ルアーセレクトは、バス釣りの醍醐味でもあると同時に非常に頭を悩ますものです。
様々なルアーから一つを選ぶのは楽しいですが、バスの行動パターンやフィールドの特徴に合ったルアーを選んで釣りをしなければ、バスに口を使わせるのは難しいですし、非効率な釣りを展開してしまいます。
そこで、今回は初心者の方におすすめのルアーセレクトの仕方やコツを解説していきます。
始めのうちは様々な情報を頭に入れても、ちんぷんかんぷんとなってしまうので、ルアーセレクトする際の要素を4つに絞りました。順を追って解説していきます。
ルアーセレクトの基本やコツ!押さえておきたい4つの要素

1.レンジ
バスがいるレンジ(水深)はいつも一定ではないので、季節や時間などからバスがいるであろうレンジを予測してルアーセレクトを行う必要があります。
例えば夏のマズメであれば、バスは活性が高くなり表層のベイトフィッシュを追いかけ回すようになるのでトップウォータールアーが有効となりますし、冬であればバスは水温低下から低活性となり、水温の安定したディープに移動するので、ワームの釣りが強くなります。
ただ、基本的にバスはボトムの変化に付いていることが多い魚なので、特に日中などはボトムを探れるルアーをセレクトするのが基本となります。初心者の方にはワームのダウンショットリグなどが釣りやすくおすすめです。
2.スピード
スピードとは、ルアーが動くスピードのことです。ルアーによっては、早く動かすことに向いたものがあれば、遅く動かすことに向いたものがあるので、バスの活性を見極めてルアーセレクトを行います。
例を挙げると、先に解説したように冬はバスが低活性となりルアーを追うスピードが遅くなるので、それに合わせてルアーも遅いスピードで動かせるものをセレクトするのが基本となります。
遅く動かせるものといえばやはりワームです。冬はバスがディープに移動すること、さらにはバスの動きがゆっくりになることを鑑みるとワームをセレクトするのがベターと言えます。
反対にバスの活性が高くなり、早いスピードのルアーにも反応するのが秋です。秋はバスにとって適水温となることから、日中でもベイトフィッシュを追っている状況になります。そのため、バイブーションなど巻き物系ルアーでスピーディーに広範囲をチェックしたほうが効率良く釣れます。
3.アクション
ルアーのアクションは大別するとタテの動きとヨコの動きとなり、先程の「ルアーが動くスピード」と同様、タテの動きに適正のあるルアーがあればヨコの動きに適正のあるルアーもあります。
そして、バスの反応もタテの動きに良く反応する時もあれば、ヨコの動きに反応する時があるいったようなところです。
例えば、夏は虫が多くなるため虫を捕食するバスは上からの落下物に敏感となり、木が生い茂ったポイントなどでは、ルアーを落とすだけでバイトがあります。要するにタテのアクションが強くなるということです。
この場合、スモラバやワームを目ぼしいポイントにテンポ良く撃っていきフォールで食わすという釣りが有効となります。
また、ルアーのヨコの動きに反応が良くなるのは秋です。バイブーションやクランクベイト、スピナーベイトなどヨコに動く巻き物系ルアーが強くなります。
4.スナッグレス性能
オカッパリの場合重要となってくるのがルアーのスナッグレス性能(障害物回避能力)です。
オカッパリではどうしても根がかりが多くなるため、ポイントによってはスナッグレス性能を考慮してルアーセレクトを行わなければ釣りにならないということがあります。
例えばボトムにゴロタやオダが沈んでいる場合フックがむき出しとなったバイブーションなどを使えば一投で根がかりしてしまいます。この場合であれば、スナッグレス性能の高いスピナーベイトや高比重ワームのノーシンカーリグが根がかりづらくおすすめです。
また、水面までウィードが生い茂ったポイントであれば、ちょっと沈めただけで藻ダルマとなってしまうので、バズベイトが面白いでしょう。
反対に目ぼしい障害物がなくボトムにも大きな変化がないといったポイントでは、スナッグレス性能にシビアになる必要はありません。
ルアーセレクトに迷った時は?

どうしてもルアーセレクトに迷った時は、ズバリそのフィールドで実績の高いルアーを使うのが一番です。
ネットで調べたり、地元のショップの店員さんに聞いたりすれば、実績ルアーや使い方の情報まで得ることができるでしょう。
メジャーフィールドであれば、ポイント別、季節別で実績ルアーが分かる可能性が高いですし、絶対的な実績を誇るご当地ルアー的なものがあることも多いです。一度その通りに試してみる価値はあります。
ルアーセレクトはバスの行動パターンを把握することから
ルアーセレクトは、あらゆる要素をふまえて導き出すのが基本となります。
ただ最初の頃はいろいろと考えると難しいので、まずはバスの行動パターンを把握しておくことです。バスの行動パターンが把握できれば相当ルアーの選択肢を絞ることができるからです。
季節やシチュエーションによってバスの行動パターンは変化するので、それに応じた適切なルアーを絞り込んでいくといった具合です。
バスの行動パターンからルアーを絞り込んだら、さらにフィールドの特徴に合ったルアーを選んでいきます。これで理にかなったルアーセレクトができるようになります。