
サワラはブリやカンパチといった青物の仲間です。「青物をショア(岸)から釣るのは難しい」そんな印象を持っているかもしれませんが、サワラは比較的簡単に釣ることができます。ルアーで釣れて引きも強く、美味しい魚なので釣り人に大人気。そんなサワラのショアからのルアー釣りをご紹介します。
1ショアからサワラを釣るには?
サワラをショアから釣るにはメタルジグを使った「ショアジギング」が主流です。ジグの他にもミノーやバイブレーション、ワームを使ったワインドも効果的です。
おすすめのアクション
魚の活性や回遊する水深によってルアーの動かし方は変わります。状況ごとに効果的なルアーアクションを3つご紹介します。
ジャーク
基本となるアクションでどんな状況にも効果的です。ルアーを底までフォールさせ、ロッドを振り上げるように「シャクっては巻く」を繰り返します。底から離れたらまたルアーをフォール。最初は底から表層まで試してアタリがあった層を集中して狙うとよいでしょう。
ただ巻き
表層にいる高活性な魚に効果的なアクションです。ナブラがあったり表層にベイトが群れたりしている場合は速めのリトリーブスピードで表層をただ巻きしましょう。
リフト&フォール
ロッドを振り上げ(リフト)巻きながら竿先を下げ(フォール)、また振り上げる。この繰り返しです。一定の層を引きやすいため、魚のいる水深を重点的に狙えることから低活性な魚にも効果的なアクションです。
サワラがよく釣れる季節と時間帯は?

サワラは9~12月頃にかけて沿岸帯を回遊します。ショアから狙うのであればこの時期がおすすめ。水温がグッと下がると沖合を回遊するようになるため、船からの釣りに分があります。時間帯は“まずめ”が最もよく釣れ、特に朝まずめは確率が高いため外せません。
1おすすめのタックルとアイテム
サワラは引きが強く歯が鋭いので、あまりにライトなタックルでは破損やラインブレイクの原因となってしまいます。そのため、パワーのあるロッドやリール、適切なラインをご紹介します。
ロッド
基本的にショアジギングロッドを使います。硬さはL~MHで長さは9フォート前後、20~60g程のジグが投げられるパワーのものがよいです。堤防からサゴシクラス(40cm程)を狙うのであればシーバスロッドでも問題ありません。
リール
3000~4000番クラスのリールがよいでしょう。ある程度大きな番手を使う理由は少し沖を回遊している場合に飛距離が必要なケースがあるからです。また、歯が鋭く不意のラインブレイクでラインが減ってしまっても、糸巻き量が多ければ残ったラインで対処できます。
ライン
ラインはPEラインを使います。太さは1~2号程度、歯が鋭いため40~50lbのフロロもしくはナイロンのリーダーを結束しましょう。
ルアー
汎用性の高いメタルジグがメイン。重さは30~60g程のジグを飛距離と水深、潮の速さを考慮して使い分けましょう。沖合にベイトがいて飛距離が必要だったり、水深が深く潮が速かったりなどすれば重いもの、比較的近場で魚のサイズが小さいようであれば軽いものを選びます。また、ミノーやバイブレーションも効果的です。
フィッシュグリップ
サワラは歯が鋭い魚なので素手で持つのは危険です。また、暴れた拍子に手にフックが掛かってしまうこともあります。そんな場合は魚の口をつかむ「フィッシュグリップ」を使うと安全に持つことができ、手も汚れないのでおすすめです。
サワラがよく釣れる場所は?
サワラは回遊性の魚であるため、どんな場所にでもいるわけではありません。潮通しがよかったりベイトが集まっていたりなど、サワラが好む条件が必要です。そこで、サワラがよく釣れるおすすめの場所をご紹介します。
漁港

漁港はベイトとなる小魚が溜まるため、それを追ってサワラが入ってきます。外洋に面した漁港がおすすめ。中でも潮通しのよい場所を選びましょう。目視でベイトが確認できれば可能性は高いです。
サーフ

サワラはサーフでもよく釣れます。河口周辺などベイトが集まっている場所を探しましょう。ブレイクなど地形変化のある場所がおすすめです。
1まとめ

サワラは手軽で大物が狙えるので初心者からベテランまでおすすめの釣りものです。ターゲットが少ない寒い時期でも可能性がある貴重な存在と言えます。“とても美味しい”ことも大きな魅力ですね。
寒くて家でくすぶりがちなシーズンに熱くなるショアからのサワラ釣り、おすすめです。