日本の河川などに生息する淡水魚の中ではソウギョ(草魚)は特に大きく、体長が1mを超えることも珍しくありません。草を食べてこれだけ大きくなることに驚かされますが、食用として中国では食べられています。巨大なソウギョに挑んでみませんか?

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ソウギョはどんな魚なの?

コイ科ソウギョ属のソウギョは、アジア大陸が原産だといわれ、1940年代に日本に持ち込まれ、利根川水系で増えていきました。

現在では東北から九州の河川、湖、沼に生息しています。

ソウギョはコイに似ていますがひげはなく、頭は丸みを帯び、黄褐色で細長い体です。

夏に産卵期を迎え、稚魚の時は動物プランクトンを食べて成長し、大きくなると藻類や水草を食べるようになります。

成魚になると岸などに生えるアシなど陸生植物を食べるようになり、一日で体重の3割程度の餌を食べる大食漢です。

そのため、生まれてから1年で20cm程度、5年程度経過すると80cmに成長。

釣れたソウギョは生で食べることはできませんが、淡水魚にありがちな泥臭さやクセがあまりないので煮魚にしたり、唐揚げにしたりして食べることはできます。

ソウギョの釣り方について

ソウギョの釣り方はすこし変わっており、まず、岸に生えているアシをなぎ倒して葉先を水没させます。

アシを付けた3本のハリを水面に浮くようにセッティングして、水中のアシにおびき寄せられたソウギョを釣り上げます。

岸に寄ってくるソウギョは神経質になっているので、物音は厳禁です。

置き竿が基本になっており、ソウギョが足元に寄ってくるまで待って、アタリがあっても急いでアワセる必要はなく、しっかり食わせましょう。

岸にアシが生えていない場合は、周辺に生えているアシを束ねて紐をつけて、投げ入れる方法もあります。

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ソウギョ釣りの仕掛けについて

出典:釣りメディアgyogyo編集部

ソウギョ釣りの仕掛けは、ミチイト(ナイロン:5号)の先にオモリ(ナツメ型6号)、ゴム管、スナップ付スイベル(4号)の順に取り付けます。

スイベルにチワワを作り、ハリス(ナイロン:5号)&ハリ(チヌ:9号)を3本結びます。

2枚程度重ねたアシ(餌)の中央、右、左にそれぞれ1本ずつ3本のハリを付けます。

>>次ページではソウギョ釣りの道具について解説

ソウギョ釣りの道具について

ソウギョ釣りの道具について紹介します。

ロッド(竿)

ソウギョを釣るロッド(竿)は鯉用の竿がおすすめです。

ロングキャスティングはないので、短くても構いませんが、5m前後あると扱いやすいでしょう。

リール

リールは巻き取り力が高く、ナイロンの5号が300m程度巻ける 両軸受けリールがおすすめですが、3000クラスのスピニングリールでも代用できます。

置き竿で使うので、重さや大きさにこだわる必要はあまりありません。

ミチイト

巨大なソウギョが釣れる可能性はありますが、ミチイトはナイロンの5号を200~300m用意すれば十分だと思います。

竿立て&折り畳み椅子

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ソウギョ釣りでは置き竿で待っているので、竿立と折り畳み椅子は必需品なので用意しましょう。

ヘッドライト

ソウギョは夕暮れから夜にかけてよく釣れます。

暗くなった釣り場ではヘッドライトを装着すると、餌の付け替えや仕掛けのセッティングが楽です。

また、暗くなると足元が分かりづらくなり、危険なのでヘッドライトがあると安心。

タモ

ソウギョの釣りには、鯉用のしっかりしたタモが必要なので用意して下さい。

服装

釣りに適した服であれば特に問題ありませんが、茂みに入ってポイントを探すことが多いので、暖かくなっても長袖の服や長靴を着用して下さい。

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ソウギョ釣りの釣果を上げるポイント

ソウギョ釣りの釣果を上げるポイントを紹介します。

釣果を上げるポイント①:あわせは急がずしっかり行う

あたりがあっても、急いであわせる必要はありませんので、じっくり食わせましょう。

ただ、ソウギョの口は堅いのであわせはしっかり行うとばれることが少なくなります。

釣果を上げるポイント②:1尾釣れてあたりが無くなったら移動

ソウギョはペアもしくは複数で回遊することが多い魚だといわれています。

仲間にトラブルがあると、他の魚は警戒するので釣れなくなることがあるので、移動したほうがよいでしょう。

釣果を上げるポイント③:ハリはエサにしっかり隠す

ソウギョは神経質な魚なので、エサを食べだしても違和感があると吐き出してしまうことあります。

なるべくハリはエサで隠すように付けて下さい。

まとめ

川や池ではブラックバスに比べ、ソウギョを釣りの対象魚にしている人は少ないとは思いますが、巨大な魚を釣ってみたいという欲求は満たされると思います。

タモに入った瞬間に、すごく暴れることが多いのです。そのため、しっかりしたタモを用意しないと、破られて逃げられることがあるので注意したほうがいいでしょう。

道具や仕掛けは特別なものではないので、手持ちの道具の十分対応できるので、ぜひソウギョ釣りにチャレンジしてみて下さい。