日中の暑さもそろそろ落ち着いてくる頃でしょうか。秋が近づいてくると、食卓に上がる鮭が恋しくなってきます。
秋が旬の鮭ですが、今回は鮭の未来を握る(?)衝撃の映像をご紹介します。

その映像がこちらです。

大きな鮭が人の手によって謎の入り口に投入された…かと思いきや、長いホースの中をまるでジェットコースターの様に物凄いスピードで進んでいきます。
野を越え山を越え……長い旅の果てに鮭はゴールである川へ飛び込みました。

一体鮭の身に何が起こったの…?そんな方のために、まずは簡単に鮭の生態を説明します。ここではシロザケを例に上げています。

鮭ってどんな魚?

鮭は河川で卵から孵化します。その稚魚は春、海へ降り、夏から秋にかけてを海で過ごします。その後も回遊を繰り返し、4年後成魚になった個体は、9月から12月ににかけて、河川を溯り、生まれた川へ戻ってくるのです。この事を遡上といいます。

なぜ自分が生まれた川が分かり、帰ってこられるのか?
諸説ありますが、鮭は生まれた川の匂いを覚えているからと言われています。
遡上を終え生まれ故郷に戻ってきたサケは、そこで産卵し、一生を終えるのです。

出典:写真AC

鮭の一生にとって遡上はとても大切なものです。ところが昨今ダム開発が急激に進み、ダムが建設されたところでは鮭が上流にたどり着く前に力尽き、死んでしまうケースがあるそうです。

この事態をなんとかしようとアメリカの会社Whooshh Innovationsによって考案されたのが、先ほどの動画「サーモン大砲」というわけです。
人工水路よりも確実に、鮭を上流へ渡らせることができます。

whooshh Innovationsのホームページによると、輸送チューブは継ぎ目がなく柔らかいものを採用、内部には2メートルごとに霧を吹きつけるインジェクターが含まれており、魚がほぼ摩擦のない環境で滑ることが可能だそうです。

なかなか日本にはない発想のこのシステム。
日本人の皆さんからは色々なコメントがつけられています。

「鮭」という個体の本来自然にあるべき姿や本能がなくなってしまうのでは?という懸念の声が多数。その一方ではこの様な意見も。

果たして本当に鮭にとっていいシステムなのか?大切なのは現状の種の保存なのか…鮭のあるべき姿なのか…なんとも考えさせられるツイートでした。
このシステムによって鮭という種の未来が明るくなればいいですね。筆者も今朝の食卓に上がった鮭に感謝つつ、人間と魚の未来についてちょっとだけ考えてみようかな、と思いました。

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