
ウミタナゴは手持ちの延べ竿と簡単な仕掛けで手軽に釣れる魚です。春にウミタナゴ釣りは最盛期を迎え、家族揃って楽しむにはぴったり。ここではウミタナゴ釣りを紹介します。
1ウミタナゴとはどんな魚なの?
スズキ目ウミタナゴ科のウミタナゴは、北海道の中部より南であれば殆どの沿岸に生息する魚です。
淡水魚のタナゴに似ているために、ウミタナゴと呼ばれるようになりましたが、タナゴはコイ目に属しています。
堤防や磯、岩礁の付近に潜んで甲殻類や多毛類などを捕食して生活しており、砂と一緒にエサを吸い込み、砂をエラから排出する器用な面もあります。
ウミタナゴは卵胎生の魚なので仔魚の状態で産み落とされ、春になると仔魚が10~80匹程度生まれ、すぐに親と一緒に泳ぎ出します。
大きくなると20㎝程度のサイズになり、30㎝超えのウミタナゴもいます。
卵胎生の魚なので、東北で安産のおまじないとして食べられてきました。
釣り上げたウミタナゴは、塩焼きしたり、煮魚にしたりして食べることがあります。
ウミタナゴの釣り方について
ウミタナゴは堤防や磯から延べ竿を使ったウキ釣りで狙うのが一般的。リール竿を使わないので、小さなお子さんと一緒に楽しめるのも魅力です。
ただ、ウミタナゴは口が小さいせいか、エサをついばんだリ、吸い込んで吐き出したりするので、あたりを取るのがすこし難しいです。
そのため、小さな玉ウキを繋げたシモリウキやハエウキを使ってウミタナゴの微妙なあたりを読みます。
エサはオキアミやアオイソメなどとなっており、コマセ(撒き餌)を撒くことで集魚した後に、仕掛けを投入するとよく釣れます。
1ウミタナゴのウキ釣りで使われる仕掛けについて

ハエウキを使う場合は、ミチイト(0.8~1号程度)にウキ止めを通してから、ハエウキを取り付
け、オモリ(2段)、自動ハリス止メ(小)、ハリス(0.8~1.0号)&ハリ(袖:4~6号)の順に結びつけます。
シモリウキを使う場合は、ミチイト(0.8~1号程度)に4~5個の中通し玉ウキ(2~3号)を繋げて取り付けた後、オモリ、自動ハリス止メ(小)、ハリス(0.8~1.0号)&ハリ(袖:4~6号)の順に結びつけます。