青森竜飛岬でマグロ釣りに初挑戦!〜実釣編〜

いよいよドキドキワクワクの出船です!同乗者に過去に50㎏級以上のマグロを釣り上げた経験を持つ方、毎年チャレンジしても不運な事に釣れていない方、そして、初めて挑戦する私達を乗せてポイントへ向かいます。

前回の記事はこちら「青森竜飛岬でマグロ釣りに初挑戦!〜準備編〜」

初日…これが「ナブラ打ちの釣り」!

出港し約30分。まず船を停め、船長さんが船の上へ登り、目視と望遠鏡を覗きながら暫くの間全方向のナブラを探します。先に到着している他の船も多く同様に探しています。
私達もナブラと空の鳥の動き、海にハネ等の大きな変化がないか状況を確認します。その間、少しだけキャスティング練習を行うのですが、やはり大型のタックルでのキャスティングは大変です(;^ω^)

そして、ポイントに到着し20分以上海を眺めていた頃、船長さんが中くらいのナブラを発見。船は全速力でナブラへ向かいます。近くにいた船も同じナブラを見つけ我先と同じポイントを目指し移動します。船の全速力は経験した事もない程早く、とても驚きました( ゚Д゚)
そして、やっと船がナブラに着いた頃には魚が沈んでしまいました。そして、「また暫く新たなナブラを見つけては、再び船を走らせる」の繰り返しです。これが「ナブラ打ちの釣り」です。

初挑戦の時は、運よく大きなナブラが何度も出現し船長さんの「投げれ!投げれ!」の声で、全員が船のミヨシに立ち、次々にキャスティングできました。
大きなナブラだと、目の前で100~70㎏程はあるドラム缶の様な大きさをした魚がバンバン横に跳ねてベイトを追いかけています。大きなナブラの時は、半径10m以内が巨大なマグロでいっぱいになり、その風景は圧巻です。
「これが青森竜飛岬のクロマグロなんだ!」と感動すると共に「もしあのマグロが掛かったら大変なことになってしまうかも!?」と心配になりました(;’∀’)

キャスティングに必要なのはコミュニケーション

一斉にキャスティング

船のミヨシに立ち順番にキャスティングをするのですが、始めて乗船した私たちは他の方と「お祭り」をしないように細心の注意を払いながらのキャスティングでした。
今までは小舟から一人ずつキャスティングをする方法が主流だったので、特に周りを気にする事無く自分のタイミングで投げる事ができました。だから、今回のように一斉にキャスティングする方法は私にはとても難しくと感じました。

これがよく知る友人同士なら声を掛け合い、順番を決め、タイミングを見てキャスティングできるのですが、今回の同乗者は、ベテランでかなり年上の方、初めて出会う方のみ。円滑なコミュニケーションをあまり取ることが出来ず、皆さんに御迷惑をお掛けしないようにする事で精一杯でした。そのため控えめなキャスティングばかりになり、ある意味不完全燃焼となりました(-_-)

超難関!マグロにルアーを食わせたい!

初挑戦となったこの年は、結構大きなナブラが船の様々な方向にたくさん出現しました。暫く沈まない状態もあったのですが、ベテランの方でもなかなかヒットまで持ち込むことができませんでした。
私も、マグロが顔を出し、餌を食べる為に潜る瞬間にマグロのいる場所から1m以内にルアーをキャストする事が出来たのですが、ヒットにまでは至りませんでした(;_;)
「ルアーを食わせるにはどうしたらいいのか?」「どこに投げるのが正解なのか?」何度もチャンスがあったのに理由が分からず、真剣に悩みました。

そしてもう1つ、マグロのキャスティングの難しさとして、船が全速力でナブラまで近づき、キャスティングのできる範囲内で船が急停止したときのアクションが挙げられます。
船が止まった瞬間にキャスティングするとラインに糸ふけが出来るので、素早くラインを巻き取る事が必須です。
更にキャスティングと同時にサミングしルアーがすぐに動くようにする技術も必要とされるのです。これは実釣しなければ分からなかったので勉強にもなり、難しさも感じました。

初日は、たくさんの大きなナブラができましたが、誰もヒットまでは持っていくことができず「今日はいい日だったのに、難しかった…」とベテランの方が仰っていました。そして5時になり、マグロ釣り初日は終わりました。

2日目…同乗者がマグロGet!

2日目は、一日限定で地元の方が一人同船してきました。船に乗る時「よろしくお願いします!」と挨拶するだけ会話は終わってしまいました。

船は再び小泊沖からポイントへ移動。午前10時ぐらいでした、何度か移動を繰り返した後、中くらいのナブラが目の前に出現し、みんなで一斉にルアーを投げた瞬間、地元の方のルアーにマグロがヒット!

マグロがヒット!

大柄でかっしりした男性の方でしたが、持っていたロッドが大きく曲がっていました。しっかりジンバルをつけ、ポンピングを繰り返し、約35分間、マグロと釣り人との力比べが続きました。

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マグロの激しい抵抗が少しずつ弱り、なんとか船のトモまで移動させ、ギャフを打つとマグロから鮮血が噴き出て、青い海が真っ赤に染まりました。それでも暫くマグロは抵抗を繰り返していましたが、ようやく力尽きギャフで船の上に揚げられました。

マグロをギャフで引き上げる

マグロの大きさは約50㎏あり、魚体は丸々としいていました。マグロを揚げた方もかなり疲れていましたが、とても嬉しそうに「今日来たかいがあった!」と言っていました。
釣り上げたマグロは船長がエラや内臓を手慣れた手つきで取り、そこに氷を詰め、直ぐに巨大な発砲スチロールに保管していました。
私達は2日目もチャンスは何度かあったもののヒットには至らず終了となり、残りの1日はしけの為、初めてのマグロ釣りは2日間で終了となりました。

まとめ

同船者の方と、釣り上げたマグロ

今まで私たち北海道民は、青森のマグロ釣りに行くには函館から青森をフェリー、車で小泊まで行く方法しかなく、毎年何とか青森まで通っていました。そのため日程的にも体力的にもとても厳しかったです。ですが嬉しい事に、昨年から北海道道南の松前港からマグロ船が出るようになり、マグロ釣りも北海道で少しずつ定着してきています。

先日、釣り仲間が松前港からトップ狙いでマグロ釣りへ行ったのですが、船のトラブルの為、ジギングで釣ることになり、初めてキープサイズのクロマグロを釣り揚げました。釣ったマグロは約30㎏で、皮付きのまま生で一部を頂きました。
早速、マグロの握りを作りましたが、その味は、今まで食べたことのないとても美味しいマグロで「この味こそ、釣り人にしか口にできない味だ!」ととても感動しました。

マグロをトップで釣る緊張感とナブラを見た時の高揚感がありますが、この釣りは運や技術が大きく影響します。時には、一日中、全くナブラを見ずに終わる事もあり、何年も通っているのにいまだ釣れていない方もいらっしゃいます。
マグロを釣るにはとにかく「場数を踏むこと」がとても大事です。そして、できれば「気の知れた釣り仲間と行く」ともっと良いかもしれません。
これからマグロ釣りに行かれる方、ご健闘をお祈りいたします!

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