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バス釣りで、最も基本的なテクニックの一つと言えるのがただ巻きです。

しかし、「闇雲にリールを巻いていれば釣れる」というわけではなく、ただ巻きにも当然ながら基本のやり方やコツというものがあります。

そこで当記事では、バス釣り初心者の方でも分かるようただ巻きの基本的なやり方やコツを解説していきます。ただ巻きで思うような釣果を得られていないという方もぜひ参考にしてみてください。

ただ巻きとは?

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ただ巻きは、その名の通りリールのハンドルを回してただ巻くだけのテクニックです。主にはバイブレーションやクランクベイト、スピナーベイトなど自発的にアクションをしてくれるルアーで行います。

アングラー側で特別なアクションを加えない非常にシンプルなものなので、基本テクニックとして知られていますが実は何気なくやっていると釣れないことも多いです。

そのため、ただ巻きはアングラーによって釣果に差が出やすい側面もあります。

【ただ巻き】の基本的なやり方やコツ

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1.一定のスピードで巻く

ただ巻きは、「ただ巻いていれば良い」というわけではありません。現在リリースされているルアーは「ただ巻きでも釣れる」としてPRされているルアーが多いですが、そういったルアーでもやはり基本が押さえられていないと釣ることが難しくなります。

では基本とは何か。それは「一定のスピードで巻く」ということです。一見簡単ですがこれは意識していないとできないことです。例えばスピニングリール(シングルハンドル)であれば、重量バランスの関係上ハンドルを下に回す時に早くなりがちだったりします。

一にも二にもまずは、「一定のスピードで巻く」という基本を体に染み込ませることです。

2.ロッドを持つ手を安定させる

ただ巻きをする際は、ロッドを持つ手を安定させながら巻くというのも基本です。と言いますのも持つ手がグラグラしてしまうと余計な動きがルアーにも伝わってしまうからです。

ただ、安定させようとガチッと強く握ってもダメです。強く握りすぎると今度は、バスのバイトやストラクチャーへのコンタクトなどを感知することが難しくなります。

初めのうちは良い塩梅を掴むのは難しいですが、あくまで安定させるに十分な強さでロッドを握るようにしましょう。

3.ルアーやバスの活性に合わせて巻くスピードを調整

ただ巻きをする際、ルアーがしっかり泳ぐスピードで巻くというのも重要です。クランクベイトやバイブレーションなどであれば、ルアーの振動が伝わるスピードの範囲で巻くスピードを調整するようにしましょう。

また、巻くスピードはバスの活性に合わせることも大切です。バスが低活性な時はどうしてもルアーへの反応が悪くなるので、そんな時はゆっくり巻くと良いです。状況に合わせて巻くと釣果を伸ばすことができます。

4.レンジを意識する

ただ巻きでバスを釣るにはレンジを意識することも必要です。バスがシャローにいるのか、ボトム付近にいるのか、はたまたミドルレンジにいるのか。それによって適当なルアーを選んだり、ルアーの使い方を変えたりします。

例えばバイブレーションやスピナーベイトなど沈むルアーであれば、バスがいるであろう予測したレンジまでカウントダウンし沈めてから巻き始めます。

また、数キャストごとにレンジを変えながらサーチしていくのも有効です。とにかく何となく投げて巻くを繰り返さないことです。

5.ナイロンラインを使う

ただ巻きをする際はタックルに気をつかうことで、より釣りがしやすくなります。例えばラインであればナイロンラインを使用すれば、伸縮性があるのでバスのバイトを弾かず巻きながらノセるようにして合わせることができますし、ラインの自重が軽い分飛距離も伸びます。

さらにロッドであれば、ファーストテーパーよりもミディアムテーパーのほうがバスのバイトを乗せやすくなります。

ただ、これは好みが分かれるところでもあるのでどれがベストとは言えません。自分に合うセッティングを色々と試してみると良いでしょう。

【ただ巻き】が効果的なシチュエーション

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1.スピーディーに広範囲をチェックしたい時

目ぼしいカバーが見当たらないようなオープンウォーターや、秋などでバスが散らばっている時など、スピーディーに広範囲をチェックしたい時はファーストムービング系ルアーのただ巻きが効果的です。

やはりアクションを加えると手数がかかり手返しが悪くなるので、リズムの良い釣りを展開したい時はただ巻きがベターとなります。

また、クランクベイトやスピナーベイトであればボトムの様子やブレイクラインをサーチできるのも特筆すべき点です。美味しい場所が分かったら他のルアーに変えたりアクションを変えたりというのも良いでしょう。

2.バスの活性が高い時

バスの活性が高い時、いわゆるバスがベイトを追い回している時は、特别なアクションを加えなくてもただ巻きで良い反応を得られる場合が多いです。

そのような時はトップなのかミドルなのか、レンジを見極めつつテンポ良く釣っていくと良いでしょう。

3.リアクション系のアクションでバスの反応が無い時

「今日はリアクションの釣りが有効だろう!」と腹をくくって釣りをスタートすると全く反応がないという時があります。

こんな時は意外にもただ巻きやナチュラル系のルアーが有効だったりします。

最近ではただ巻きでもしっかり泳ぐミノーなどが続々リリースされているので、時にはこのようなルアーを使ってシンプルな釣りをするのもおすすめです。

ただ巻きは「ただ巻く」だけではない

ただ巻きで、釣果を伸ばすためには何となく「ただ巻いている」だけでは良い結果は得られません。

最低でも「一定のスピードで巻く」「ロッドの持つ手を安定させる」この2つは押さえておくことをおすすめします。

ただ巻きは簡単に見えますが難しい部分もあります。バスが反応するスピードを見極めたりと色々調整しながら釣りをするとより良い釣果が得られるでしょう。