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SNSや釣果情報でよく見かける魚の計測ですが、残念ながらこの行為が魚にとって大きなダメージを与えてしまうことがあります。

持ち帰り食べることが前提の釣りであれば問題ないのですが、キャッチアンドリリース派は計測時にいくつかのポイントを理解し、なるべく魚を弱らせないようにリリースしたいですね。
この注意点を知らなかったという方は、次回の釣行時からぜひ実践してみてください。

大きな魚をつりあげた!計測方法の決まりってあるの?

目標サイズやランカーサイズをクリアしたのかどうかとワクワクしながら行うことが多い計測ですが、計り方によって多少誤差が出てしまうことがあります。

あと1センチや2センチと、目標のサイズまで届かなかったという経験をした方も多いのではないでしょうか?ここでは一般的な計測方法の決まりを紹介いたします。

口は閉じた状態で計る

魚種にもよりますが、口が閉じているか開いているかの違いで2~3センチの差が生まれることがあります。釣り場所によっては平らな場所を見つけることが難しい場合もありますが、でこぼこしている場所やメジャーを少し斜めにして計ってしまっては、正確な計測はできません。

アングラーによっては他人が釣りあげた魚の計測方法を指摘される方もいて、正しい計測方法ができていない写真をアップすることでトラブルになることもまれにあるようです。

尾びれは自然に広げ、魚の口を閉じた状態の口先から尾びれの先端までの長さをしっかり計測しましょう。たった1センチでも計測方法によってサイズが伸びるとアングラーには大きなよろこびになりますよね。

地面に直接置いて計ることは避けよう

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変温動物である魚は、水中では体温が10度以下になり、体温が36度ほどの人間が触ると大幅な温度差のためやけどするといわれています。ですので、初心者にありがちな、釣りあげた魚をわし掴みにするようなことは避けたいポイントです。

また、アスファルトに魚を置いて計測することは絶対に控えてください。
夏場はアスファルトが高温になるなど特に過酷な環境になり、数分の計測で大ダメージを与えてしまう原因になります。
理想的な計測場所として、魚へのダメージが少ない濡れている草の上が良いでしょう。このような場所が近くにないときは、地面が硬すぎない場所や熱すぎない場所を選び、なるべくクッション性がある場所で計測するよう心がけてください。

また、魚を触る前には水で手を濡らし温度を下げることで、魚へのダメージを最小限にするなど、アングラーとしてのちょっとした配慮を忘れないようにしましょう。
これは習慣にならないと難しいこともあり、とっさにできない場合もよくあります。堤防釣りがメインの方は、釣りの際は常にバケツに水を用意しておくと良いかもしれません。

素早く計測する

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当然ですが、計測の時間が長くなるほど魚はダメージを受けます。
魚は陸では呼吸ができませんし、粘膜が乾くことによって弱りやすくなります。このようなことを優先して防ぐために、正確な計測ができなくなる場合もあります。

場所によって不可能なこともありますが、水につけたままの計測をしてあげることも良いかもしれません。注意点として、計測時に魚が逃げてしまわないようにしなければなりません。
水中で魚が呼吸できるほどの位置をキープし、両手で魚を支えます。同行アングラーがいる場合は計測を協力してもらうと行いやすいです。
この方法が最も魚が弱りにくい計測方法で、魚を大切にするアングラーには強く推奨されています。

計測時のオススメアイテム ワイドメジャー

一目でサイズがわかるため見やすさが最大の特徴です。魚をメジャーの上に置くとき水に濡らせば、魚に対し温度の変化をやわらげたり、メジャーへの臭いや汚れをつきにくくするといったメリットがあります。
収納時は折りたたみ保管するため、メジャーがでこぼこになりやすいことがあります。しっかりメジャー全体を伸ばして計測しましょう。

リリース時の注意点

計測、写真撮影が終わったらスムーズに魚をリリースしましょう。ここではアングラーができる魚への補助行為を紹介します。

エラ呼吸を助ける

少し魚が弱っているような場合は魚を水につけすぐに手を離すのではなく、エラや口に水を軽くかけて蘇生の補助を行いましょう。

水に入ったばかりの魚はエラ同士がくっつきやすくなっており、呼吸が苦しい状態です。大量の水をかけるのではなく、徐々に優しく水を魚体にかけるイメージで行ってください。

左右に魚を泳がせる

優しく左右に魚体を動かすなどし、自力で泳ぎ出すサポートが必要です。計測が終わったばかりの魚は体力的な疲れもみられますので、ゆっくり時間をかけて体勢が整えられるように蘇生を行ってください。

リリースが難しい魚の様子は?

魚の状態によっては蘇生が難しい場合もあります。そのような場合には自宅に持ち帰り、おいしく食べるといった選択をしてみても良いかもしれません。

エラ付近から出血していることや、出血量が多い場合は蘇生できないことが多いです。
魚がフックにより痛んでいる箇所を観察し、傷が深く範囲も大きいようですと蘇生は難しくなってしまいます。

まとめ

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大きな魚を釣りあげたときは、「どのくらいの大きさだろう」とワクワクしながら計測を行うことも釣りの大きな楽しみ方といえます。

魚は計測によって少なからずダメージを受けています。長く釣りを楽しむためには魚の蘇生がキーワードになるかもしれません。魚への感謝の気持ちを込めて釣りをすることは、良いアングラーのひとつの条件ですね。

アングラーが楽しむことができるフィールドを守る意味でも魚のリリース時は配慮を行い、釣りを楽しんでください。

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