「ルアーで魚がヒットするもバラしてしまうことが多い…」

「ワームでヒットした魚は強くアワセを入れるべき?それとも、魚による向こうアワセが良いのだろうか?」

魚がヒットするもアワセが上手にきまらないことはないでしょうか?せっかく魚がヒットしてもキャッチできないと、悔しさが残りますよね。

そこで、当記事ではルアーとワームにおいて魚がヒット際のアワセ方について詳しく解説します。アワセのコツを掴んで、キャッチ率を上げてみましょう。

フックの種類ごとにおけるアワセの違いとは?

撮影:筆者

アワセを入れる際に注意したいことは各ルアーの特徴を抑えることです。プラスチック製のハードルアーやゴム製のソフトワームでは、魚の口にフックを掛ける方法が異なります。

はじめに、ルアーとワームにおけるフックの基礎知識を抑えましょう。

ルアーにおけるフックの種類とは?

ルアーにおけるフックの種類はトリプルフック・シングルフックの2種類となります。

例えば、ミノーやクランクベイト、ビックベイトなどのハードルアーではフックがトリプルフックとなっています。そして、トリプルフックはフロント・リアに分けて装着されています。

これらのハードルアーは魚が勢い良くバイトしてくるので、フックに当たる面積を広げてあげることがコツです。それゆえ、トリプルフックは魚の口に少しでもフックが当たりやすいように設計されています。

基本的には、魚のバイトに対してロッドでの向こうアワセとなります。無理したファイトは禁物で、魚の引きを上手にロッドで吸収しながら寄せていきましょう。

一方、スピナーベイトやバズベイトのようなワイヤーベイトではワイヤーを軸としたシングルフックが採用されています。

ワイヤーベイトのようなアピール力の強いルアーに反応する個体は、活性が非常に高い状態であることが推測できます。したがって、ルアーを丸呑みにしようとする個体に対してシングルフックで掛ける構造となっています。

力強いバイトともに、釣り人も一瞬だけ強めのフッキングを入れてあげましょう。一度しっかりとかかれば、シングルフックのために魚がバレにくくなりますよ。

ワームにおけるフックの種類とは?

一方、ワームにおけるフックの種類はオフセットフック、マス針、ジグヘッドフックの3種類となります。

オフセットフックはノーシンカーリグやテキサスリグなどに使用され、フックポイントをワームの表面に隠しておけます。そのため、障害物への根掛かりを軽減させながら魚のバイトを誘えます。バイト後は、釣り人による強いフッキングが必要となります。

マス針はスリム系ワームで主に重宝されており、リグとしてはワッキーリグやネコリグのフックとして採用されます。マス針は細軸であることが多く、スピニングタックルやベイトフィネスタックルでシャープなアワセをいれます。

最後のジグヘッドは、スイミング系やフワフワとしたアクションを得意とするジグヘッドワッキーとして使用されます。フックの先端にオモリが付いていることで、水中でのバランスが取りやすいです。

スイミング系のワームでジグヘッドを使用する場合は、向こうアワセとなります。しかし、ジグヘッドワッキーで使用する場合は釣り人によるフッキングが欠かせないです。

ハードルアーで魚がヒットした場合のアワセ方

ここまでルアー・ワームにおけるフックの全般的な種類とアワセの違いについて解説しました。

次に、ハードルアー・ソフトワームごとで異なるアワセ方についてシチュエーションを想定して解説します。

一般的に、ハードルアーはキャストをしてから巻き続けて魚を狙います。主に、ベイトが逃げ惑うようなアクションを演出させることでヒットさせます。

先述しましたが、ベイトに襲いかかる魚は一瞬の隙を狙って激しいバイトをします。そのため、トリプルフックが装着されているハードルアーに対しても突然バイトしてきます。

以上のようなシチュエーションにおいて、釣り人としてはバイトに対する強いアワセを入れる必要はありません。これは、アワセを入れてしまうと口に掛かっていたフックを弾いてしまうためです。

魚のバイトをロッド全体で吸収することで、フックが外れにくいアワセが入れられるようになりますよ。

また、ワイヤーベイトやチャターベイトのようなシングルフック採用のハードルアーでは、「ガツン」とした重さがロッドに伝わります。バイトと同時に強めのフッキングを入れてあげると、バレにくいフッキングを決められます。

ワームで魚がヒットした場合のアワセ方

ワームで魚がヒットした場合の基本的な考え方は、強めのフッキングです。

ハードルアーとは違い、柔らかい素材のワームは魚が吸い込むようなバイトをします。加えて、吸い込むようなバイトをした後にワームを口の中に入れておく時間が長い傾向にあります。

オフセットフックやマス針は、フックがワームの表面上に出ているだけなので釣り人による強めのフッキングが必要となります。

バイトを感じたら、ラインスラッグを出すために少しロッドを手前に倒します。ラインの動きを見ながら一気にラインを巻き取り、ロッドを立てて瞬間的なアワセを入れます。中途半端なアワセですと魚がバレてしまうので、魚の口を貫通させるイメージで一連の動作を行ってくださいね。

ジグヘッドリグ(スイミング系ワーム)では、ベイトを模倣した釣りなのでハードルアーと同様に向こう合わせとなります。ガッツリと食ってくるケースが多いので、バイトに対してロッドの力で自動的なアワセを入れましょう。

アワセの練習をしてヒット率をあげよう!

撮影:筆者

今回は、ルアーとワームにおけるアワセ方の違いについてフックやリグの種類ごとに解説しました。

同じルアーやワームでも、構造やリグが違うと使用するフックの種類も異なります。また、魚の捕食する状況もルアーとワームでは異なるので、魚がバイトする際の姿を強くイメージしておきたいです。

ルアー・ワーム、それぞれのオーソドックスなアワセ方を習得しておくと魚がバレにくくなるはずです。何度も意識してアワセをしていると自然と身につくので、実践を重ねながらスキルアップしてみてください!