ロウニンアジはGT(ジャイアントトレバリー)とも呼ばれており、多くの釣り人が1度は釣ってみたいと思う憧れの魚です。古くはハワイやパラオでロウニンアジの釣りが始まったといわれ、日本で1980年代からロウニンアジ用の仕掛けが販売され、人気となりました。アジとはいってもロウニンアジは決して簡単に釣れる魚ではありませんが、釣れた時の喜びは大きいです。
ロウニンアジはどんな魚?
ロウニンアジは体長が1.5mになることがある巨大な魚で、茨城から九州までの太平洋沿岸や沖縄、伊豆・小笠原諸島の海に生息します。
幼魚のうちは沿岸に生活し、成魚になると沖合に生活の場を移します。
単独行動を好み、サンゴ礁の断崖に沿って泳ぎ、魚やタコ、イカなどを捕食して生活。
張り出した頭、マンボウみたいな平べったい体型といった特徴があり、20~50kgもある巨体です。
いかつい顔に切り傷みたいなエラがあったり、単独で行動したりするので、武士の中でも浪人のような印象があり、ロウニンアジと呼ばれるようになったそうです。
ロウニンアジ(GT)のルアーフィッシングいついて
ロウニンアジの沖釣りでは、大型のリールやロッドを使い、ダイビングペンシルやポッパー、シンキングルアーをロングキャスティングします。
大体、50~60m飛ばせるとヒットする確率は高まりますが、沖釣りなので目の前でヒットこともあります。
ルア―を投げ入れたら、ほうきで掃くようにロッドを動かしながら、リールを巻いてロウニンアジを誘います。
できれば、普段キャスティングする腕とは別の腕でもキャスティングできるようにしたほうがいいです。
理由は、大型のロッドを何回もキャスティングすることになるので、片腕だけに負担をかけないようにするためです。
また、乗り合いの船の場合、他の釣り人とキャスティングでトラブルにならないようにするためです。
ロウニンアジ(GT)のルアーフィッシングの仕掛けについて

ミチイト(PE:4~8号)に結び付けたリーダー(ナイロン:100~160ポンド)の先にダイビングペンシルやポッパー、シンキングルアーなどを結合するシンプルな仕掛けです。
ロウニンアジ(GT)のルアーフィッシングの道具について
ロウニンアジ(GT)のルアーフィッシングの道具 について紹介します。
ロッド(竿)
ロウニンアジ(GT)専用のロッドが発売されているので、初心者は選びやすいです。
8フィート前後で、大型の青物を釣るロッドでも代用できます。
リール
ロウニンアジ(GT)のルアーフィッシングでは、大型のスピニングリールを使うことが多いです。
最大ドラグ力が15~30kg程度で、PE(5号)が300~400m程度巻けるスペックのリールを選びましょう。
ミチイト
PE(5号)を300~400m用意して下さい。
ルアー
ダイビングペンシルやポッパー、シンキングルアーを状況に応じて使い分けます。
だいたい、100~200g程度の重さで、ヒラマサやブリなどで使われるルアーを用いることもあります。
大型のロッドを何回もキャスティングするのでかなり疲労することは間違えなく、慣れるまではできるだけ、軽めのルアーを選ぶことを検討して下さい。
ギンバル(ウエスト・ロッドホルダー)
ロウニンアジ(GT)とのファイトはかなり腕力が必要なため、ギンバルを使うことで身体全体が使え、ファイトが楽になります。
服装
ロウニンアジ(GT)では、かなり多くのキャスティングを繰り返すので、できるだけ動きやすい服装を着用して下さい。
アウターであれば、ストレッチ性や立体裁断が施されたものを選んだほうがいいでしょう。
フィッシンググローブも必要です。
ロウニンアジ(GT)のルアーフィッシングで釣果を上げるコツ
ロウニンアジ(GT)のルアーフィッシングで釣果を上げるコツを紹介します。
釣果を上げるコツ①:ポイントより遠目を狙ってキャスティング
ポイントより遠目に狙ってキャスティングすることで、巻き取りながらロウニンアジ(GT)を誘うと、ヒットする確立を上がります。
釣果を上げるコツ②:ヒットしても巻き取りを止めない
ヒットしてもすぐに大きくあわせずに、リールを巻き取り続けることで確実に食わせるようにして下さい。
まとめ
成魚になったロウニンアジ(GT)は沖合いに移動するので、沖釣りで狙う事になります。
基本的には大型の青物を狙うようなスタンスで狙いますが、船はポイントから50m程度離れた場所まで近づくことが多いので、50m以上キャスティングするとヒットする確率が高くなります。
ヒットしても、リールの巻き取りを止めずにミチイトが弛まないように注意してしっかり食わせて下さい。
ロウニンアジ(GT)の引きはかなり強いので、ビックファイトが楽しめます。