日本に生息する最大の淡水魚といわれるイトウ。2mを超えるイトウも捕獲されてこともあり、怪魚といってもいいでしょう。現在でも、1mを超えるイトウを釣り上げるのも夢ではありません。イトウのルアーフィッシングを紹介します。
1イトウとは?どんな魚なの?
イトウは、北海道以外にも樺太、南千島の河川や湖沼に生息しており、本州では絶滅したといわれています。
サケ目サケ科に属するイトウは、強靭なアゴと鋭い歯をもっており、青みがかった褐色の背中、黒い斑点といった特徴があります。
川では下流域(湿地帯)、特に緩い流れの場所に潜んで、魚をはじめ、カエル、ヘビ、鳥などを捕食して生活。
イトウの産卵期は春で、サケ類でありながら卵を産んでも死ぬことはなく、20年も生き続けることもあります。
成長は遅いといわれており、幼魚の頃にあるパーマークは成長ともに消えていきます。
イトウの釣り方について
イトウが釣れる湖や河川は限られており、釣れる時期は春から秋口までだといわれ、北海道がメインとなります。
イトウはルアーやフライで狙う事が多いです。
ルアーフィッシングでは、ロッドを細かく動かすトゥイッチや大きく動かすジャークを使ってルアーにアクションを加え、イトウを誘います。
北海道の猿払川(さるふつがわ)や朱鞠内湖(しゅまりないこ)、天塩川(てしおがわ)がホットスポットです。
猿払川
北海道の上猿払地区を源流とする猿払川は北海道2級河川となっており、オホーツク海に注いでいます。
湿地や立木などに囲まれ、大きく蛇行しながら流れる猿払川は、イトウが生息するための環境が揃っています。
朱鞠内湖
朱鞠内湖は北海道の北部に位置する日本最大級の人造湖。
東京ディズニーランド約30個分の広さを誇り、朱鞠内湖フィヨルドと称される地形に多くの島が点在します。
イトウを保護し育成する取り組みが行われているので、1mを超える大物が釣れることもあって、イトウを狙う釣り人が集結。
天塩川
北海道の北部を流れる天塩川は日本海に注ぐ一級河川となっており、河口付近ではシジミやサケの漁が盛んに行われています。
手つかずの自然が残されており、湾曲し蛇行しているという特徴があり、イトウの餌になる魚が豊富です。
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