スピナーベイトのトレーラーフックは、フックアップ率を高めてくれるアングラーにとっては何ともありがたいパーツです。
筆者もトレーラーフックには何度も助けられています。
しかしながら、トレーラーフックにはデメリットもあるため使いどころは間違いたくないところです。
そこで当記事では、スピナーベイトにトレーラーフックを付けた方が良いシチュエーションと、トレーラーフックを付けない方が良いシチュエーションを紹介!
トレーラーフックを使う際の参考にしていただきますと幸いです。
1スピナーベイトにトレーラーフックを付けた方が良いシチュエーション
1.ショートバイトが続く時
「スピナーベイトにバイトがあっても全然フックアップしない」といったようなショートバイトが続く時は、トレーラーフックを付けることをおすすめします。
トレーラーフックは、フックアップの確率を上げられる点が最大のメリットなので、ある意味ではショートバイトが続いて困るような時は、トレーラーフックの恩恵を一番感じられるシチュエーションです。
特に春先や冬はショートバイトが多くなる傾向にあります。これらの時期はトレーラーフックのありがたみを感じるはずです。
2.バラシが多い時
スピナーベイトを使用している際、「バラシが多くなることでバスをなかなかキャッチできない」といった時はトレーラーフックがおすすめです。
なぜなら、フックがいつもバスの上アゴにかかるかというとそうではないからです。
スピナーベイトの場合、追い食いのような恰好でバスがバイトしてくることもあれば、時にはスピナーベイトのブレードにバスがバイトしてくることもあることから、フックアップしても掛かりが浅くなったり身切れをしてしまったりでバラシてしてしまうことがあります。
このうような時、トレーラーフックがあれば幾分キャッチ率を高めることができます。「ジャンプ一発でバレてしまった」といったようなことが続く時はトレーラーフックを付けるのも一つの手です。
3.オープンウォーター
周囲に目立ったカバーがないオープンウォーターであれば、スピナーベイトにはトレーラーフックを装着することをおすすめします。
理由は、オープンウォーターであれば根がかりがしにくいため、トレーラーフックのデメリットである「根がかりのリスクが高まる」といった影響をあまり受けないからです。
要するに、根がかりしにくいポイントであれば、トレーラーフックは付けておいて損はないということです。
スピナーベイトにトレーラーフックを付けない方が良いシチュエーション
1.根がかりが多いフィールドやポイント
根がかりが多いフィールドやポイントでは、トレーラーフックを付けることはあまりおすすめしません。
先にも紹介しましたが、一般的にトレーラーフックのデメリットとしては「根がかりのリスクが高まる」といったことが挙げられます。フックアップの確率が上がることと引き換えに根がかりも少なからずしやすくなるということです。
明らかに根がかりが多いポイントや、ゴミを拾ってしまって釣りにならない時、ウィードに引っかかって釣りのリズムが悪くなる時、このようなシチュエーションはトレーラーフックは向かないでしょう。
2.カバーをよりタイトにトレースする時
スピナーベイトを杭やオダなどに当ててヒラを打たせるといったような、カバーをよりタイトにトレースする時は、トレーラーフックを装着しないほうが良いです。
理由は、やはり根がかりしやすくなるからです。最近では根がかりのリスクを抑えるトレーラーフックもリリースされてはいますが、スピナーベイトのスナッグレス性能そのままに釣りを展開したい際には極力トレーラーフックは付けないほうが良いでしょう。
ちなみに、スピナーベイトの使い手として有名な田辺 哲男氏はスピナーベイトにトレーラーフックを付けないことで知られています。根がかりのリスクを高めるよりも、スピナーベイト最大のメリットであるスナッグレス性能をいかしてカバーをタイトに攻めることが重要だと語っています。
3.スピナーベイトの水中姿勢が悪くなる時
トレーラーフックを付けることでスピナーベイトの水中姿勢が悪くなる時は、トレーラーフックを付けることをおすすめしません。
トレーラーフックを付けることで、極端にバランスを崩したりといったことはないにせよスピナーベイトによっては泳ぎに少なからず影響を与えてしまうものもあります。
筆者自身は、トレーラーフックを付けたスピナーベイトを泳がせてみて水中姿勢がどうも気になるといった時は、トレーラーフックを外すようにしています。
スピナーベイトを「これで釣れるかなぁ」と思って使うよりも、「釣れそう」と思って使ったほうがメンタル的にも良いですし、釣りにリズムが出るからです。
1スピナーベイト本来の良さを殺してしまわないよう注意
トレーラーフックはフックアップの確率を上げることができるスピナーベイトに欠かせないパーツです。
しかしながら、根がかりのリスクが高くなるといったデメリットもあるので使用するシチュエーションを間違うと、スピナーベイト本来の良さを失ってしまいます。
スピナーベイトはスナッグレス性能の高さが強みとなるルアーです。トレーラーフックを付ける際は、シチュエーションも考慮することをおすすめします。