日中の暑さもそろそろ落ち着いてくる頃でしょうか。秋が近づいてくると、食卓に上がる鮭が恋しくなってきます。
秋が旬の鮭ですが、今回は鮭の未来を握る(?)衝撃の映像をご紹介します。
その映像がこちらです。
鮭は川の上流で産卵し、繁殖します。ダムが作られた所は鮭が上流に辿り着く前に力尽きて死んでしまう事も少なくない。このサーモン大砲は鮭を上流に飛ばして、繁殖を助ける。
— Clara Kreft✈️🍻🇪🇺 (@808Towns) August 11, 2019
人工水路よりもはやくて、鮭が無事に産卵場に着きます。pic.twitter.com/zXBBDGYQhi
大きな鮭が人の手によって謎の入り口に投入された…かと思いきや、長いホースの中をまるでジェットコースターの様に物凄いスピードで進んでいきます。
野を越え山を越え……長い旅の果てに鮭はゴールである川へ飛び込みました。
一体鮭の身に何が起こったの…?そんな方のために、まずは簡単に鮭の生態を説明します。ここではシロザケを例に上げています。

鮭は河川で卵から孵化します。その稚魚は春、海へ降り、夏から秋にかけてを海で過ごします。その後も回遊を繰り返し、4年後成魚になった個体は、9月から12月ににかけて、河川を溯り、生まれた川へ戻ってくるのです。この事を遡上といいます。
なぜ自分が生まれた川が分かり、帰ってこられるのか?
諸説ありますが、鮭は生まれた川の匂いを覚えているからと言われています。
遡上を終え生まれ故郷に戻ってきたサケは、そこで産卵し、一生を終えるのです。

鮭の一生にとって遡上はとても大切なものです。ところが昨今ダム開発が急激に進み、ダムが建設されたところでは鮭が上流にたどり着く前に力尽き、死んでしまうケースがあるそうです。
この事態をなんとかしようとアメリカの会社Whooshh Innovationsによって考案されたのが、先ほどの動画「サーモン大砲」というわけです。
人工水路よりも確実に、鮭を上流へ渡らせることができます。
whooshh Innovationsのホームページによると、輸送チューブは継ぎ目がなく柔らかいものを採用、内部には2メートルごとに霧を吹きつけるインジェクターが含まれており、魚がほぼ摩擦のない環境で滑ることが可能だそうです。
なかなか日本にはない発想のこのシステム。
日本人の皆さんからは色々なコメントがつけられています。
起承転結の全てがニンゲンのエゴの塊過ぎて笑うしかない。
— 元旦駆 (@GunTank0096UC) August 11, 2019
もしこの川でこれを何世代も繰り返した時、川を遡上する「本能」みたいなものは失われたりしないのかな?? #サーモン大砲
— 前川泰徳(メロンパンくん) (@melonpan_mae) August 11, 2019
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わーい!🐟=͟͟͞͞ たーのしーい!🐟=͟͟͞͞
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普通の環境で遡上できるパワーのない個体は自然淘汰されて、強い個体が子孫を残して次の世代に繋ぐ……という自然の摂理を『弱い個体もいっしょくたに全て上らせてしまう』ことが果たして鮭の未来にとっていいことなのだろうか……甚だ疑問である。
— 陽咲 庵ζ*’ヮ’)ζ<ガルパン応援㌠ (@Hizaki_iori_765) August 11, 2019
「鮭」という個体の本来自然にあるべき姿や本能がなくなってしまうのでは?という懸念の声が多数。その一方ではこの様な意見も。
「だってそうなんだから仕方ない」って諦めて何もしないよりも
— Shadow Boxer🍀️ (@ks615_2723) August 11, 2019
そのままではなくなってしまうものを少しでも残す為に抗ってみる、試していくのは良いと思いました
こう言う金の無駄遣いは大事
税金もこうあって欲しいかなと
文句ばかりで何もしない連中に配るよりも、トライアンドエラー実行の方がマシ
果たして本当に鮭にとっていいシステムなのか?大切なのは現状の種の保存なのか…鮭のあるべき姿なのか…なんとも考えさせられるツイートでした。
このシステムによって鮭という種の未来が明るくなればいいですね。筆者も今朝の食卓に上がった鮭に感謝つつ、人間と魚の未来についてちょっとだけ考えてみようかな、と思いました。
人と鮭の対話の1つ(こじつけ)ということで、鮭を狙うためのおすすめルアーをこちらの記事で紹介しています!
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