ルアーフックは、魚と直接接する重要なアイテムですが、ルアーフックに関する基礎知識を詳しく解説しているメディアは、意外に少ないのが現状です。今回は、”ルアーフック徹底考察”と題して、ルアーフックの種類ごとの特徴や、おすすめの各種ルアーフックをご紹介していきます。

ルアーフックの種類ごとの特徴を解説!

「ルアーフック」と言うと、多くの人は、フックポイントが三つある錨型の「トリプルフック」を思い浮かべるでしょう。しかし実際には、トリプルフック以外にもさまざまな種類のルアーフックがあり、それぞれの特徴に合わせて使い分けられています。せっかくバイトがあったとしても、フックが適切でないと、フッキングにつながらなかったり、フッキングしてもすぐにバレてしまったりしますので、フックの選び方は非常に重要なのです。

ここでは、さまざまなゲームスタイルで幅広く使われている5種類のルアーフックを取り上げ、それぞれの特徴を徹底解説します。

ルアーフックの種類ごとの特徴① トリプルフック

どんな方向からのバイトでもフッキングに持ち込めるのが長所

トリプルフックは、フックポイントが三つあるため、あらゆる方向からのバイトをフッキングさせることが可能です。この利点は、実際のゲームフィッシングにおいて強力な武器となり、特に、フック部全体が口に入らずに、口や顔の一部分のみにフックが触れる形になってしまったバイトであってもフッキングに持ち込めるのは、トリプルフックならではです。

特に、早いアクションでルアーを動かしている場合は、バイトのタイミングが、アングラーが想定するベストなタイミングに必ずしも合わないことが少なくありませんし、魚の活性が低いコンディションにおいても、ショートバイトは増加します。こういった場合に、トリプルフックのメリットは大いにいきるでしょう。

フッキング率が高い分, 確実性は低め

トリプルフック
出典: Amazon

前述したように、確かにトリプルフックは、確実性のないバイトであってもフッキングさせられる確率が高いのですが、そういったショートバイトでフッキングした場合、その多くは、フックポイントが軽く刺さっているだけの状態で、バーブを完全に通り越して貫通していないことがほとんどです。このままでは、魚が暴れたり、アングラーがタックルを操作したりすることによって、フックポイントが抜ける方向に少しでも力が加わると、簡単に外れてしまいます

また、二つ以上のフックポイントに魚体が刺さっている場合も非常に危険で、いずれか一つの刺さりが中途半端だと、その部分が外れた際に起きる衝撃で、確実に刺さっているフックポイントの方も抜けてしまうことが多々あります。つまり、”掛かりやすいが、外れやすくもある“と言えるのです。

重量が最も重く, 水の抵抗を受けやすい

トリプルフック
出典: Amazon

フックポイントが三つあるトリプルフックは、フック部単体でのサイズが同じ他のルアーフックと比較した場合、最も重量が重く、かつ体積が大きい故に水の抵抗を最も受けやすい特徴があります。これは、ルアーの動きにルアーフックが及ぼす影響が大きいことを示しており、最も軽く、水の抵抗を受けにくいシングルフック (詳細は後述)と比較すると、横方向、回転方向、リフト方向の動きのストローク幅が小さくなり、フォール方向の動きのストローク幅が大きくなる傾向があります

ただ、トリプルフックの装着を想定して設計されているルアーの場合は、特定方向の動きのストローク幅の減衰を気にし過ぎる必要はありません。

フックポイントが多い故に, 根掛かり時の対処も困難

ルアーが根掛かりした場合は、水中環境の保護や経済的な理由から、ラインを強く引っ張ることでフックを無理やり伸ばし、ルアーを回収する方法が最もベストです。トリプルフックで根掛かりが起きた場合、二つ以上のフックポイントがストラクチャーに刺さってしまっていることが度々あるため、フックを伸ばす方法を実行しようとすると、一つのフックポイントのみが根掛かりしている場合の倍以上の力でラインを引っ張らなければならなくなります

こうなると、かなりの力が必要になりますし、途中でラインブレイクしてしまう可能性も非常に高くなります。根掛かり時に確実にルアーを回収したいのであれば、トリプルフックの使用はおすすめできません。

ルアーフックの種類ごとの特徴② ダブルフック

ルアーの種類によっては、フックの位置に近い特定の方向にラインアイやブレードなどがある場合があり、このタイプのルアーにトリプルフックを付けると、それらと干渉してしまいます。こういった場合に威力を発揮するのが、トリプルフックから一つだけフック部をなくした「ダブルフック」でしょう。

ダブルフックであれば、フック部がない方向に、ラインアイやブレードなどの可動域を確保することができるため、干渉のトラブルを回避しながら、二つのフックポイントによって、シングルフックよりも高いフッキング率を実現することができます。根掛かり時の対処のしやすさやフッキングの確実性についても、トリプルフックよりも優れていることもあり、”非常にトータルバランスが高い”と評価できます。

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