楽しく釣りをしている最中、こんな魚に出会ってしまうことも。
可愛らしい?あいつから、笑えない・・・あいつまで。
ゴンズイ

釣り人たちの間ではメジャーな魚。玉のように群れて泳ぐ。背びれと腹びれの下には毒針があり、刺されると大きく腫れ、場合によっては細胞が壊死するなど強い毒性をもつ。針を取る際、刺されないように注意したい。なお、毒針の隠れているひれを切り落として天ぷらにすると非常に美味だというが、リスクを冒してまで調理するのはあまりオススメしない。
アイゴ

スズキ目・アイゴ科に分類される魚の一種。背ビレ、腹ビレ、尻ビレに毒針があり、刺されると非常に痛む。消化器官はゼンマイ状で、この部分のみを煮付けにする地方もある。臭いがあるが、気にしなければ美味だそう。
オニダルマオコゼ

まるで岩のように見える硬い魚。暖かい海を生息域としており、日本では沖縄近海に生息する。岩の隙間や砂の中に潜み、小魚などを捕食する。本来は小魚を騙すための擬態だが、思いがけずこのトラップに引っかかるのが人である。ダイバーやサーファー、海水浴客などが実際に岩と間違えて踏んでしまう事故があとを立たない。踏まれたオニダルマオコゼはすかさず背びれの毒棘で刺すのである。
オニダルマオコゼの毒の強さは?
オニダルマオコゼの毒はオニオコゼの中でも最強と言われ、サリン並みの毒性を持つという。その激しい痛みによりショック死することもあり、実際に日本では2010年にインストラクターの男性が犠牲になっている。刺されると痺れ、知覚麻痺、水泡などが起き、時間の経過とともに重篤化していく。生還した場合も後遺症が残った事例もあるので注意してもらいたい。
オニダルマオコゼに刺された時の対処法
オニダルマオコゼの毒は熱に弱いため、患部を熱めのお湯につけることで応急処置を行う。刺されたら速やかに海を出て、
- 刺さっている棘を取り除き
- 洗浄、毒の吸い出し
- 熱めのお湯で温める
- 一刻も早く医療機関を受診!
- 抗毒薬があれば投与してもらう、が鉄則だ。
少しでも予防しよう

オニダルマオコゼの棘は太く長いため、ゴム底の靴でも簡単に貫通してしまう。踏まないように気をつけるのは勿論だが、写真のようなフェルト地で厚みを付与した靴を履くなどの工夫が必要だ。
安全で快適な釣りライフを!