ちょうちん釣りと聞いて何を思い浮かべるでしょうか?
提灯を使って釣る釣り?はたまた提灯を釣る釣り?
そんな冗談はさておき、ちょうちん釣りはバス釣りにおいて絶大な効果を誇るテクニックの一つです。
今回は、ちょうちん釣りとは何か?さらにはちょうちん釣りのメリットやコツまで解説していきます。
「まだちょうちん釣りを実践してみたことがない」という方は必見です。
ちょうちん釣りとは?
ちょうちん釣りとは、ラインを木の枝などにひっかけルアーを水面で上下に動かすことで表層を意識したバスにアピールするテクニックです。
ルアーを木の枝から提灯のように垂らし水面で上下に動かすことで、水面を軽くポチャンポチャンというように叩くことができるのが一番の特徴で、これが警戒心の強いスレバスにも効きます。
オーバーハングがあるポイントはもちろん、護岸沿いに生えたちょっとした草などでもちょうちん釣りは可能です。
とにかくラインをひっかける何かがあればちょうちん釣りはできます。様々フィールドで実践できるテクニックの一つです。
ちょうちん釣りのメリット
1.スレバスに有効
先に紹介したようにちょうちん釣りは警戒心の強いスレバスにも良く効きます。
木の枝を支点にルアーを水面で動かすことで、ポチャンポチャンと水面に波紋を作りながら誘うことができるのが釣れる要因の一つ。
また、この時ラインを水面に落とすことなく誘うことができるのも非常に大きいです。やはりラインはバスにとっては違和感を感じさせてしまう存在です。
その違和感を排除できる唯一と言ってもいい釣り方なので、ハイプレッシャー化したフィールドではちょうちん釣りがパターンとなることもあります。
2.ミスキャストが一転チャンスに
ちょうちん釣りは木の枝や草などにひっかけなくては始まらない釣りです。そのため、ある程度のキャスト精度が必要となりますが、ミスキャストを活かすこともできます。
例えば、オーバーハングの下を狙ったキャストが少し間違って細い木の枝などにひっかかってしまえば、これはもう大チャンスです。
ミスキャストしてしまった、と落ち込まずにじっくりちょうちん釣りでバスを誘いましょう。
3.美味しいスポット一点で誘い続けられる
ちょうちん釣りは、ここぞという美味しいスポット一点で誘い続けられるのもメリットです。
木の枝が支点になるので、変な話飽きるまでその場で誘い続けることができます。
他の釣り方では、なかなか一点で誘うというのは難しいテクニックです。ダウンショットなどの一点シェイクといえども徐々にアングラー側に近づいてきてしまいます。
ちょうちん釣りでこれでもかとしつこく誘いを入れることで、焦れたバスが口を使うということもあります。ちょうちん釣りをする際は粘るのもおすすめです。
ちょうちん釣りでバスを釣るコツ
1.ひっかかりにくいルアーを使用する
ラインを木の枝にひっかけたは良いものの回収時にルアーがひっかかってロストを繰り返すということであれば元も子もないので、ちょうちん釣りをする際は、できるだけひっかかりにくいルアーを使用するのがコツです。
あえて例に出すのも忍びないですが、トレブルフックのルアーよりもフックをボディの中に隠したワームやフロッグのほうが当然ひっかかりにく使いやすくなります。
基本的にはフックがボディに隠れた状態のルアーを使用することでロストが減り、釣りのテンポ良くなります。
2.耐摩耗性に優れたラインを使用する
ちょうちん釣りをする際は、耐摩耗性に優れたラインを使用したほうが良いでしょう。
ちょうちん釣りは、その釣り方からどうしても木の枝などの障害物とラインが擦れてしまいラインブレイクのリスクが高くなってしまうからです。
耐摩耗性に弱いラインだと、せっかくかけたバスをキャッチすることも難しくなります。
耐摩耗性に強いラインと言えば、一般的にはフロロカーボンラインです。ただ、現在では耐摩耗性に優れたナイロンラインもリリースされているので、ラインの特徴を良くチェックして選ぶと良いでしょう。
3.即合わせをしない
ちょうちん釣りでバスのバイトがあった際は、即合わせをしないことが一匹でも多くのバスをキャッチするコツです。
トップウォーターの釣りと同様、ちょうちん釣りはバスのバイトシーンが見えるがゆえ、バイトがあった瞬間に合わせてしまいがちですが、そこはぐっと我慢して一呼吸おいてからフッキングをしたほうがフックアップ率は高くなります。
バスの重さを感じてから合わせたほうが良いくらいです。
スレバスもその気にさせるちょうちん釣りという秘技
ちょうちん釣りは、釣りにくいスレバスを相手にする際に非常に有効なテクニックです。
ルアーロストというリスクもありますが、ひっかかりにいルアーを使えばリスクは減りますし、やり方もそう難しくはありません。
特に虫パターンなどが効くフィールドであれば効果は絶大です。ぜひお試しあれ。