウシ等の小型のセミをイメージさせると良いでしょう。
ティムコ シケイダー
ティムコのシケイダーは小さなセミ系ルアーです。ルアーのサイズ感が小さいながらも、ビニール素材で繊細な羽は水面で波紋を広げます。
サイズ感は秋のセミにぴったりあっており、着水地点にブラックバスが居ればシルエットだけで口を使わせることができます。
季節限定のセミ系ルアーを楽しもう!

夏の定番であるセミ系ルアーが秋のブラックバスにも有効である理由、合わせておすすめルアーをご紹介しました。セミ系ルアーは水面直下でブラックバスのバイトが見れるので、迫力のある釣りが楽しめます。
セミ系ルアーは短期間限定の使われ方がほとんどです。ですが、秋のブラックバスやフィールドを観察すれば有効なルアーである確率はとても高いです。ぜひ、秋のセミ系ルアーを試してみてください。
>>秋バスを攻略!関連記事はこちら