前回は、中古釣り具!購入時にチェックするポイントとは?【ベイトリール編】として中古ベイトリール購入時のチェックポイントを紹介しましたが、今回はスピニングリール編です。
今やアングラーにとって身近な存在となった中古釣り具ですが、購入時は最低限いくつかのポイントはチェックしておいた方が良いでしょう。


中古スピニングリール購入時はぜひお役立てください!
ドラグ

スピニングリールにおいてドラグは非常に重要な部分となるためチェックは必須です。
ポイントとしては、ドラグを締めたり緩めたりする時に違和感がないかをチェックします。この時に締めてもドラグが甘い感じがするなどしたらドラグワッシャが摩耗している可能性があります。
ドラグワッシャはスピニングリールのみならずベイトリールにおいてもドラグの効きに大きく影響するパーツです。使用歴が長くなるにつれドラグワッシャが摩耗し、ドラグの効きが悪くなっていきます。
スピニングリールの場合、ライトラインを使用することが多いのでドラグに不具合があるとかなり不利です。良くチェックしておきましょう。
スプール

スプールで特にチェックしておきたいのがスプールエッジです。
スプールエッジはスプールの上部の張り出している部分で、スプールからラインが放出される際に触れる部分でもあります。
そのため、スプールエッジに傷が付いているとラインがスプールから放出する際に引っかかってラインブレイクを引き起こしてしまう可能性があります。
スプールエッジを手で触れて引っかかってしまうような傷がある場合は要注意です。
また、スプールは使用の仕方によっては歪みが生じる場合もあるので念のためチェックしておきましょう。
巻き心地

中古釣り具のリールをチェックする際、誰しもが巻き心地はチェックするかとは思いますが、やはりチェックする必要のあるポイントです。
ある意味では分かりやすい部分なので、違和感のあるリールがそのまま店頭に並ぶことはないかとは思いますが、巻き心地が悪かったり、リールを巻いている際に異音が発生したりしないか最低限チェックしておきましょう。
もし不具合がある場合は、グリスやオイルが足りていないか、はたまたギア噛みが悪くなっているのか色々な原因が考えられます。
また、リールを巻く際、スプールにガタつきが無いかも見ておきましょう。スプールのガタつきはメインシャフトの歪みが原因として考えられます。やっかいな問題となりますのでチェックしておくことをおすすめします。
ベール

ベールも使用歴が長くなると不具合を生じやすい部分となりますのでチェックをしておいたほうが良いです。
チェックするポイントとしては2つ。1つ目はベールを返したり戻したりする時に違和感が無いかです。
もし、ベールの戻りが悪かったりすれば、内部のスプリングが摩耗している可能性が考えらます。
2つ目は、ベールの位置です。ベールは基本、スプールに対してほぼ平行となっているのが通常の状態ですが、ベールアームの取付穴が摩耗してしまうとベールが少し下に沿ってしまうことがあります。
これをベール下がりと呼びます。ベール下がりがあると、糸巻にヨレができライントラブルを引き起こしてしまいます。明らかなベール下がりが見られるスピニングリールは敬遠したほうが良いでしょう。
ボディの傷

ボディの傷は見てすぐ分かる部分でもあるので、今さら感があるかもしれませんが、傷を見ることで前の所有者がどのように扱っていたかが分かるので興味深い点です。
やはり傷が多いスピニングリールに関してはある程度使い込んだものと分かりますし、リールのボディの下部に傷が多くある場合は釣り場に直置きして傷が付いたのではないかと推測できます。
スピニングリールを直置きしてしまうと、前述したスプールエッジに傷が入ってしまう可能性あります。ボディの傷と合わせてスプールエッジもチェックしておきましょう。
後悔しないために
中古スピニングリールのチェックポイントを挙げてきましたが、どれも店頭でチェックできるものです。
「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、ぜひ購入時はチェックしておきましょう!