河口湖や山中湖のようなクリアレイクでは、多くのアングラーから高いプレッシャーを受けるため気難しいバスが多いです。
透明度も高いので、ルアーも見切りやすく釣りの難易度は高いのが特徴です。しかし、そんな難しいフィールドで爆発的な釣果を上げているルアージャンルがあります。
いわゆる「i字系ミノー」で、バスにワカサギなどの小魚と認識させて食わせられます。この記事では、i字系ミノーの特徴や魅力について詳しく解説します。
スレバスでも思わず食べてしまうi字系ミノーとは?
小魚に似せたルアーといえばミノーやクランクベイトが従来からありました。これらのルアーは、表層からボトムまで巻いてこれる万能ルアーとして多くのアングラーに親しまれてきました。
ところが、ハイプレッシャー化したフィールドでは風が強く当たるタイミングや濁りの強い時でないと見切られてしまうケースも増えています。
そこで、表層に弱々しく漂うオイカワやワカサギにターゲットを絞ったルアーが各メーカーから開発されました。それが、i字系ミノーです。
i字系ミノーの強みは、基本的にはリップレス形状にすることで水面直下を無振動で泳げることです。人工的なバイブレーションが発生しないので、バスに本物の弱々しいベイトとして認識させられます。
ベイトの集団に紛れて泳がせるだけでも釣れるルアーで、ボイル撃ちにも最適です。
i字系ミノーのアクション方法
i字系ミノーのアクション方法は、主に4つのパターンに分けられます。
- ただ巻き
- ストップ&ゴー
- トゥイッチ
- ステイ
ただ巻きだけでも表層から中層にステイしているバスに強烈なアピールをし、寄せて食わせるパワーを秘めています。
また、ストップ&ゴー、トゥイッチアクションではバスのリアクションバイトを誘いやすいです。ただ巻きで食い切れないバスに、食わせの間を与えてあげましょう。
さらに、シークレット的な使い方としてルアーのステイがあります。ステイとは全くリールを巻かずに、水面の動きや風の流れに任せます。スレたバスも瀕死のベイトフィッシュだと勘違いして、吸い込むようなバイトをしてくれますよ。
i字系ミノーは小型サイズが多いですが、バスの活性を高めてくれるルアーが多いので様々なアクションで誘ってみましょう。
代表的なi字系ミノーについて紹介!
ここでは代表的なi字系ミノーについて幾つか紹介します。i字系ミノーには、アピールの強弱やジョイント式のルアーなどがあるのも特徴的です。
OSP アイウェーバー74sss
OSPから発売されているアイウェーバー74sssは、水面に浮き上がらず水面直下を引いてこられることに特化したルアーです。
見た目もリアル系のシルエットで、ワームなどのサイトフィッシングで食わせきれないバスに有効です。適度なアクションを加えて、バスの興味を引いてみましょう。
アイウェーバーの後方に付いている特殊なテールヘアーは、バスによるフックへの警戒心を薄めてくれます。
ワカサギ系のカラーもあるので、早春や秋口の釣りにも最適です。
バンタム ジジル 70
ジジル70は、前方が短めのボディで後方部を長めに取ることで絶妙なi字系ミノーを実現しています。
i字系ミノーは一直線のボディ形状が特徴ですが、ジジルはバランス設計にこだわりがあるためジョイントでも直線軌道のスイミングをします。
後ろに取り付けられたヘアーが、寸前まで追ってきたバスに捕食をさせるための自然なアプローチを可能にします。
i字系ミノーなのに、ジョイント式。微波動なi字系アクションなので、バスに適度なアピールで狙えるのが嬉しいです!
ティムコ ステルスペッパー 70
プロペラが前後に装着されており、シルエットと同時に弱波動でバスを寄せて食わせられます。
水面直下を引いてこられるので、クリアレイクではバスのバイトが丸見えなのも嬉しいです。巻きのスピードもファーストからデッドスローまで調整できるので、バスの好むスピード感で引いてこれますよ。
プロップ系のi字系ミノーなので、微波動とフラッシング効果を期待できるルアー。活性の高いタイミングで使用するのがおすすめです。
i字系ミノーでスレたデカバスを釣り上げよう
今回はi字系ミノーの特徴や魅力、使い方などについて紹介しました。i字系ミノーは近年のスレてしまっているデカバスに効果的なルアーです。
ルアーサイズは小さいのでバスに気付いてもらえない懸念があるかもしれませんが、遠くから寄せてしっかりと食わせるポテンシャルを秘めています。
スピニングタックルやベイトフィネスタックルで扱え、表層でのバイトは目に見えるので興奮した釣りが楽しめます。難しいあのフィールドで、是非一度試してみてください。