
“アユ釣り”といえば難しいイメージを持たれがちで、実際にその認識は間違っていません。
高価なタックルと高度な技術を駆使する河川でのアユ釣り、それと似て非なる釣りが琵琶湖で楽しまれている“コアユ釣り”です。アユというターゲットは同じですが、高価なタックルも技術も必要ない、親しみやすい釣りとして知られています。
今回は、時期になると県内外から人が押し寄せる人気のコアユ釣りをご紹介します。
1コアユの釣り方
コアユ(小アユ)の釣り方はとても簡単で仕掛けもシンプルです。
だれでも手軽に挑戦できることから家族連れで楽しむ光景をよく見かけます。
ここでは、琵琶湖でコアユを狙う際に欠かせない仕掛け「サビキ仕掛け」についてご紹介します。
仕掛け:サビキ仕掛け

サビキ仕掛けは海釣りでよく見かけますが、淡水のコアユ釣りでも使用頻度が高い仕掛けです。
専用の仕掛けが市販されているので、結ぶだけでコアユ釣りを楽しむことができます。一般的なコマセカゴだけでなく、ナス型オモリを使うタイプの仕掛けもあるので、購入する際に確認しましょう。
ロッド
ロッドは4~5m程度の渓流竿を使います。
引きが強かったり仕掛けが重かったりなどすることはないので、極端に硬いもしくは柔らかいものでなければ、どのような硬さでも問題ありません。
足場が高い場所やポイントが遠い場合は長めの竿が有利です。一方、ポイントが近い場合は短い竿のほうが手返し良く釣ることができます。
ミチイト
ミチイトはナイロンの1号程度を用意します。
ミチイトの太さが釣りに影響することはないので、極端に太かったり細かったりしなければ問題ありません。
コアユ釣りのエサは?
サビキ仕掛けなので付け餌は必要ありません。
コアユ専用のコマセが市販されているので、水を加えて使用します。あまり水を加えすぎるとバラけやすく、コマセの効果が短くなってしまいます。
逆に硬すぎると集魚効果が下がるので、水中で少しずつ溶け出す程度に調整しましょう。コマセにシラスのミンチを混ぜ込むと、集魚効果をより高めることができます。
釣り方
釣り方は通常のサビキ釣りと同じで、コマセカゴに水を加えて硬さを調整したコマセを入れます。
ポイントに仕掛けを投入したら、竿を軽く上下に動かしてコマセを水中で広げましょう。すると、コアユが寄って来るので反応があるまで待ちます。
ウキが上下したり横に動いたりなどしたらアタリなので、ゆっくり竿を上げましょう。勢いよく上げると外れやすいので要注意です。
コアユはどんな場所で釣れるの?
コアユは琵琶湖に流入する河川や河口に集まる傾向があります。
なかでも堰下やちょっとした深み、川の幅が狭まる場所はコアユが溜まりやすい一級ポイントになります。高い場所から川をのぞくとキラめくコアユの群れが見えるので、姿を確認してから釣りを始めるのも一つの手です。
1コアユが釣れる季節と時間帯
琵琶湖のコアユは春~初夏がシーズンです。
特にゴールデンウイーク近辺は多くの人でにぎわうため、隣で釣る際に声をかけるなど、マナー重視で釣りを楽しみましょう。時間帯は夜明けから日没まで。日中でも問題なく釣ることができます。
ただ、注意点が1つあり、9/1~11/30は禁漁期間なので注意しましょう。
琵琶湖のコアユは食べても抜群においしい!
琵琶湖のコアユ釣りが多くの人でにぎわう理由の一つとして、“食味の良さ”が挙げられます。
アユ独特の風味と淡泊な味わいは琵琶湖の名産と呼ばれるには十分です。小さいものであれば天ぷらや佃煮など、丸ごと食べることができます。
大きいものも味は良いのですが、砂をかんでいる可能性が高いので丸ごと食べるには不向きです。食べる場合は内臓を処理してから調理することをおすすめします。
1家族や仲間と一緒に琵琶湖のコアユ釣りを楽しもう!
琵琶湖のコアユ釣りは簡単かつ数釣りもできるため、家族や友人と一緒に楽しむことができます。
釣竿一本あれば仕掛けやコマセは現地で購入できるので、初めて挑戦する人にもおすすめしたい釣りです。味も抜群においしいので、釣りの楽しさと一緒に琵琶湖の幸を味わってみてください。