ヤリイカは晩秋から春先という特に寒い時期に狙える釣りものです。エサ釣りだけでなく、エギを使ったエギングで狙うこともできるため、ゲーム性と熱い駆け引きを求めて冬の海に足を運ぶ釣り人も少なくありません。
また、イカの中でも非常においしい部類なので、釣りの格好のターゲットと言えます。今回は冬場の釣りでは外せない、ヤリイカの釣り方や仕掛け、釣れる場所などをご紹介します。
1ヤリイカの釣り方
ヤリイカを岸から狙う場合、「エサ釣り」と「エギング」が一般的です。実績のある場所であれば、匂いと触感のよいエサ釣りのほうがバイトに持ち込みやすいです。一方、エギングは広範囲をテンポよく探れるメリットがあります。
仕掛け①:エサ巻きテーラー仕掛け

ヤリイカのエサ釣りでは、エサ巻きテーラー(イカスッテ)にエサを巻き付けて、ウキで狙う仕掛けが有名です。テーラーは一見、エギに近い形をしていますが、エサを巻き付けやすい形状をしています。仕掛けは一式そろったものが市販されているので、そちらでも問題ありません。
ロッド
ロッドは磯竿の2号前後、長さは4~5m程度がよいでしょう。
リール
リールはスピニングリールの2000~3000番程度、遠距離を狙うのであれば大きい番手のほうが使い便利がよいです。
ライン
ラインはナイロンの2~3号を準備しましょう。
リーダー(ハリス)
ハリスはフロロカーボンの2号程度、引きが極端に強かったり、歯が鋭かったりなどするわけではないので、あまり太いものは必要ありません。
電気ウキ
電気ウキの4号前後を用意しましょう。夜釣りがメインとなります。
テーラー
イカもしくは使うエサのサイズに合わせて3~6号程度を使い分けましょう。
ヤリイカ釣りのエサは?
テーラーに巻き付けるエサは魚の切り身が一般的です。アジ、サンマ、イワシ、キビナゴなどが入手しやすいのでおすすめ。鮮度がよいものが手に入りにくい場合は冷凍ものが市販されています。エサは針に刺す、もしくは針金で巻き付けて使います。
釣り方
テーラーにエサを巻き付けたら仕掛けを投入します。頻繁に仕掛けを動かす必要はありませんが、時にロッドをシャクってアピールすると効果的です。アタリがなければ、タナを調整して反応のある水深を探しましょう。ウキが沈む、横に動くなどアタリがあったら、軽くロッドをあおって合わせ、そのまま巻き上げます。
仕掛け②:エギング

エギングと言えばアオリイカが有名ですが、ヤリイカにも効果的です。エサ釣りと違って一ヶ所で粘らず、広範囲を狙うことで釣果を伸ばすことができます。
ロッド
ロッドは7~8フィート程度のエギングロッドを使います。ポイントが遠いようであれば、長めのロッドの方が有利です。
リール
2500番程度のスピニングリールを用意しましょう。
ライン
ラインはPEラインの0.6号程度。あまり太いものでは飛距離が出ず、広範囲を狙うことができません。
リーダー
リーダーはフロロカーボンの2号程度が一般的です。
エギ
エギは2号~3.5号を状況に合わせて使い分けましょう。イカが小さければ小型、大きい、もしくはポイントが遠距離であれば大型のエギを選択します。
釣り方
エギをキャスト後、着底したら軽くシャクってフォール。この繰り返しです。アオリイカのように強くキビキビ動かす必要はありません。エサ釣りと同様、アタリがなければ表層、中層と狙うタナを変え、イカのいる場所を探しましょう。
ヤリイカが釣れる場所
ヤリイカは漁港で釣るのが一般的です。特に常夜灯周りはエサの小魚が集まるため、一級ポイントとなります。
1ヤリイカが釣れる季節と時間帯
ヤリイカは地域によって異なるものの、晩秋から冬、11月~3月によく釣れます。普段は沖合にいるヤリイカもこの時期は春の産卵を控え、大型が接岸してくるため、岸から狙うことが可能です。
夜行性なので、夜釣りで狙うことになりますが、非常に冷え込むので集中力を保つためにも防寒対策はしっかり行いましょう。
まとめ:冬の釣りでは外せない!エサでもエギングでも狙えるヤリイカ釣りの魅力
ヤリイカ釣りは寒い冬の時期に最盛期を迎えます。イカと言えば秋のアオリイカ釣りが有名ですが、ヤリイカも負けず劣らず釣り人から支持を得るターゲットです。「秋のアオリイカ」がお好きな方は「冬のヤリイカ」にも挑戦してみてはいかがでしょうか。