釣りは一人でも楽しめる趣味として多くの人に親しまれていますが、自然と相対するがゆえにそれ相応の危険もともないます。

特に一人で釣りに行く時は、「危険もともなう」ということを改めて認識し用心しておかないと油断から大きな事故を招きかねません。

そこで、今回は一人で釣りに行く時に注意したいことを7つ挙げて紹介していきます。まだ釣りを初めて間もないといった初心者の方は、釣行前にチェックしてみてください。

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1.リスクや違和感を感じた場所で釣りをしない

出典:写真AC

一人で釣りに行く際は、リスクや違和感を感じた場所で釣りをしない、立ち入らないということをおすすめします。一人、さらには釣り場で周りに誰もいないという場合ならなおさらです。

例えば、テトラ帯など足場が不安定な場所や、自力で陸に上ることのできないような足場が非常に高い場所などが挙げられます。周りに誰もいないというシチュエーションであれば、もし転落しても助けを呼ぶことができないので、このような場所で釣りをするのは、かなりのリスクを伴います。

また、人は野生の勘があるものです。「この場所大丈夫かな?」など違和感を感じた場所も避けたほうが良いです。

※ライフジャケットで助かる命があります。釣行の際はライフジャケットの着用をしましょう。

2.足元が茂みで隠れているような場所は注意

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オカッパリ釣行などでポイントを釣り歩く際は、足元には十分注意して歩いたほうがい良いです。

と言いますのも、足元がしっかり見えているような場所であれば良いですが、草木など茂みで足元が覆われている場合は、地面が見えないために大きな段差などがある可能性があるからです。さらに釣り場によっては数メートル先が崖になっているという可能性もあります。

単独釣行の場合、特に初めていく釣り場では、四方八方があまりに茂みで覆われているような場所は避けたほうが良いかも知れません。

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3.雷の危険を感じたら納竿する

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「雷が鳴ったら納竿する」ことはもちろん、夏のゲリラ豪雨など突然の雷雨となることもあるので天気が怪しくなってきたと感じたら即座に納竿することをおすすめします。

カーボン製のロッドは通電しやすく、直接ロッドに雷が落ちずとも付近に落雷した電気がロッドに伝わってくることもあるので「自分は大丈夫」と思わないことです。

また、最近は天気予報が進化し正確性も増しています。特に山の天気は変わりやすいので天気予報アプリなどでマメに状況をチェックするのも一つです。

4.川やダムの増水には注意

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川やダム湖で釣りをする際は、雨やダムの放水などの影響による増水に注意です。

大雨やダムの放水があれば、一気に水位が上がることもあり得ます。川であれば中洲、ダム湖であれば岬のような場所で釣りをする際は、その場に取り残されてしまう可能性もあるので要注意です。

また、川で釣りをする際は鉄砲水にも注意が必要です。水の濁りや上流から落ち葉などのゴミが流れてくるのは鉄砲水の前兆です。前兆を感じたらすぐに高台に避難します。

一人で釣りをする際は、特に周りの変化にも気を配ることが大切です。

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5.山間の渓流に入る時は熊に注意

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山間の渓流に入る時は熊とばったり出くわさないよう細心の注意を払います。

渓流に入る際は、熊の出没情報をネットでチェックしたり、熊鈴や爆竹などを装備したりしましょう。

さらには釣り場を歩く際は早歩きせずに周りを見渡しながら用心して歩いたりということもポイントとなります。早歩きをしてしまうと気づかないうちに熊に近付いてしまう可能性もあるからです。

また、もし熊と出くわしてしまった際は、熊は目があまり良くないといった特徴があるので、ゆっくり後ずさりをして木陰などに隠れます。間違っても横には動かないことです。熊は横の動きには敏感だからです。

6.大雨や強風の時は釣りに行くのを止める

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天気予報で釣行日が大雨や強風といった時には、身の安全のため釣行は控えましょう。

まず大雨や強風時に釣りに行っても釣りになりません。さらには大雨であれば、コンクリ護岸などは非常に滑りやすくなっていますし、強風であれば風でバランスを崩す危険性もあるので、釣りをする上でのリスクも多くなります。

特に一人の場合は何かあってからでは遅いです。自然に抗っても良いことはありません。

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7.夏場は熱中症対策を十分に行う

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近年、夏というと35度を超える日も少なくありません。日中釣りをする際は、言わずもがなですが熱中症対策を万全にしましょう。

対策としては、防止を被ることはもちろん、塩分を適度に含んだ飲み物をこまめに摂るようにし、休憩をはさむことも重要となります。くれぐれも無理はしないようにしましょう。

一人で釣りに行く時は情報収集をした上で絶対に無理をしない!

一人で釣りに行く時は、「釣りは危険が伴うもの」だと改めて認識し用心しておくことが大切です。複数人の釣行であれば何かあった時に助けてもらえますが、一人で、さらには周りに誰もいないという状況であればリスクは大幅に増大します。

「危険だと思った場所には行かない・釣りをしない」「違和感や嫌な変化を感じたら納竿する」「事前に情報収集をする」このようなことが一人の釣行では大切です。要するに情報収集をした上で絶対に無理をしないということです。