「夜のシーバス釣りはよく釣れると聞くけど、実際のところはどうなんだろう?」

「季節ごとにおける夜のシーバス釣りで釣果を伸ばす方法について知りたい」

もしかしたら、こんな疑問はありませんか?

夜行性の魚であるシーバスは、夜に狙うとヒットチャンスも得られやすい魚です。そのため、夜のシーバスにおける行動パターンを抑え、さらには、季節ごとの捕食パターンを分析しておきたいです。

そこで、夜のシーバス釣りにおける行動パターンと各季節ごとにおける釣り方のコツをご紹介します。

当記事を読むことで、「夜×各季節」におけるシーバス釣りが得意になれます。ぜひ、最後までチェックしてみてくださいね。

夜のシーバスは釣りやすい?主な行動パターンとは?

撮影:筆者

夜行性であるシーバスは、昼間とは違って積極的に回遊する傾向があります。

例えば、昼間であればテトラポッドや堤防のヨレ、ちょっとした岩場の周辺に身を寄せているケースが多いです。しかし、夜になるとベイトを捕食するためにシーバスの行動範囲が一気に広がります。

それゆえ、シーバス釣りをする際は夜間に行う方が活性の高い個体と遭遇する確率は格段にアップするのです。

また、昼間と夜間のシーバス釣りではルアーの基本操作が異なります。一般的に、メディア等では、速巻きやリアクションを意識したワインド釣法(ダートアクション)が紹介されています。

確かに、昼間の釣りではルアー速度や瞬発的なアクションにシーバスが好反応を示します。しかし、夜間においては視認性が悪いことからもゆっくりと誘いを入れるのが重要です。

  • スローリトリーブ
  • ドリフト

を意識しながらラインを巻き取ることで、シーバスへのバイトチャンスを与えることができますよ。

季節別における夜シーバスの狙い方について解説!

続いて、季節ごとにおける夜間のシーバス釣りで意識したいパターンについて解説します。というのも、季節ごとで捕食対象となるエサが違う場合が多いためです。

以下の項目で、春〜冬までにおけるシーズナルパターンをチェックしてみましょう。

バチ抜け/稚鮎の春パターン

2-4月の春シーズンは、厳しい寒さから徐々に暖かい気候へと移り変わる時期であり、水温も上昇します。

この時期のシーバスは、産卵を迎える「バチ」と呼ばれるイソメやゴカイなどの生物が産卵のために砂から飛び出てくる時期です。

よって、大量のバチが水面付近で産卵行動を取るようになります。冬場に産卵を行うとされるシーバスにとって、産卵後の回復を目的に捕食する傾向があります。

したがって、バチをイミテートした細長いルアーを使用するとヒット率も格段にアップします。

他にも、河口付近においては稚鮎が遡上してくるタイミングでもあるので小さめのルアーを通すと反応が良いです。

バチなのか、ベイトなのかによって使用するルアーを使い分けてみてくださいね。

マイワシ/イナッコが主流の夏パターン

初夏の6月頃から9月にかけて堤防やサーフ周辺に接岸するマイワシやボラの稚魚であるイナッコは、夏のシーバス釣りで欠かせないベイトです。

夏といえば、サビキ釣りで楽しめるくらい大量にこれらのベイトを見つけることができます。そして、このようなベイトの周辺にはシーバスが回遊している可能性が高くなります。

夜間においては、オープンウォーターであっても積極的に捕食しているのでトップ〜バイブレーション系のルアーまで手広く狙えます。

ただし、マイワシもイナッコも群れで回遊しているので、水面付近でベイトの動き(水面にさざ波が発生したりする)を見つけてから釣りをしてみましょう。

ボイルを発見することができれば、連続でヒットも可能な時期ですよ。

荒食いが期待できる秋パターン

越冬に備えて秋になるとシーバスの食性は非常に荒くなります。

そして、この時期のベイトは夏の水温が低くなることからも様々なベイトが回遊するようになります。

例えば、

  • イワシ
  • イナッコ
  • サッパ
  • 小アジ
  • サヨリ
  • 落ち鮎
  • ハゼ

などのベイトが回遊しており、シーバスにとっては捕食するベイトの種類が多岐に渡ります。

夜間においても上記のベイトを捕食していますが、気温が落ち込む時期も増えるのでトップでの反応は渋くなります。したがって、中層からボトムのレンジを引いてあげるとベイトの泳ぐレンジと合わせやすいです。

目ぼしいポイントを見つけることができれば、数釣り、サイズ狙いでシーバスが釣れますよ。

ボトムを意識して釣る冬パターン

11月初旬から3月初旬にかけて、シーバスは産卵の時期へと移行します。

基本的には、食性が落ちるシーズンではありますが水深のある港湾部や大河川の潮通しが良いポイントは冬場でも狙えます。

夜間における釣りでは、エサを食べようとするシーバスが深場を中心としたポイントで待ち伏せしています。ですので、ボトムまでルアーを落としてゆっくりと巻いてみましょう。

ポイントによっては工場の温排水が流れているポイントもあるので、ベイトが入りやすくなります。そのような一級ポイントであれば、シーバスの流入も多いのでバイトチャンスが増えますよ。

夜のシーバス釣りで釣果を伸ばしてみよう!

撮影:筆者

今回は、夜におけるシーバス釣りに関する特徴や季節ごとのパターンを紹介しました。

昼間ですと狙えるポイントが絞られてしまいますが、夜間であればベイトを意識して動いていることから釣りやすいです。また、季節によって捕食しているエサも違うので、各パターンに適応したルアーを選択するのが最適です。

夜というシーバスが釣れやすい時間帯と季節に合わせた釣り方で、シーバス釣りを楽しんでみてくださいね!