バイブレーションは、ラトルタイプとサイレントタイプをシチュエーションによって使い分けることで、より多くのバスをキャッチすることにつながります。
音がする、しないだけでもバスの反応は大きく変わるからです。
ただ、初心者の方にとっては、バイブレーションをどのように使い分けたら良いのか迷うところではないでしょうか?
そこで今回は、バイブレーションのラトルタイプとサイレントタイプの使い分けについて解説していきます。バイブレーションの使い分けに悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
バイブレーションはラトルとサイレントに大別できる!
バイブレーションは、ラトルタイプとサイレントタイプがあります。
ラトルタイプについては各メーカーで音の違いを出しており、「ウーファー」「ハイサウンド」など様々にありますが、大別すると音がするラトルタイプと音がしないサイレントタイプ(厳密に言えばフックとボディが干渉し音が生じます)に分けることができます。
ポイントとなるのは、ラトルタイプとサイレントタイプの使い分けです。ラトルタイプとサイレントタイプでは明らかにバスの反応は変わるので、シチュエーションに合ったセレクトが必要となります。
ラトルタイプ、サイレントタイプ、それぞの有効なシチュエーションを以下から紹介していきます。
ラトルタイプのバイブレーションが有効なシチュエーション
1.広範囲のバスにアピールしたい時
ラトルタイプのバイブレーションは、広範囲のバスにアピールしたい時に有効です。
ラトルタイプのバイブレーションのメリットは、視覚がおよばない範囲のバスにも音でアピールできることなので、オープンウォーターでどこにバスがいるか特定できない時は頼りになる存在となります。
さらには、初めてのフィールドでとりあえずバスの反応を見たい時や、野池の開拓などをする時にも有効です。
2.マッディウォーター
濁りの強いマッディウォーターでは、ラトルタイプのバイブレーションを選ぶのがベターです。状況いかんではラトル入りのバイブレーションをバスが嫌う時もありますが、基本はラトル入りをイメージして良いでしょう。
理由は、視認性の悪いマッディウォーターの水中では音や波動、匂いなど視覚以外の要素が非常に効果的となるからです。
バイブレーションはラトル音に加え、バイブレーション自体が小刻みに震えることで波動も生じるルアーです。マッディウォーターにはうってつけと言えます。
3.強風時
水面に波が立つような強風時は、ラトルタイプのバイブレーションが活きるシチュエーションといえます。
強風が吹くと、波や濁りからバスにとってはルアーを見つけにくい、視覚に頼りにくいといった状況となるので、アピール力の高いラトルタイプをチョイスするのがおすすめです。
強風が吹くことで平常時に比べバスの警戒心が弱くなります。これもアピール力の高いラトルタイプのバイブレーションが有効となる理由となります。
サイレントタイプのバイブレーションが有効なシチュエーション
1.バスがスレている場合
サイレントタイプのバイブレーションは、バスがスレているフィールドやシチュエーションで有効となります。
サイレントタイプのメリットは音がしないためアピール力が抑えられる点なので、ルアーに対して警戒心を持ったバスが多いフィールドや、ルアーが見切られているといった時にはノンラトルタイプのほうがバスのバイトを得やすくなります。
例えば、休日などアングラーがいつもより多いなと感じる時や、入れ代わり立ち代わり人が入るような人気ポイントなどであれば、サイレントタイプのバイブレーションがおすすめです。
2.小規模なフィールドやポイントで釣る時
先にも解説しましたがサイレントタイプのバイブレーションのメリットは、アピール力が抑えられる点です。
そのため、サイレントタイプはバスに余計なプレッシャーを与えず、ポイントを荒らしにくいということも言えます。
小規模なフィールドやポイントで釣る時は、キャスト方向なども限られるため何度も同じ方法にルアーをキャストしトレースしなくてはいけません。その際はスレにくいサイレントタイプのバイブレーションを選んだほうが良いでしょう。
3.ピンスポットを攻める時
「ここぞ」というピンスポットをヨコの釣りで攻める時は、サイレントタイプのバイブレーションのほうが良いでしょう。
バスの居場所が特定できる場合は、あえてアピール力の高いルアーをチョイスする必要もないので、ナチュラルにアピールできるサイレントタイプを選んだほうが良いでしょう。
ピンスポットの例を挙げれば杭、立ち木周りなどです。このようなスポットではタテのアクションで攻めるのがベターですがヨコの動きで攻めたほうが良い時もあります。ヨコの動きで攻めたい時はサイレントタイプのバイブレーションがおすすめです。
実績の高いポイントなどで両方試してみるのがおすすめ!
ご覧いただきましたようにバイブレーションもラトルタイプとサイレントタイプがあればシチュエーションによって使い分けることができます。
ただ、初心者の方は「とりあえず物は試しなので、両方揃えて試してみるのが良い」です。基本を押さえておくことは重要ですが、頭でっかちになっても良くないので、実績の高いポイントなどで両方使ってバスの反応を伺ってみるのがおすすめです。
バイブレーションの使い分けに基本の考え方はありますが正解はありません。とりあえずラトルタイプとサイレントタイプを両方使ってみましょう。色々と試していくなかで、「ラトルには反応があるけどサイレントは全くだなぁ」となんとなく分かってきます。