
秋から冬にかけて盛り上がりをみせるアイナメ釣り。
ですが、近年は「サイズや数が出にくくなった」「数年前と比べてアベレージサイズが下がっている」などと、アングラーから嘆かれることがよくあるようです。ロックフィッシュゲームを楽しむみなさんも、満足いく釣果をあがられなくて困っている方もいるのではないでしょうか。
ここではなぜこのようなことが起こってしまうのか、原因をいくつか紹介いたしますので、アングラーのみなさんそれぞれで対策をたててみることもおすすめいたします。
海の砂漠といわれる、磯焼け

磯焼けとは海藻類やウニ、アワビなど海産物が著しく減ってしまう環境をいいます。
原因はいくつか挙げられます。
海水温の上昇や、洪水が起こったときに流れこんだ土砂が海藻類の成長を阻害してしまうこと、海の栄養分の低下、埋め立てや防波堤の建設で浅場が少なくなってしまうこと、などが考えられます。近年は特に海水温の上昇が叫ばれており、このような環境は磯焼けを長期的で広範囲に進めてしまう原因にもなっているようです。
アイナメは磯場であることと、海藻が多く生い茂っている場所を好んで生息します。あなたが釣りを楽しんでいる場所でも、「海藻が以前より減ってしまった」なんて感じたことはありませんか?そのような場所は高確率でアイナメのような根魚が離れてしまっている可能性がありますので、新しい釣り場を開拓する機会かもしれません。
アイナメを狙う際には、磯焼けが起こっている場所ではないかを観察することも重要なポイントです。アイナメが比較的多く生息しているような場所を選びロックフィッシュゲームを楽しみましょう。
ロックフィッシュ人気によるアングラーの増加

近年はアイナメを狙ったロックフィッシュゲームが注目を集め、釣り方法も確立されてきました。専用のロッドやワームなども展開を広げ、漁港にいくとワームでアイナメを狙っているアングラーをよく見かけます。
その他にもアジやライトゲームを楽しむ方も増え、海でのルアーゲームが人気になっています。
水温が低下する時期は狙うことができる魚も少なくなりがちですが、その中でアイナメのようなロックフィッシュはこの時期のメインターゲットとして人気があり、ここ最近で人気が増している対象魚のひとつとして有名です。
釣りにおいては人気が高くなるほどにアングラーがあふれてしまい、簡単には釣れない状況に進みがちになってしまうこともよくあります。
タラなど、大型のフィッシュイーターの捕食対象になってしまうことも
アイナメは大型のフィッシュイーターが好み捕食する魚でもあります。
アイナメはその大きさからあまり捕食されるイメージを持っている方も多くないかもしれませんが、海のなかでは厳しい食物連鎖の世界があります。
捕食されている数や、漁師によるアイナメの漁獲が増えることによっても、アイナメの個体数が少なくなってしまい、以前よりも釣れなくなってしまう原因になりがちです。
どうしてもアイナメが釣れない場合は、アオイソメを使ってみよう
ロックフィッシュゲームはワームやプラグで釣ることに意味があると考えている方がほとんどだと思いますが、虫エサであるアオイソメを使うと難易度が急激に下がり数分ほどで釣れることがあります。
何度もボウズが続き落ち込んでいるといった方は、最後は生きエサにた頼り、アイナメ釣りを楽しんでみてくださいね。
アイナメ釣りにおすすめの仕掛け
このようなエサ釣り用の仕掛けを準備しておけば、せっかく釣りにいったのになにも釣れなかったということを防ぐことができるかもしれません。たまのエサ釣りは、ルアーゲームにはない楽しさを見つけることができるはずです。
まとめ
人気のアイナメ釣りですが、ここ最近は簡単に釣れるといったことが少なくなっているといった話をよく聞きます。筆者の知人のアングラーも「今年はあまり釣れない」と話をしていることがありました。
特に40〜50センチに近いアイナメはとても貴重なようで、せいぜい30センチクラスのアイナメを複数釣ることができれば満足なことが多いようです。
しかし、考え方を変えてみるとアイナメの1匹の価値がぐっと上がり、ゲーム性を楽しみたいアングラーにはうれしい面があるかもしれません。
アイナメが釣れた場合であっても25センチ以下はリリースするなど、私たちがアイナメ釣りを楽しむことができる環境づくりをアングラーも工夫しながら取り組んでいきたいですね。