バス釣りではおなじみのカバーであるアシ。全国各地のフィールドで見られることに加え、アシは岸沿いに群生していることが多いので、オカッパリからでも攻められるカバーの一つでもあります。

ただ、意外と簡単に釣れないのもアシです。特にアシのどこを狙ったら良いのか、どのように攻めるのか、を知っていないと思ったような釣果をあげることは難しいと言えます。

そこで、今回はあまりアシ周りで良い思いをしたことがないというオカッパリアングラーに向けて、オカッパリからアシを攻める時に知っておきたいコツを紹介していきます。良く行くフィールドにアシがあるといった方も参考にしてみてください。

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アシとは?

出典:写真AC

アシとは、全国のフィールドで見られる成長すると高さ2m以上にもなる水生植物の一種です。バス釣りにおいては岸際の代表的なカバーとして知られています。

アシ周りは小魚やエビなどバスのエサが豊富なことに加え、身を潜める場所としてもうってつけなため、バスにとっては恰好の付き場となります。そのため、フィールドや状況によってはアシをいかに攻略するかが重要なポイントとなることも多いです。

【バス釣り】オカッパリからアシを攻める時に知っておきたい5つのコツ

1.近づきすぎない

アシをオカッパリから攻める時は、近づきすぎないということが一つのコツです。

バスは人影や物音には敏感なので、たとえ透明度の低いマッディウォーターだとしても違和感を察知すれば一目散にその場から逃げてしまうからです。

したがってアシにルアーをアプローチする時は、人影が水面に写り込まないような位置からキャストすることをおすすめします。そしてなるべくそ~っと近づくことです。「釣り場では静かに」と教えられたものですが、やはりバス釣りにおいても静かにするに越したことはないでしょう。

2.時にはアシの中にルアーを入れる

アシのどこにルアーを落とすかというのもポイントです。バスの活性や状況によってアシの際で釣れることもあれば、アシの中で釣れることもあるので、色々な場所を撃っていく必要があります。

例えば夏であれば、バスは暑さをしのぐためにアシの奥に入っていることが多いです。その際はヘビーなタックルを用意してテキサスやラバージグなどスナッグレス性能の高いルアーやリグでテンポよくチェックしていくのがコツです。

また、オカッパリであれば特に、アシの中でバスを掛ければ強引に引っこ抜く必要もあるので、ラインは16ポンド以上がおすすめです。

3.基本、着水音は静かに

アシ際ではルアーを静かに落とすことをおすすめします。ルアーの着水音が大きくたつことで良い方に転ぶこともありますが、ことアシ際やシャローにおいては静かにルアーを落としたほうが釣果が良いように思います。

「バスは物音に敏感」と前述しましたが、バスはほんの僅かな着水音や水中に伝わる波動でもルアーを察知しバイトしてきます。あまりに大きな着水音はアシ際では余計なプレッシャーを与えるだけですので、基本は「着水音を静かに」をおすすめします。

4.タテとヨコの動きで探る

アシ周りではタテとヨコのアクションを試しながら探ることもコツです。

フォールやボトムパンピングなどのタテのアクションでじっくり探ったほうが良い日もあれば、スピナーベイトでアシ際をタイトにトレースしていく釣りのほうが効率良く釣れることもあるからです。

また、ワームでもミドストやスイミングなどであれば、ヨコの動きとなりスピーディーにアシ際をチェックできます。オカッパリの場合人の混雑具合にもよりますが、効率を考えるとキャストを岸と平行にして、まずはヨコの動きでスピーディーに探ってからタテのアクションでじっくり探るというのがおすすめです。

5.変化のある所は入念にチェック

アシ周りにおいても変化のある所は入念にチェックするようにしましょう。

アシの群生した場所でも、アシの生え方には変化があります。特にアシが凹んだように生えている場所はバスが身を潜めている可能性があるので、そのような場所を見つけたらじっくり誘いを入れましょう。

他にも、杭など他の障害物と複合していたり、小さな流れ込みがあったりと、何かプラスアルファがある場所も要チェックです。

反対に言えば、アシ原が続くようなポイントでどこを攻めて良いか分からないといった時には、目ぼしい所だけを見つけて撃っていくというのも一つ。何となくアシを攻めるというよりは確実に釣れる確率は高くなります。

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アシ周りでもまずは基本から実践!

アシも攻め方や狙う場所一つで釣果が変わります。

特に一番始めに紹介した「近づきすぎない」ということは基本的なことですがかなり重要です。ついつい釣りに集中してしまうと近づきすぎてしまうものですが、キャストをする前からバスをその場から逃しては良いスポットも台無しとなってしまいます。

バスプロによっては「そんなに?」という程、相当離れてキャストをする人もいます。

ますは、基本的なことから実践するとアシ周りでの釣果がグッと上がるかもしれません。