
画像出典: PAKUTASO
前回は北海道のエリア・フィッシングフィールドの場所や距離、そして空港やフェリーターミナル、宿泊地などをご紹介しました。、ここでは【道南エリア】を中心に具体的に、どんな行程で釣り旅行するのが、最善なのか?そして各フィッシングフィールドのターゲット魚種や時期をご紹介します。より北海道への釣行ツアーが現実味が出てくると思います。
道南は夜景で有名な函館があります。教会や赤レンガ、五稜郭など観光地があります。そして、おいしいものもたくさんあります。釣りのお供に是非、ご賞味していただきたいグルメ情報とお土産なんかも、最後におまけで載せておきます。お楽しみに~
1道南の釣り行程について
まずは、函館空港・函館フェリーターミナルの各路線についてご説明します
飛行機利用の場合
メリットは早く着く、費用的には旅行会社のパックを利用すると安価に済む場合があります。デメリットは荷物の量や大きさによって事前に発送する必要です。空港からフィッシングフィールドまで遠く、時間がかかる場合があります。
函館空港の路線について
函館空港には以下の発着があります。(2020年2月現在です。季節限定便もありますので詳しくは航空会社・各空港の情報をご確認ください)
空港名 | 路線 | 航空会社 |
函館空港 | 東京 | AIR Do・ANA・JAL |
函館空港 | 名古屋 | AIR Do・ANA |
函館空港 | 大阪 | ANA・JAL |
首都圏から空路パターン(飛行機+レンタカー+荷物発送)
道外空港⇒函館空港・荷物受取⇒レンタカー⇒フィールド釣行⇒ホテル宿泊⇒フィールド釣行⇒荷物発送⇒レンタカー返却⇒函館空港⇒帰路
ポイント:旅行会社の早割やフリープランなどを利用する。宅配便発送の際に荷物引取を函館空港として発送すること。
2名での費用イメージ(時期によって料金変更もありますので、各旅行会社HPで確認してください。)
【旅行会社のプラン】 往復交通と宿泊セットプラン(羽田⇔函館) 1泊シングル1名 約42,000円程度 | 84,000円 |
【レンタカー】(ガソリン代含まず) コンパクトクラス48時間 | 17,000円 |
【荷物送料】 160サイズ(ロッドケース)4,600円×2名分 140サイズ(釣り道具・バック)4,160円×2名分 | 9,200円 8,320円 |
【合 計】 (ガソリン代など含まず) | 118,520円 |
- 1人当たりの往復交通費と1泊で約59,260円です。
- 首都圏以外から利用の場合は旅行会社のプランと荷物送料を変更して参照してください。
- 折角なので2泊以上したい場合は、レンタカーの追加料金がかかります。宿泊は旅行会社の追加プランだと割安になります。
- 時期によっては、航空券と宿泊を別に取った方が割安になる場合がありますので、いろいろ調べてみてください。
フェリー利用の場合
メリットは安い。フェリーターミナルからフィッシングポイントが近い場合があります。車やバイクで行けるためレンタカーなどの手続きが不要です。自家用なので荷物を積めるので発送費かからない。デメリットは、フェリーの時間がかかる。
函館へのフェリー航路について
函館には青森と大間からのフェリーが発着するフェリーターミナルがあります。(2020年2月現在です。変更される場合もありますので詳しくはフェリー会社・各ターミナルの情報をご確認ください)
青森から航路パターン(フェリー+自家用車)
青森・大間フェリーターミナル⇒函館フェリーターミナル⇒自家用車⇒フィールド釣行⇒ホテル宿泊⇒フィールド釣行⇒青森・大間フェリーターミナル⇒道外フェリーターミナル⇒帰路
ポイント:自家用車だと荷物の発送が不要、レンタカーの手配も不要なので、費用は安く済みます。(手続きの時間節約にもなります)
2名での費用イメージ(時期によって料金変更もありますので、各フェリー会社HPで確認してください。)
【フェリー往路】 車両6m未満+ドライバー1名 同乗者旅客運賃1名 | 25,100円 3,450円 |
【フェリー復路】 車両6m未満+ドライバー1名 同乗者旅客運賃1名 | 25,100円 3,450円 |
【ホテル宿泊】 シングル相場 8,500円×2室 | 17,000円 |
【合 計】 (ガソリン代など含まず) | 74,100円 |
- 1人当たりの往復交通費と1泊で約37,050円です。
- 東北地区からは、フェリー利用の方が割安だと思います。
- 2泊以上する場合はホテル宿泊料金を追加してください。
道南エリアのターゲットフィッシュ
道南は渡島半島が中心で北海道でもあらゆる海に面しています、日本海・津軽海峡・太平洋・内浦湾。それに面した漁港が大小合わせて約70あります。おすすめはロックフィッシュ・エギング・オフショアです。特に最近はブリや海サクラマス・海アメマスなどが人気です。離島の奥尻も珍しいムラソイが、釣れますので時間に余裕のある方は、足を伸ばすとパラダイスが待っています。
河川ですが、渡島・桧山エリアには一級河川がありません。もちろん二級河川はありますが、サケ・マスの内水面保護をしている河川が多く釣りが禁止されている河川も多く、川のフィッシングフィールドは他の道内エリアより少ないのが実情です。自然湖は大沼湖があります。ダム湖がいくつかありますが、一級河川が少ない分、これも多くありません。(釣りができない漁港、河川や湖もあります、下部のルールを参照してください。)
北海道の4エリアでいうと道南は海釣りが中心になると思います。道南で是非ターゲットとしてほしい魚に絞ります。わざわざ道南エリアで釣るまでもない魚は除きます。
道南エリア

道南は大きく以下の3つに分かれます。海のフィッシングポイントは豊富です。
【ショア・オフショア】
①函館を中心とした、津軽海峡側
函館、松前あたりを拠点として各海岸を攻めるといいと思います。

写真:筆者
【移動距離目安】
- 函館→鹿部:車で約1時間。高速はありません。
- 函館→松前:車で約2時間。高速はありません。
特に漁港やロックでのアイナメ(道内ではアブラコといいます)やソイ、エゾメバル(道内ではガヤと呼びます)の魚影は濃いと思います。また時期になるとイカも釣れます。アオリイカも釣れるところがあるようですが、是非、エギングで北海道の美味しいマイカやヤリイカを釣ってみてください。
①津軽海峡側 | ターゲット魚種(魚影が濃い◎⇒まあまあ△) |
漁港 | サケ・サクラマス・◎アイナメ・◎クロソイ・マゾイ シマゾイ・ムラソイ・◎エゾメバル・カジカ・ホッケ・△クロガシラ・アジ・◎サバ・コマイ・◎ヤリイカ・◎マイカ |
ロック | サケ・サクラマス・◎アイナメ・◎クロソイ・マゾイ・シマゾイ・ムラソイ・◎エゾメバル・カジカ・△ホッケ |
サーフ | サケ・サクラマス・クロガシラ・◎他カレイ類 |
オフショア | △ブリ・マグロ・サケ・サクラマス・◎アイナメ・◎クロソイ・◎マゾイ・シマゾイ・ムラソイ・◎エゾメバル・カジカ・◎ホッケ・◎クロガシラ・◎ヤリイカ・◎マイカ |

写真:筆者
②森、八雲、長万部方面の内浦湾側
【移動距離目安】
- 函館→森:車で約1時間。高速は一部あります。
- 函館→長万部:車で約2時間。高速利用の場合。
森、八雲、長万部を拠点とすると良いでしょう。内浦湾(噴火湾とも呼びます)は比較的波が穏やかで、砂浜が多く釣行しやすいです。国道や高速もほとんど海岸を通っていますので、移動が非常に便利です。
②内浦湾側 | ターゲット魚種(魚影が濃い◎⇒まあまあ△) |
漁港 | △サケ・サクラマス・アメマス・◎アイナメ・◎クロソイ・マゾイ シマゾイ・ムラソイ・◎エゾメバル・カジカ・◎クロガシラ・コマイ・ヤリイカ・マイカ |
ロック | △サケ・サクラマス・◎アイナメ・◎クロソイ・マゾイ・シマゾイ・ムラソイ・◎エゾメバル・カジカ |
サーフ | △サケ・サクラマス・△ヒラメ・◎クロガシラ・◎他カレイ類 |
オフショア | ◎サケ・◎サクラマス・◎ヒラメ・◎アイナメ・◎クロソイ・マゾイ・シマゾイ・ムラソイ・◎エゾメバル・カジカ・クロガシラ・◎ヤリイカ・◎マイカ |
③松前からせたな方面の日本海側
江差、せたなを拠点にするとよいでしょう。特にこのエリアを選ぶのであれば、是非、奥尻島をおすすめします。江差かせたなからフェリーで行くのですが、釣りをするなら超おすすめです。北海道では珍しいムラソイ(道内ではハチガラと呼びます)がたくさんいます。特にオウゴンムラソイ(金色斑点)やアカブチムラソイ(赤色斑点)といった珍しいムラソイが釣れます。

写真:筆者
数十メートル先の海の底まで見える!透明度です。ルアーを追いかけてくる魚影が見えます。

写真:筆者
【移動距離目安】
- 函館→江差:車で約1.5時間。高速はありません。
- 函館→せたな:車で約2時間。高速はありません。
③日本海側(道南) | ターゲット魚種(魚影が濃い◎⇒まあまあ△) |
漁港 | ◎サケ・◎サクラマス・◎ヒラメ・◎アイナメ・◎クロソイ・マゾイ・シマゾイ・ムラソイ・◎エゾメバル・カジカ・クロガシラ・◎ヤリイカ・◎マイカ |
ロック | ◎サケ・◎サクラマス・◎ヒラメ・◎アイナメ・◎クロソイ・マゾイ・シマゾイ・ムラソイ・◎エゾメバル・カジカ・クロガシラ・◎ヤリイカ・◎マイカ |
サーフ | ◎サケ・◎サクラマス・◎ヒラメ・◎アイナメ・◎クロソイ・◎エゾメバル・カジカ・クロガシラ・カレイ類 |
オフショア | ◎サケ・◎サクラマス・◎ヒラメ・◎アイナメ・◎クロソイ・マゾイ・シマゾイ・ムラソイ・◎エゾメバル・カジカ・クロガシラ・◎ヤリイカ・◎マイカ |
海サクラマス・海アメマスの詳しい記事はこちら↓
【河川・湖】
道南エリアは、自然湖は少ないです。大沼湖、洞爺湖です。今回洞爺湖は道央エリアでご紹介します。河川と大沼、ダム湖を中心にご説明します。

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河川はそれなりにあります。ただ入渓が難しい場所が多いのと、結構、熊がいますのて、注意してください。森町の鳥崎川はブラウントラウトが釣れることで有名です。大沼湖はフナ釣りが有名で、冬にはワカサギ釣りでにぎわう湖です。
ターゲット魚種(魚影が濃い◎⇒まあまあ△) | |
河川 | ◎ヤマメ・イワナ・ニジマス・ブラウントラウト |
ダム湖 | ◎アメマス・ニジマス・ブラウントラウト |
自然湖 | コイ・フナ・ワカサギ |
ルールと禁漁情報
北海道の河川や湖のほとんどが漁業権の設定がありません。しかし、内水面にもサケ・マスの禁漁区や禁漁期間が設定されています。ショアやオフショアについても禁漁区や禁漁期間の設定がありますので注意してください。毎年逮捕者が出るほど警察の取り締まりがあります。必ず読んでからプランを練ってください。
詳しくは【北海道フィッシングのルールとマナー】を読んでください
おまけ
道南の美味しいものはたくさんありますが、釣りがメインですのでサクッと食べられるものを中心にご紹介します。おすすめお土産もいくつか載せますね。
道南グルメ情報
ラッキーピエロ(通称:ラッピ)

写真:筆者
函館のソウルフードといえばこれ!ラッキーピエロのハンバーガー。全国ご当地バーガーで1位に選ばれましたので、ご存じの方も多いですね。全国各地から、わざわざ食べに行くほどの美味しさです。それと何と言ってもメニューが豊富。定番のチャイニーズチキンバーガーはもちろん、カレー、ラーメン、とんかつ。スパゲティー、やきそば、ピザなど。量・質・値段全てにおいてパーフェクト!函館に行ったら絶対食べて下さい。ちなみにハンバーガーは1個がでかいので大人の男子でも2個食べるとパンパンです。ラキポテも食べてね。

ハセガワストア(通称:ハセスト)

写真:筆者
もう函館といえば、ハセガワストア。今でこそコンビニが当たり前のようにありますが、なんと1980年代に既に24時間営業していたストア。しかも、お菓子やおにぎりなどの食料品はもちろん、酒・塩・米・たばこ・本・日用品まで売っていました。そんなハセガワストアの一番人気は何と言っても、『やきとり弁当』です。なんだそんなのどこにでもあるじゃん、とお思いでしょうが、全然違います。まず焼き鳥なのに豚精なんです。しかも注文を受けてから店の中で焼き始めます。。。激うまです。最近は鶏肉もありますね。タレと塩がありますが断然おすすめは豚精のタレの大です。ご賞味あれ。
お土産情報
函館は最近スイーツも有名になっています。その代表はスナッフルズのチーズオムレット!無添加の自然な美味しさに口コミが広がり、有名になりました、是非半熟スフレのチーズケーキをご堪能あれ。
江差は五勝手屋羊羹が有名です、男は黙って羊羹!
大沼には大沼だんごが有名です。松前は松前漬ですね。森町は駅弁でも有名ないかめし。全ておすすめです。

まとめ
道南エリアは、いかがでしたでしょうか。オススメはショアの海サクラマス、海アメマスとロックのデカソイです。是非チャレンジして海のビックトラウトを釣り上げてください。他に道央、道東、道北編もいろいろご紹介しています。

【道南編】をお読みいただきありがとうございます。北海道は、まだまだ広く道央・道東・道北編もありますので、釣り旅行の参考にしてくださいね~