江戸前の高級天ぷらのネタとして人気の「ギンポ」。食べておいしい魚ですが、どんな魚かご存じでしょうか。今回は、「ギンポ」の生態や釣り方をご紹介します。グロテスクな見ためからは想像できないような、たんぱくでクセのない美味しさは一度食べたらやみつきに!

ギンポ釣りをはじめよう!

ギンポ釣りは、夏の終わりあたりから春までがハイシーズン。ギンポは自分の体がすっぽり入る穴に棲んでいることが多いのですが、自分で穴を掘ることができません。波消しブロックのすき間や、海底に落ちているパイプや空き缶などを棲みかにしていることがよくあります。ギンポはちょっぴりグロテスクな見ためをしているため、釣り上げたときに積極的に「食べたい!」と感じる人は少ないかもしれません。しかし、その見ためとは裏腹に、一度食べたらその美味しさにハマってしまう人が多くいます。ぜひ一度、ギンポが釣れたら勇気を出して食べてみてくださいね。

ギンポ釣りの釣り方は?

ギンポ釣りに難しい仕掛けは不要です。ブラクリ仕掛け&穴釣りで簡単に釣れてしまいます。そうです、高級魚なのに簡単に釣れてしまう、とてつもなくコスパの良い魚なのです。

狙う場所は?

カサゴかな?ギンポかな?

前述したように、狭いすき間を棲みかにする習性があるため、釣るときは、水深20m付近の岩礁帯や波消しブロックのすき間などを狙います。カサゴ(ガシラ)やアイナメなど、ロックフィッシュ釣りを楽しむときに狙うポイントとまったく同じです。潮が引いているときでも、1日中水に浸かっている穴を見つけたら、積極的にアタックしていきましょう!

エサはどうする?

ブラクリ+虫エサが鉄板!

ギンポの口はそれほど大きくはありません。そのため、ギンポの口のサイズに合うような、イシゴカイやアオイソメなどがぴったり。オキアミを刺し餌にしても釣れるので、虫エサが気持ち悪くて触れないという場合におすすめです。

ロッドは何を使う?

ギンポはエサに食いついたと思ったら、穴の奥に逃げてしまいます。手さばきの良い短めのロッドが便利です。穴釣り専用のものがあればなおGOOD。小さな当たりを見逃さないような、先調子のロッドがおすすめです。

上手に釣るコツはある?

巨大なドロメとギンポちゃん

たとえば波消しブロックの隙間であれば、少し流れが落ち着いているところなどを狙ってみるのがおすすめです。エサに食いついたあとすぐに潜られてしまい、根がかりしてしまうことも少なくありません。コツっという小さな当たりも積極的に合わせていくのがポイントです。躊躇せずに、思い切り引き抜くような感じであげていきましょう!ギンポに限らず、ロックフィッシュを狙う釣りは、根がかりとの戦いでもあります。ロストしてしまっても良いように、仕掛けは多めに持って行くか、途中で補充できる釣具店があるかを事前にチェックしてから出かけましょう。

ギンポってどんな魚?

ぬるっぬるです

まるでドジョウやウナギ、アナゴのような長細い体をしているギンポですが、実は、スズキ科の魚です。ひとくちにギンポといっても、3属15種類の仲間がいますが、穴釣りで釣れるのは「ダイナンギンポ」という種類のギンポです。大きなものであれば30cm程度にまで育ちます。

おいしく食べるときの注意

ギンポは煮付けや塩焼にもできますが、一番美味しく食べる方法が天ぷらです。火を通してもふっくらとして身が柔らかいのが特徴で、古くから珍重されていました。そのため、ギンポは「銀宝」と書かれることもあるほどです。

ギンポを食べてみようと思っても、どうやって捌いたらいいのかわからないという方も多いのでは?

ギンポは細長い魚同様に開いて調理しますが、スズキ科の魚なので、一般的な魚と同じように、尾まで骨がびっしりと並んでいます。 捌くときには、かなりぬるぬるするのでケガをしないように注意してくださいね。 開くと、「見ためよりも食べられるところが少ないな」と思うことでしょう。食べる目的でギンポを釣るときには、小さなものはできるだけリリースしてあげてくださいね。

釣ったギンポを飼うことはできる?

エサ待ちするフグとギンポ

ギンポは釣って食べるだけでなく、飼育もおすすめ。ストレスにも強く、すぐに慣れてエサをねだることもある頭の良い魚です。ぜひ飼育にもチャレンジしてみてくださいね。

飼育に必要なもの

  • 水槽
  • 海水(人工海水)
  • 隠れる場所
  • フィルター&エアポンプ
  • 砂利や砂
  • エサ

飼育の仕方

  • (1)カルキ抜きした水道水を使って人工海水を作る
  • (2)水槽に(1)を入れ、砂利や棲みかを作る
  • (3)ろ過装置を起動し水を循環させ、水質を安定させる
  • (4)海で釣れたギンポは海水ともに袋に入れて持ち帰り、袋のまま水槽に浮かべて、袋の内外の水温を同じにする
  • (5)ゆっくりと袋からギンポを水槽に移しいれて完了

エサは何が良いの?

飼いはじめは生き餌しか食べてくれないかもしれません。生き餌はすぐに水が汚れてしまい、水質悪化でギンポが病気になってしまうことがあります。生き餌を与えるときは、水質の管理に注意してくださいね。 慣れてくると、冷凍クリル→人工飼料に変えていくと、水が濁るのを防げます。

ギンポを飼育するときの注意点

よく見るととっても愛嬌のあるお顔

ギンポを飼育するときの注意点を紹介します。上手に長く飼うためにもチェックしておいてくださいね。

水槽サイズ、配置に注意

ギンポはなわばり意識の強い魚です。ギンポ同士で狭い水槽に入れてしまうと、ケンカをして一方が死んでしまう可能性もあります。捕食を防ぐためにも、混泳する場合は、水槽のサイズや隠れ家の配置に工夫が必要です。夜間は活発に泳ぐことも多く、フタには重しをしておくことをおすすめします。

食べ残しはこまめに取り除く

食べ残したエサがあると、水がすぐに汚れてしまいます。食べ残したエサは、なるべく速やかに取り除くことをおすすめします。

水温に注意

ギンポ釣りの旬が夏の終わりから春ということでも分かるように、ギンポは比較的低水温には強い魚ですが、水温が上がりすぎると死んでしまいます。夏場の水槽の位置や水温、塩分濃度には気を付けましょう。水の適温は22℃〜25℃くらいです。

ギンポ釣り&飼育を楽しもう

釣って楽しく食べてもおいしい、飼ってもかわいいギンポ。見慣れるととっても愛嬌のある顔をしていることに気付きます。ブラクリ仕掛けの穴釣りで簡単に釣れるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。