みなさんは釣りの外道といわれる魚はどのようなものを想像しますか?場合によっては本命よりも頻繁に釣れてしまう外道は、釣れてもあまりうれしくないと感じることもありますよね。狙って釣るというのは意外に難しく、本命以外の魚が掛かってしまうことは避けては通れません。
ここでは外道の代表的な魚をいくつか紹介いたします。みなさんが敬遠する外道の魚であっても、釣れたことに感謝しながら釣りをしてみてはいかがでしょうか?
そもそも外道の魚とは?
外道といえば釣り人にはおなじみの言葉かもしれませんが、釣り初心者の方にはいまいちピンとこないかもしれません。
釣りで使われる外道の意味としては、本命以外の魚が掛かることをいいます。ネガティブな印象の強い「外道」といわれる言葉ですが、「うれしい外道が釣れた」なんていうこともあります。狙った対象魚以外のものが掛かる可能性も高い釣りは、時期によっても外道が掛かる頻度に変化があります。
基本的には対象魚を決めて行う釣りですが、なにが釣れるかわからないといったことは大きな楽しみになることもありますよね。
主な外道といわれる魚
ここではアングラーが釣れてもあまりうれしくない魚たちを紹介します。なかには外道ではなく、釣れてうれしいと感じるアングラーもいるかもしれませんので、ひとつの目安として参考にしてください。
エイ

サーフや河口のような砂地で大物が掛かったような重い感触がある引きが、エイになります。
大きなエイはドラグを鳴らしながら、なかなか手元まで引き寄せられず、5分や10分と強いファイトをすることもめずらしくありません。50センチを超えるような大型になると、重量も増し、海底に張り付くようなパワーで両ひれを揺らしながら泳ぎます。
アカエイが釣れた際に最も注意する点は、尾の部分に毒針です。刺されると強い痛みが発生します。エイは釣れた直後に毒針がある尾を激しく動かし、近くにいることで刺されるリスクが高くなってしまいます。また夜間に釣れた場合には、視界も悪くエイに刺されやすい条件がそろってしまうこともあります。ルアーを外す際にはエイに刺されないように十分に注意し、安全第一で行ってください。
ルアーフィッシングをしていると高確率で掛かってしまうエイは、危険度の高い外道として知られています。
フグ

堤防で釣れるフグは外道の代表格で、鋭い口でワームを噛みちぎっていきます。加えて神経毒を持っており、毒のある魚としても有名です。またイソメ類の虫エサにも反応がよく、エサ取りされてしまう魚としても知られます。
特に水温が高い時期にはサーフや河口に大量のフグが泳いでおり、スレ掛かりでも釣れることがあります。河川のルアー釣りでは少し大きめのフグが釣れることもありますね。 堤防に釣りにいくとこのようなフグを嫌うアングラーも多く、釣れた後リリースせず、その場に放置している人もいます。外道としてうれしくない魚かもしれませんが、マナーを守り、堤防に魚を放置することはやめましょう。
ボラ

汽水域に多く生息し、水質がよくない場所でも生息することができます。河川でシーバスを狙っているとよく釣れるボラは身に臭みがあるともいわれ、食用としては敬遠されることも少なくありません。食用として持ち帰る方もなかにはいますが、ほとんどの方は持ち帰らずにリリース対象になる魚です。
ボラは大量に群れで生息している場合もあり、大きな群れは他の魚を散らせてしまう原因にもなります。ボラの個体数が多いところでは、ルアー釣りをしているとスレ掛かりでかかることも多くあります。
ボラの群れがある場合は、少し離れた場所で釣りを楽しむと本命が掛かる確率が高くなるかもしれません。
エソ

関西や九州などでショアジギングをしていると高確率で釣れるのがこの魚であり、歯は鋭く、ラインを切ってしまうこともあるほどです。
またエソは骨が多く、調理が大変とされています。自宅での調理はあまり行われず、かまぼこなどの加工食品としてよく使われる魚です。
魚つかみ
魚に直接触るのが苦手な方や、トゲがある魚が釣れたときにはこのようなアイテムを使ってみましょう。
持ち帰らない場合はすみやかにリリースを
釣れても残念な気持ちになる外道は、持ち帰って食べる場合をのぞき、すぐにリリースしマナーを守った釣りを楽しみましょう。
そして、アングラーの都合で死んだ魚を放置するような環境の釣り場が少しでも減れば、皆が気持ちよく釣りを楽しむことができそうです。
まとめ
釣りは本命を狙っていてもどうしても外道がよく釣れることがあります。外道であってもアングラーが期待している引きを楽しませてくれますので、釣れたことに感謝して釣りを楽しみたいですよね。
毒やトゲが鋭い魚などには十分に注意し、ケガをしないように気をつけましょう。