干物で有名なホッケは船釣りでの釣果が目立ちますが、実は岸から狙うこともできます。特にこれから迎える春はハイシーズンなので、数を狙うことも可能です。さらに、この時期は食味も抜群で、釣った後の喜びも申し分ありません。
今回はこれからハイシーズンを迎えるホッケの生態や特徴、調理法をご紹介します。魚の生態情報は釣りにも活かせるので、参考にしてみてください。
1ホッケの特徴は?
ホッケはカサゴ目アイナメ科に属す海水魚で、体長はおよそ40cm、大きなものでは60cm程度に成長します。大きさによって呼び方が変わり、小さいものから順にアオボッケ、ロウソクボッケ、マボッケ、ネボッケと呼ばれます。また、体色は灰~茶褐色、不明瞭な縞模様が特徴です。
ホッケの生態や生息地
ホッケの生息地は茨城以北の太平洋沿岸、そして日本海の沿岸です。特に北海道は生息数が多く、産地としても有名です。稚魚期は浅場にいますが、成長するにつれて深場へと移動します。
繁殖期は地域によって大きく異なるものの、一般的には秋~冬に繁殖します。普段沖合にいるホッケもこの時期には沿岸域に接岸してくることが知られています。
ホッケの食性
ホッケは動物性の餌を好み、主にエビやカニなどの甲殻類、貝類、頭足類、ゴカイ類を捕食します。
ホッケとアイナメ、クジメの違い
ホッケとクジメはアイナメの仲間なので外見がよく似ています。見分けるポイントは尾の形状です。ホッケは尾が、くの時に湾曲するのに対して、アイナメは若干湾曲する程度。
また、クジメは湾曲せず扇形に広がります。この3種で迷った場合は尾の形状を確認してみてください。
1ホッケは岸釣りのターゲット
船釣りのイメージが強いホッケは岸釣りでも人気のターゲットです。釣り方や仕掛けが簡単なので、だれでも挑戦することができます。主流はサビキや投げ釣り。
生息数の多い北海道では一般的な釣りものとして浸透しており、ホッケが接岸してくる冬~春は多くの人でにぎわいます。
ホッケはどんな味?
ご存知の人も多い通り、ホッケはとても美味しい魚です。うま味が詰まった白身は脂も豊富。火を通すことで皮目の香ばしさも加わり、舌をうならせます。
特に「ネボッケ」と呼ばれる回遊性の低いタイプは、通常のものより脂がのり食味が良いことで知られています。
ホッケの旬の時期は?
ホッケは生息する地域によって旬が異なります。ただ、春と秋に旬を迎える地域が多いようで、この時期は普段にも増して脂がのるため食味は抜群です。
1ホッケ、おすすめの調理法3選!
ホッケといえば干物が有名です。もちろん、美味しいのですが新鮮なホッケが手に入ったら是非、挑戦してもらいたい調理法があります。食べなれた干物とは一風違ったホッケの味が楽しめるので、おすすめです。
ホッケの刺身
新鮮なホッケだからこそ味わえる刺身。脂がのった身はこってりとしたうま味を舌に残します。一度食べると病みつきになってしまう美味しさですが、ホッケには寄生虫であるアニサキスが付着していることもあるため、注意しましょう。
ホッケのフライ
ホッケはフライにしても格別です。フワフワとした身にサクサクとした衣の食感が相まって、とても美味しくいただけます。身自体に脂が豊富に含まれていて、その上揚げるため若干しつこいと感じる場合はレモンなどの柑橘類を添えるとさっぱり食べられます。
ホッケの煮つけ
ホッケは煮つけにも合います。濃い目の味付けにも負けないうま味と脂を兼ね備えているので、うま味が凝縮した一皿に仕上がります。ご飯にもよく合いますよ。
まとめ:ホッケの生態や特徴、調理法をご紹介!
ホッケは言わずと知れた美味しい魚ですが、意外と岸から釣れることは知られていません。比較的簡単に釣れるため、興味のある方は足を運んでみてください。自分で釣ってこそ味わえる新鮮なホッケは格別ですよ。